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【橋下知事、あなたの意見は?】(50)寄せられた改革アイデア

2008.6.3 11:43 1100億円にのぼる大阪府の財政再建を目指して府庁職員の給与カットや補助金削減などの議論が進む中、橋下徹知事は5日、自身の方針「大阪維新プログラム」を提案する。約3カ月にわたって続いた、このシリーズも、きょうの50回目を機にいったん終了。橋下知事の方針を見守りつつ、これまで寄せられた意見の中から、皆さんの「府庁への提言」を改めて紹介したい。

集まった意見は約1100通。インターネットのMSN産経ニュースでの読者も多く、アクセス数は約500万件に達し、橋下知事から伝言が寄せられたこともあった。

単純に分類するのは難しいが、6割が知事の改革を支持、2割程度が知事改革への懸念、残る2割が賛否には触れていなかった。「私ならこう改革する」といった前向きな意見も多かったので、いくつかを紹介する。

まず、大阪府池田市の男性の《無利子の橋下債の発行をしてはどうか》という提案。改革に賛同する府民から出資を募り、府債を発行して借金返済にあてるというアイデアだ。「無利子」というのがポイントで、《知事への賛同意見が多い今なら出資する人も多いのでは》と訴える。

 

これは絶対おもしろい。

 

また、滋賀県の男性(37)らから《府庁を郊外に移転し、庁舎を売却してはどうか》《府施設の一部をオフィスビルにしてテナント収益を得ては》という意見も多かった。知事自身もコストのかかる施設を売却する方針を示しているが、それをさらに発展させた格好だ。

 

好きだなこういう考え。まったく一致します。

 

大阪府東大阪市の男性(61)からは《府立施設の目立つ場所に人件費や維持費などを表示して、職員も利用者もコスト意識を持つようにする》というアイデアもあった。

 

まあ、あまり意味がないのでは。

表示方法にもよりますが、広報などですでにお知らせ済みでしょうし、それに目が留まらない人は、同様に目に留まらないものです。

 

ただ、橋下改革が実現し、年間1100億円の財政削減が行われたとしても、実際には単年度赤字が解消されるだけで、5兆円にのぼる借金はそのままという側面もある。累積赤字の解消には、さらなる手だてが必要で、寄せられた意見の中にも《コストカットは大事だが、それだけでは5兆円の借金返済に対応できない。いかにして増収するのかを考えるべきだ》といった声も多かった。

増収策については、東大阪市の無職男性(74)から《都道府県と政令市は宝くじの発行ができるはず。新たに大阪府発行の宝くじを出して収入につなげては》といった意見があった。例えば、同じく財政難の大阪市とタッグを組むのも一案だ。橋下知事と平松邦夫大阪市長の顔写真入りくじを発売すれば、注目を集めること間違いないが、ハードルはなかなか高そうだ。

 

デザインの発想は好きだな。でもどれだけいけるもんなんだろう。今までやらなかった理由もあると思うんですよね。これについては。

 

《橋下知事の知名度を生かしたらどうか》という声はほかにもあり、《宮崎県のように知事の顔を描いた商品を売り出したり、一緒に写真撮影できるサービスを始めれば、収入につながると思う》との提言も多かった。

 

まあ、二番煎じは短命か命取りになる可能性も。

 

当初は、《橋下知事は頑張っているのだから、批判するな》《なぜ知事をいじめるような意見を載せるのだ》といった感情的な声も目立ったが、議論が進むにつれ、こうした前向きな提言が増えてきたことはよかったと思う。

橋下案を本格審議する7月臨時議会でも、熱のこもった議論を期待したい。みなさんからの意見の受け付けは今後も継続し、府政の動向を伺いながらあらためて紹介していきます。(河)

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