<MSN産経ニュースより>


sankei
 

民主都議ブラジル視察団 JETRO論文を盗作して「報告書」

2008.9.415:02

民主党東京都議のブラジル視察団が都議会に提出した視察報告書が、日本貿易振興機構(JETRO)職員の論文を盗作していたことが4日、わかった。一部手直しなどがみられるが、論文のほぼ全文を引用し、視察団の見解として掲載していた。視察団の団長だった都議は同日、「参考資料として載せるつもりだった。結果的に『盗作』と言われても仕方がない。申し訳ない」と盗作を認めて謝罪した。共産党都議団の指摘で発覚した。

 

さすが日本共産党議員団ですね。

こういう議員がいるから海外視察イコール「悪」になっちゃうんですよね。日本共産党さんは日頃から海外視察は否定的な見解をお出しになっていらっしゃいますが、「パクリ」も見つけちゃうんですよね。さすがです。

 

盗作があったのは、民主党が都議会に提出し、平成19年3月に発行された海外視察報告書。この報告書の結論部分に該当する「ブラジルにおける環境・エネルギー政策」と題された計4ページ分の文章が、日本ブラジル中央協会の会報「ブラジル特報」(平成17年11月号)に載ったJETRO職員の論文の丸写しだった。

 

「丸写し」ですって。ひどいものですね。政治家はやってはいけないことですよね。パクリは。

 

この文章の冒頭には「概観的に論じてみたい」、最後には「都のおける政策立案の上での参考にしていきたい」などの語句が書き加えられ、視察団の見解として掲載されていた。

視察団の団長だった大沢昇都議(現政調会長、江東区)は「JETROには電話で論文を使ってもいいかどうか確認し、参考資料としての使用許可を得ていた」と述べたうえで、「報告書の編集者が報告書の結び部分と誤解していた。忙しかったため、校正段階でOKを出して確認しなかった。すぐに訂正するべきだった」と弁明した。早急に報告書の訂正作業を行うという。

 

「論文のほぼ全文を引用し、視察団の見解として掲載していた。」とあるのですが、報告書ってオリジナルであるのが当たり前というか、引用でもありえない話ですよね。信じられません。この見識。

 

ブラジル視察には大沢都議のほか、岡崎幸夫(大田区)、大西智(足立区)、猪爪まさみ(新宿区)の3都議が参加。18年10月に10日間の日程で、サンパウロ、クリチバ、イグアスの3都市を回った。目的は公共交通政策の調査などで、視察費用は都議会局の予算から海外調査費として支出され、4人で総額765万円だった。

 

まあ、金額は仕方ありませんね。観光ツアーで行くわけではありませんから比較対照の方法が少ないと思います。765万円が高いか安いかは内容を詳細に精査しないとコメントはできませんね。ビジネスで海外出張した場合、観光ツアーとは比較できないことは海外出張した人には理解できると思います。むしろ観光でしか海外に行ったことのない人はわからないでしょうね。そういう人とはこういう案件は議論もしたくありませんね。

と書いているうちに、また新着の記事が…。

 

【論文盗用】受け苦しい弁明に終始 民主都議、疑惑は晴れず

2008.9.421:19 

「結果的に盗作になったが、盗用の意図はなかった」-。民主党東京都議のブラジル視察報告書に、日本貿易振興機構(JETRO)職員の論文が盗用されていた問題で4日、記者会見した同党の大沢昇都議は苦しい弁解を繰り返した。大沢氏は論文掲載の際、出典を示さず、報告書作成後、不備に気づきながら1年半も訂正を申し出ないなど、不可解な点もあり、多くの矛盾点も浮かび上がった。

 

報告書って論文を引用してできるものなんでしょうかね。この作成した議員が問題視されていますが、視察に行った議員全員が報告書作成時に打合せとかしないんでしょうかね~。もし、していれば、引用を言わないわけはありません。

だとしたら、全員同罪ですよね。

 

掲載許可の有無

「JETROさんに『使わせてもらっていいでしょうか』という問い合わせもして、『どうぞどんどん使ってください』という了解を得ていた」。大沢氏とともに会見に同席した田中良都連幹事長は、盗用ではないことを繰り返しアピールした。

さらに、大沢氏は「報告書に掲載するボリュームの関係で『てにをは』を変えたり、文章の一部を削除させていただくことも含めて、JETROさんにお伝えしたつもり」と述べ、論文執筆者に無断で文章を変えて掲載したことを否定した。

ところが、JETRO側に了解をとった日時について大沢氏は「海外視察を行う前」としか明かさず、後は「覚えていない」と繰り返した。だが、JETRO広報課は「掲載許可をした記録は残っていない」としており、両者の言い分は食い違ったままだ。

 

危ないなあ~。このやり取りの話。

 

出典明記せず

大沢氏が出典を明記せず、報告書を作成した点にも質問が集中した。

報告書にJETROの論文を掲載する際、了解をもらっていれば、JETROのホームページなどに載っている論文をコピーすれば作業はスムーズに進むうえ、出典も抜け落ちる可能性は少なかった。ところが、大沢氏は論文をコピーせずに1字1句打ち直し、文章の一部を改編したり、削除したりしている。

打ち直した理由を「(パソコン用のワープロソフト)に四苦八苦していて練習ついでに打った」と説明。アナログぶりを言い訳に持ち出したが、「結果として最後のただし書き、出典の所が打ちそびれたというか、欠落した」と釈明した。

 

なんだかなあ~。

 

なぜ放置?

出典が明記されず、あたかも自らが作成したかのような論文が掲載された報告書を見た大沢氏は「配布もされているし、さて、どうしようかと思った」と述べ、報告書が完成した時点で対応のまずさに気がついていたことを認めた。

しかし、大沢氏は報告書の完成から約1年半後に共産党都議団が盗用を指摘する4日まで、この問題を放置していた。

「訂正するのが優先順位だが、地元の活動や自分の活動に忙殺されて、(訂正すること)抜け落ちていた」と弁解する大沢氏。「仕事に忙殺されるうちに罪の意識が薄れたのでは」との問いには、無言のままうつむくだけで、明確な説明はなかった。

この問題で、民主は費用の返還や今後の海外調査の自粛を検討するとしたが、問題を指摘した共産は「都民を裏切る行為」と非難、都議会による真相解明を求めた。

 

そうだよな。日本共産党さんの勝ち!!