<MSN産経ニュースより>


sankei

【大分教職員採用汚職】選考基準 44自治体で非公開 文科省透明性求める

2008.7.1700:05

大分県の教員採用試験をめぐる汚職事件で、不正な点数操作を許す温床となったのは、合否を決める選考基準の「不透明さ」だった。平成19年度の文部科学省調査によると、教員採用の選考基準を公表している自治体(都道府県と政令市)は、全64のうち20で、3分の1に満たず、大分県も含まれていない。大半が「教委の裁量」のベールに隠れているのが現状だ。

「選考基準を示すと、受験対策など合格に特化した勉強をされてしまう」

基準を公開しない理由をこう説明するのは東京都教委。千葉県教委も「面接で受験生の本当の姿が見えなくなる」とし、「透明化の重要性は理解しているが、面接の精度を落とさないことも重要だ」と理解を求める。

 

やっぱり千葉県もそうなのかあ~。あの人のあの話は信憑性があるってことかあ~。

あ~。

 

一方、19年度から公表に踏み切った福島県教委は、「人物や適正をより多面的に評価すれば、表面的な試験対策では対応できない」と強調。「影響はこれからだが、不合格者が何を努力すればいいか分かるようになるのではないか」と、公表の効果を期待する。

名古屋市教委は情報公開請求に応じて、科目ごとの5段階評定の内訳や、履歴書・適性検査といった選考資料、2次試験結果のランク分けといった情報を開示している。

文科省が「基準を公表している」とした20自治体には、ウェブサイトでの公開から請求に応じた開示まで、「透明度」に温度差があることも事実。また、非公表の理由の一つとして「情報公開請求がたくさん来れば、対応が大変になる」と答えた関西の自治体もあった。

文科省は選考基準の透明化が進まない理由の一つとして、「採点を点数化するための努力をしきれていない」と指摘する。

例えば、面接では担当する校長経験者らの個性によって採点に厳しい、甘いといった幅が生じ、点数以外の「幅」を踏まえた総合的な判断が「教委の裁量」とされる。「その裁量部分に不正が入り込む余地がある」(関係者)わけだ。

文科省は今月10日、各自治体に教員採用に不正がないか点検を求める通知を出した。今後は「公表可能な情報はオープンにできるよう、先行自治体の事例集を配布する」(教職員課)などして、透明化を加速させたい考えだ。

 

う~。