<MSN産経ニュースより>

sankei


【米大統領選】共和党穏健派パウエル元長官がオバマ氏支持表明

2008.10.2000:21

【ワシントン=山本秀也】米ブッシュ共和党政権の中枢を担ったパウエル前国務長官は19日、米NBCテレビで大統領選の民主党候補オバマ上院議員(47)を支持すると語った。共和党の大統領候補マケイン上院議員(72)には大きな打撃となる。

1980年代のレーガン政権以来、歴代共和党政権の安全保障政策の中枢を担い、同党穏健派の代表格であるパウエル氏は、オバマ氏について「米国を変えてくれる力を持つ」「素晴らしい大統領になれる」と述べて高く評価する一方、マケイン氏については「大統領になったとき、いまの経済危機をどう処理するのか心配だ」と指摘し、懸念を示した。

オバマ陣営は19日、9月だけで1億5000万ドル(約152億円)以上の選挙資金を集め、1カ月間の集金額で過去最高を更新したと発表。オバマ氏への追い風が強まっている。

さらに、オバマ氏が18日、中西部ミズーリ州セントルイスで行った遊説には聴衆約10万人が詰めかけ、同氏の国内演説としては、8月の民主党全国大会最終日に行われた指名受諾演説の約8万人を超える最高記録となった。

ミズーリ州は、これまで2回の大統領選で、共和党のブッシュ大統領が連勝を飾っており、オバマ陣営が奪還を狙う重点州のひとつだ。ミシシッピ川に臨む地元名所のゲートウェー・アーチ周辺での屋外集会で、オバマ氏は減税対策を聴衆に訴え、マケイン氏の減税政策については「働く人々の苦労が分かっていないのだ」と批判した。

投票日まで2週間あまりとなり、世論調査の支持率はオバマ氏が6ポイント程度、マケイン氏を引き離してリードしている。ミズーリ州では、マケイン氏が小差で逆転している調査結果もあり激戦が続いている。

【米大統領選】共和党に広がるパウエル・ショック

2008.10.2019:46

【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米政権の第1期で国務長官を務めたコリン・パウエル氏が、19日のNBCのテレビ番組で民主党の大統領候補、オバマ上院議員への支持を表明したことは、最終盤を迎えている選挙戦に一定の影響を与えることが予想される。オバマ陣営は歓迎の意向を直ちに表明したのに対し、共和党候補のマケイン上院議員は打撃を最小限にとどめたい考えだ。

オバマ氏は番組出演後のパウエル氏にただちに電話し、謝意を伝えた。オバマ氏はノースカロライナ州での講演で、さっそくパウエル氏の支持表明を取り上げ、「偉大な兵士であり偉大な政治家(パウエル氏)が米国の変革のため、われわれを支持した。非常に光栄なことだ」と述べ、歓迎の意向を表明した。

そのうえでオバマ氏は、「パウエル氏は今こそ世代を超え、人種を超え、党派を超え、1つの国家として団結しなければならないということを知っている」と強調し、支持表明の意義の大きさをアピールした。

共和党内には、「パウエル・ショック」(同党関係者)が広がっている。ギングリッチ元下院議長はABCテレビの番組で、統合参謀本部議長や国務長官を歴任したパウエル氏の支持表明に対し、オバマ氏の外交・安全保障分野での「経験に関する議論を解消してしまうだろう」と語った。

マケイン氏は討論会などで、オバマ氏の外交安保での経験不足を集中的に取り上げ、最高指揮官である大統領となるにはふさわしくないと攻撃してきた。

当のマケイン氏はFOXテレビの番組で、「パウエル・ショック」が選挙戦に与えるダメージを抑えようと、自らも「(キッシンジャー元国務長官やベーカー元国務長官ら)4人の元国務長官と200人以上の退役軍人から支持を受けている」と強調した。パウエル氏については「彼を常に尊敬してきたし、長年の友人だ。驚きはしない」と述べるにとどまった。

一方、パウエル氏から「いざというときに大統領になる準備ができていない」と批判された副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事は、ニューヨークのテレビ番組で、「同意しかねる。私は行政の経験があるだけでなく、マケイン氏と考え方を共有している」と反論した。

 

非常にミーハーな部分で私はこの General Colin Luther Powell が大好きです。尊敬しています。カッコいいでしょう。なんていってもね。