asahi.comより


asahi


「走る広告」議会公用車で稼げ 長崎・松浦市で試み

20081017181

黒塗りの高級車が一般的な市議会公用車を、水色のワンボックスカーに換え、車体全面に有料広告を載せる――。長崎県松浦市議会が17日夕、そんな公用車の出発式を開く。車種は燃費が良くて環境にやさしいハイブリッドカーで、順調に広告が取れれば、購入費と燃料費が4年で賄えると見込む。市の財政改革に協力するとともに、特産品や観光の広告を載せて地域のPRも果たす。一石で何鳥もねらう試みだ。

「おいしいとらふぐ」「お越しください 元寇とロマンの島 鷹島へ!」……

公用車には、広告のコピーのほか、フグや来春開通予定の鷹島肥前大橋の写真などが前、後ろ、両側、バスから見下ろせる屋根の計5面に張られている。掲載を提案した中塚祐介議長でさえ「ちょっと恥ずかしい」と照れ笑いするほどだ。

議会事務局によると、公用車の走行距離は07年度が約1万6千キロ。議長の公務や委員会の視察の際に利用している。県内外で人の集まる場所に乗り入れる機会も多いことから、「広告の需要があるのでは」と考え、車の買い替えを機に導入を決めたという。これまでの公用車は01年に398万円で購入したが、今回は287万円と節約した。

全国市議会議長会事務局(東京)は、議会が公用車に広告を載せる試みについて「市の公用車では聞いたことがあるが、議会の公用車では初耳」という。

広告料金は、場所や大きさによって違うが、年間3万6千~22万8千円。既に漁協やキャンプ場など市内の14事業者・団体と契約した。屋根に半分のスペースが残っており、市内外を問わず広告主を募集中。問い合わせは市議会事務局(0956・72・1111)へ。(松尾美江)

 

この心意気がステキだ!!