私が今、興味を持っていることの一つです。


<MSN産経ニュースより>


sankei

【見つけた! みんなが輝く教育】いくつあてはまりますか?

2008.3.2508:28

突然ですが、質問です。いくつあてはまりますか?

(1)いつもボーっとしている(2)自信がない、不安感が強い(3)落ち着きがないと言われる(4)忘れ物が多い(5)しゃべり過ぎるか、逆に言葉が少ない(6)いろいろアイデアはあるのに、実行できない(7)部屋が片付けられない(8)集中力が続かないか、逆に集中しすぎる

ピンときませんか。では、これはどうでしょう?

(9)左右をよく間違える(10)見てもすぐ忘れる(11)聞いてもすぐ忘れる(12)はし・あしなど似た音を聞き間違える(13)整理整頓が苦手(14)手先が不器用(15)長い文章を正確に速く読むことが困難(16)逆さ読み・字の混同・字の置き換えが多い(17)見間違い・誤解が多い

まだ関係ないという感じなら、これはいかがでしょう?

(18)一生懸命話しているのに会話がうまくかみ合わない(19)自分の言いたいことばっかり言って、人の話を聞かないと言われる(20)指示を聞いてもパッと行動に移せない(21)自分のイメージしていたことと異なるとキレる(22)好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、とこだわりが強い(23)場の空気を読むのが苦手

実はこれ、昨今よく耳にするADHD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害)、アスペルガー症候群など、いわゆる「発達障害」の状態像を書き出したものです。自分に当てはまらなくても身近に一人、二人、思い当たる方がいませんでしたか?

 

ということなんですね。研究がどんどん進んできていると言われている発達障害。自分自身も当てはまること。小学校の頃、担任の先生に親が言われていたこと。通知表に書かれていたこと。よ~く考えると当てはまることがいっぱいあります。これは、私に限ったことではなく、多くの方々が「あれ?」って思うことだと思います。研究が進んだからこそなのです。


何が言いたいかというと、発達障害は新しく発見された障害でもなければ、私たちからかけ離れた遠い話でもないということ。そして、そんな発達障害を含めて、多様な教育的ニーズを持つすべての子供たちを指導するというのが、平成19年度から全国の小中学校で一斉に導入された特別支援教育です。

 

ここでまだ保護者や施策に関わる関係機関との間で解釈の違いがあるような気がします。多様な教育的ニーズというのは、それぞれのおかれている状況に合わせた教育。それを必要とする子どもたちを、それに最も見合った環境で教育を行うことだと思います。このあとこの筆者は、様々な事例を挙げながら進めていくのだと思いますが、考えてみたいと思います。

 

特別支援教育の意味が正しく理解され、導入されることは日本の教育を根底から変え、社会の多様化・国際化を確実に促すと私は考えます。

本連載ではそんなお話を少々。

(教育ジャーナリスト 品川裕香)