さてさて、もう予算というのは、先般ここでも書かせていただきました。

私にとってはいろいろと絞って研究したいテーマはたくさんあります。まあ、そんな中、昨年からの引き続きのものですが、まずはなんと言っても、団体に対する運営費の助成金。これは、市当局でもチェックをしていただいているようですが、きちんとやりたいものです。

 

それから、長期にわたる継続事業の見直し。これもチェックはしていただいているようですが、もういいんじゃないのっていうものがあるようです。

 

賛否が確実に分かれると思いますが、高齢者に対する事業費補助なども、それに携わる地域のボランティアの方から苦言をちょうだいしました。

「もう、そういう時代じゃないんじゃないのかい。個々の人にという金の使い方をやめて、増えてきている高齢者が、どこかの施設で使えるようにしたほうが結局はいいんじゃないのかい」ってお話を賜りました。高齢者を常に気遣っている立場の方のお言葉ですから重いですよね。「困っている人はまだまだたくさんいるんだよ」ともおっしゃっていました。そういう意味では高齢者予算のメリハリってほしいですね。

 

同様に、児童福祉予算。これも頭の痛い話のようです。例えば保育需要。何をもって待機児童なのかっていつも議論になるようです。

 

「預けられれば働きたい」人の子どもも待機児童?

「預けられて、もしいい仕事があるんだったら、働きたい」人の子どもも待機児童?

「預けられて、もし、楽で、時給が高くて、近くの職場で、仕事が見つかったら働きたい」人の子どもも待機児童?

 

まあ、堂々巡りになってしまいそうなので、この辺にして、先般福祉局の偉い方のお話を伺ったとき、児童福祉のニーズの多様化というか、抱える問題の多さというかで、「もうた~いへん!!」って感じでした。

 

私もブログで書かせていただいている「発達障害」の子どもたち。このブログで書かせていただいているのは、記事の関係上、学校教育現場での話。福祉局の方々が悩んでいるのは、もう少し低年齢。乳幼児期での対応の話と、その先がどうなっているのかという話もあり、どうにも悩ましい限り。

 

国の政策は、まさに政策。政治のため選挙のためという意識に基くもので、政府、与党が選挙対策のために、若年層の取り込みを狙った児童福祉。メニューの多様化を狙った政策をバンバン打ち出す。その最前線である現場はたまったものではありません。予算の裏づけも(国からいくら回ってくるのよ)っていうのもままならないうちにマスコミがどんどん書きまくるから、対応せざるを得ない。あるいは、地域特性など無視した子育て施策のニュース性のあるものをどんどん取り上げる。「船橋はダメね」「船橋は遅れてる」なんて、誤った情報によって、ダメ扱いされちゃう。困ったものです。

 

しかし、しかしです。私が初当選時から取り組んでいた「保育ママ制度」は、動き出さなきゃいけなさそう。どこまでホントかわかりませんが、待機児童。その「待機児童」の対策のための認証保育所制度の創設等々やることは盛りだくさん。

 

とにかく児童福祉メニューを充実させ、公立保育所の金食い虫状態を是正して、機能限定をし、民間事業者とのまさに「協働」を実現することが予算の適切な運用になるのではないかなあ~なんて漠然と考え始めている今日この頃です。

 

それにしても、福祉の予算は考えれば考えるほど必要かつ膨大。じゃあその元になるのはなによって話になると、やはり税収の増を図らなければいけないのですよね。そういう意味では、「税負担をしてくださる世代が住みやすい街」を作らなければならないのは、あたりまえの話。

 

ということは、福祉の先進都市なんて言っていてはダメなんですね。インフラ整備をして、都市機能を充実させて、ハード面で住みやすくして、より多く税収の期待できる層の居住を促進し、税収が充実してきたら福祉の先進都市を目指せばいいじゃないですかねえ。しかも、税収の循環が可能な街にして、ですよ。

ははは、僕も言うは易しになっていますね。すみません。