<MSN産経ニュースより>


sankei


民主、国民新との合併断念 比例移籍扱いで誤算

2008.9.1923:23 

民主、国民新両党の次期衆院選前の合併断念で、民主党の小沢一郎代表の総選挙に向けて与党側に攻勢を強める戦略はつまずきを見せた形だ。合併推進派が、比例選出議員の他党への移動を制限する法的ハードルを軽視したのが、断念にいたった最大の理由だ。「誤算、拙速だ。決めたら突き進む小沢氏や、亀井静香国民新党代表代行の悪いクセが出た」(同党議員)との声も出ている。両党は衆院選で選挙協力を行うが、今回の騒動のしこりが郵政票の動向に悪影響を与える可能性もある。

19日夕の両党首の電話協議は、合併にこだわる小沢氏と、白紙に戻したい綿貫氏が押し問答になった。

「長谷川君(長谷川憲正参院議員)の問題もあって、そちらが党を解体しなければできない。党名(変更)の問題もある。今までの協力を続けていこう。(郵政事業見直しで)せっかくうまくいってサインもしたんだから」

綿貫氏は小沢氏へ合併断念を持ちかけた。

「簡単なんだけどなあ。うちはまとめたのに」と、小沢氏は収まらない。

綿貫氏は「じゃあ、合併協議会で話を続けたら」と譲歩したが、衆院選を意識する小沢氏は「そんな時間はない」と切り返した。

「自民党を倒さないとダメなんだから。協力を続けよう」と綿貫氏が粘ると、小沢氏はようやく「それならしようがないな」と、矛を収めた。

水面下の合併交渉はずさんだった。比例議員の政党間移動の制限が真剣に話題になったのは18日午後になってから。

民主党は、国民新党だけが解党する「吸収合併」を求めたが、小沢自由党が平成15年に民主党に合併した際にとった方法だ。

これでは16年参院選で自民党の比例代表で当選した長谷川氏は民主党に入れない。「比例議員は当選時に戦った政党に入れない」との国会法や公職選挙法に触れるからだ。

だが、長谷川氏こそ「全国郵便局長会」など「郵政票」が支援する中核議員だ。長谷川氏を置き去りにした合併は「意味がない」(国民新党議員)ほどだ。

さりとて、長谷川氏を参加させるために民主党も解党して新党をつくる「対等合併」をとれば、全国規模の大政党にとっては事務作業が膨大で、衆院選に支障が出る。国民新党が求めた党名変更ものめない

綿貫氏は19日朝、小沢氏に電話で「長谷川君の政党間移動はできるのか」と尋ねた。

「『自社さ』の時はできましたよ」と答える小沢氏。綿貫氏は驚き、「もう(12年改正で)法律が変わっているんだよ」と語った。

「(合併は)テクニカルな議論ではない。民主党中心の政権をつくる大義の下でことに当たれば、大概のことは解決する」

小沢氏は19日午後、福島県郡山市内での記者会見でこう言い切った。

だが、この会見を終え、新幹線で帰京してからまもなく、合併断念に同意することになった。(民主党取材班)

 

キーワードは国民新党、平沼新党、民主党連立政権。平沼首班指名で細川政権と同じ構図が見え隠れという説があるようです。

 

自民党の勝利を言う人はさすがに少なく、公明党もしんどい。現在の与党の枠組みだけでは、過半数を取れない。政界再編はもう間違いない。とのこと。

千葉県知事選挙もそれらを見据えた動きがあるようで、なんだか大変なことになりますね。