西日本新聞 WebSiteより


小教協・中教協なんかで無駄な時間を使うなら、こういう実践的な試みをすることの方が、はるかに有意義です。理屈ばかりこねてないで、身体を動かしてほしいですね。

 

授業分割 学力アップ 福岡・梅林中 1コマ25分 集中力持続

 

このこと自体の是非は教員でもない私が論じることはしませんが、校長先生をはじめ学校の教職員が一体になって、話し合って組み立てなければ絶対にできないことです。こういう精神がほしいということを私は申し上げたいのです。

 

20081024 14:30

学力の二極化が深刻化するなか、福岡市城南区の梅林中学校(田村茂校長、374人)が一部の授業で1コマ50分を半分にする短時間授業に取り組んでいる。生徒の集中力を保つとともに、増えたコマを割り振って主要教科をほぼ毎日設け、基礎学力の定着を目指す試み。理科の実験では、分割分を足してゆとりを持たせるなどメリハリもつけた。文部科学省によると2分割授業は全国的に珍しい取り組みで、学校側は学力がアップしたと説明している。

■主要教科 ほぼ毎日学習

1年の教室で、授業開始のチャイムの少し前に数学が始まった。生徒は教諭の計算問題に答え、方程式を解く。開始から25分。教諭が授業を切り上げると、代わりに英語教諭が入室。終了のチャイムまで単語学習やリーディングを進めた。

短時間授業は昨秋導入した。全国と同様、学力の低位層が増える傾向があり、集中力が続かない生徒もいたため、それぞれ週3コマだった1年の数学と英語の1コマを半分に分割。増えたコマを授業のない日に回して各週4コマにし、基礎内容の反復学習に充てた。

一方で、2年は、数学の1コマを25分授業にして理科実験に充当。75分あると3つの実験も可能で、失敗してもやり直しがきく。穴田篤志さん(14)は「ゆっくり学べて、化学式も覚えやすい」と話す。

学校のアンケートに、生徒には「授業の進み方が遅い」などの意見もあったが、6割は評価。「50分授業は飽きることもある」と言う2年の東歩佳さん(14)のように、多くは集中力が増す効果を実感している様子だ。

9月に実施された民間主催の5教科テストで、同校2年の平均点が福岡県の平均を上回った。1年前よりその差が拡大し、学校側は学力向上の手応えをつかんでいる。

同省によると、このような時間割の弾力的な運用は「モジュール学習」と呼ばれ、取り組んでいる学校はあるが、1コマを2分割する試みは「聞いたことがない」(教育課程課)。福岡市教育委員会は研究指定して効果に注目する。

同校教務主任の古賀成幸教諭(48)は「時間割作成は大変だが、生徒が分かりやすい授業をさらに進めるため改善を加えたい」と話している。

2008/10/24付 西日本新聞夕刊=

 

いや~、立派だ。

こういう新聞記事がでると、「確かに最近の子どもたちは集中力がなくてね。でも、あのやり方は、ちょっと問題があるよ」とかなんとか言っちゃって、ことさら自分たちの何もやらないことの正当性を言う教育委員会の職員や管理職、学校の教諭の姿が目に浮かびます。