<MSN産経ニュースより>


sankei

【自民総裁選】 地方遊説スタート 過酷1万1100キロ 視線は早くも「衆院選」

2008.9.1320:20 

福田康夫首相の後任を決める自民党総裁選(22日投開票)の地方遊説が13日にスタート、5人の候補者は大阪、高知両市で街頭演説を繰り広げた。今後も北海道から鹿児島まで全国14カ所で街頭演説を行う予定で総移動距離は1万1100キロを超える。「遊説トライアスロン」ともいえる過酷な遊説日程は、自民党が総裁選を次期衆院選の「前哨戦」と位置づけている証左でもあり、解散風はもはや収まりそうもない。(坂井広志)

「『どうでっか?』と聞かれ、『あきまへん』ではやっぱり問題だ。せめて『ぼちぼちでんな』といえないと。日本の底力を伸ばし日本を再生させる。それがわれわれ自民党だ!」

13日昼、大阪・難波の高島屋前。最有力候補の麻生太郎幹事長はダミ声を張り上げ、自民党再生こそが日本再生につながると力説した。石破茂元防衛相は安全保障、与謝野馨経済財政担当相は税財政、小池百合子元防衛相と石原伸晃元政調会長は行政改革-と得意分野をアピールした。

 

というように、自民党の政策をアピールするための手段ですよね~。だって、党員投票で末端の一般党員は総裁選挙1票の何分の一かの権利しかないという、およそ民主主義には似つかわしくない制度。しかも、総裁選挙のたびにコロコロ変わる選挙制度。笑っちゃいます。

 

ですから、私にも前回や前々回は、自由民主党の千葉県支部連合会から投票用紙が送られてきて郵送するという制度。しかもはがき。投票結果の操作なんて、簡単なこと。精度の面ではあてにならないということです。地方票3票なんて言っていても、千葉県の場合、書いたとおり形だけの党員投票をさせて、結果も知らされず、県連(県議と県選出国会議員団が主)で決めちゃうんでしょう。ある意味お笑いです。

 

街宣車の回りには近畿一円から衆院議員がズラリと並び、さながら「麻生一座の大阪興行」(自民党関係者)となった。自民党にとって総裁選は、新聞やテレビといったメディアを自民党一色に染め、世論を盛り上げるのにうってつけのイベントでもあるのだ。

 

そうなんです。近年では、一番効果のある党の広報宣伝活動です。ですから前述の部分の各候補者の得意分野でおおよその自民党の重要政策を説明できる議員さんがその分野を訴えるという構図。

 

一方、日曜日の報道バラエティ番組で流れてくる民主党小沢党首のコメントは原稿棒読み。自分がないような気がします。自分の言葉で、カメラへの目線でしゃべることが重要ではないでしょうかね~。

 

国民の関心を最大限引きつけたところで衆院解散・総選挙-。昨年の総裁選の遊説先は4カ所、一昨年の総裁選は5カ所。すでに行った東京を含め、今回の計17カ所はずば抜けて多いことからも、総裁選と衆院選をリンクさせる自民党の戦術が透けてみえる。

石原氏は13日の大阪での演説冒頭で、「このたび衆院選に立候補しました石原です」と言い間違えてしまったほどだ。

遊説先からも自民党の狙いがうかがえる。

14日に愛知県、15日に北海道-と民主党の「金城湯池」を集中攻撃。18日には小沢氏の地元・岩手県に乗り込む。小泉純一郎元首相が進めた構造改革路線により、中央と地方の格差問題への批判が集まる中、「地方重視」の姿勢を打ち出すねらいもある。

 

そうそう。関東は最も自民党が弱い地域。それらも含め、大都市圏、いわゆる1区現象で負けたりした所を回るのでしょう。盛り上がりが違いますものね。頑張ってほしいものです。

 

だが、5候補にとって1週間で1万1000キロを超えるロードは過酷だ。18年にいん頭がんの手術を受けた与謝野氏の体調を懸念する声も上がる。総裁選では国会議員票(387票)の票固めがカギとなるが、集票合戦がもっとも過熱する後半戦で、候補者本人が東京を不在にしてしまうリスクもある。ある陣営幹部は困惑顔でこう語った。

 

与謝野先生にとっては大変しんどいものかもしれません。が、しかし、総裁選挙中に死んだら本望でしょうし、風が吹き始めちゃいますよね。

 

「普段の総裁選では終盤に総裁候補と各派領袖間でポストなどをめぐり水面下の駆け引きがあるものだが。遊説してる間に母屋を乗っ取られることもあるんだぞ」

 

そうそう。間違いない。