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小学校英語指導者 必修化で注目度アップ 中学校とのリンクに課題も

2008.7.107:54 

学習指導要領改正で、平成23年度から小学5、6年の英語授業が必修化されることを受け、NPO法人(特定非営利活動法人)「小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)」(東京)が資格認定している「小学校英語指導者」が注目されている。ALT(外国人指導助手)とともに、英語指導に不慣れな小学校教員にとって、小学生英語教育の専門家は欠かせない存在だからだ。(村田雅裕)

 

ですよねえ~。船橋市は英語教育特区になっておりまして、内外に自慢できる体制かと思いきやさにあらず。船橋市の保護者の方々はご存知なんでしょうかね? 英語特区英語特区って言うから、さぞかしと思いきや。

 

平成20年度の小学校の外国語指導助手の出身国ってどうなっているか記載させていただきましょう。ダントツ一位は、フィリピンの11名、その次がすべて2名で、アメリカ、ケニア、ペルー、マレーシア、ネパール、日本です。次はすべて1名で、イギリス、ロシア、ガーナ、フランス、ハンガリー、パキスタン、イラン、イスラエル、ナイジェリア、ウズベキスタン。合計33名です。

 

最初この資料を入手したときには、「国際理解教育特区」なのかと思いました。改めて資料を請求していただいたのが、「船橋市英語教育特区」です。ふ~んって感じですよねえ~。

私はこの新聞記事のほうがずっと立派なことをやっているなあと思っています。

 

小学校での英語授業は、実質的に21年度から週1回の頻度で始まる。文部科学省では新要領実施までの暫定措置として、英語の教材「英語ノート」を作成。20年度は全国の小学校約580校で試験的に授業に使っている。内容は「聞く」「話す」を重視したもの。今秋以降、授業をした学校の意見を集約して改訂版を作り、21年度から全国で使えるようになる。

J-SHINEは15年に設立され、大学や英語教育団体が、英語によるコミュニケーションを重視した教育者養成講座を実施できるかどうかを認定。上智大学外国語学部の吉田研作学部長、明海大学外国語学部の小池生夫名誉教授ら5人が資格認定委員を務めている。現在、認定団体は38。認定者は約1万4000人。大学生や現役小学校教師には別の資格取得方法があるが、認定されるには、講座修了に加え、実習を含め小学生への指導経験が50時間を超えることなどが基本的に必要となる。有資格者は、英会話学校講師や英会話教室を開いている人が多い。

J-SHINEの考え方は「児童英語」と呼ばれる。シャワーを浴びるように英語を聞き、コップから水があふれるように英語を話すという方法だ。聞く英語特有の音・イントネーションを覚える聞くだけで文章を話す他人とやりとりをする文字を教えるというふうに進み、「書く」「読む」よりも「聞く」「話す」から教えていく。

 受講者からは「体を動かし、英語を体験しながら学習すると、効果が上がる」「目の力、表情、声の調子の使い分けで、英語だけで授業できる」と驚きの声も寄せられている。

J-SHINEの認定団体の一つである「松香フォニックス研究所」(東京)は、児童英語用に「英会話たいそう」を開発した。

「Excuse me」「Yes?」「Wheres the telephone?」「Its over there」「Ah-choo!」「Bless you」「Pass me the tissues」「Here you go」

文法の説明は一切せず、こうした会話を手足を動かしながら耳で聞き、そして話す。16年に高校2年と小学4年で「英会話たいそう」をすると、小学生は高校生と同等に会話したという。

ただ、保護者らから、このような授業は「ただの遊び」との声があるのも事実だ。J-SHINE事務局では「児童英語の学習効果は分かりづらいものです。成果を早急に求めるものではありません」と話す。

また、中学英語が文法重視なので、「中学校と小学校がうまくリンクしないのでは」との不安もある。

大阪府寝屋川市は「小中英語教育特区」に指定され、17年度から小中一貫の英語教育を行っている。小学校では「児童英語」が基本だが、中学校では高校入試を目標にした教育を行わざるを得ない。市関係者は「耳で覚えた英語と文法知識がピタッとはまり英語がますます面白くなる生徒と、『小学校では楽しかったのに、中学ではつまらない』という生徒に分かれます。これは今後の課題でしょう」と話している。

 

まあ、船橋には外国語教育や外国人の雇用、外国人と国際社会のあり方や成り立ちなど関係なく突き進む人がいるんでしょうね。課題山積なんですよ。船橋市英語教育特区は…。