<市政執行方針より>


民生費につきましては、高齢者や障害者、児童、生活困窮者等の支援のための経費として、509億1200万円を計上いたしました。


さてさて、この予算が最も多い予算です。各担当課の皆さんは苦労しながら予算を算定する作業をしたようです。が、しかし、社会の様子が変化している中で、社会的な弱者への予算というのは十分すぎる「吟味」が必要です。


私は今回の予算特別委員会では、「吟味」のための質問を繰り返してみようかと思います。これは、この民生費だけではなく、全予算に言えることでもありますが、まずは全体からの割合が多いところをチェックするのはあたりまえすぎる話だと思います。


まずは高齢者です。私は初当選時から一貫して申し上げているのは、「元気な高齢者」に予算を、「元気でない高齢者」は医療・介護等の領域のみで、国、県の指導に基づいて福祉を行い、市単独の施策は極力減らすべきであると思っています。そして、元気な高齢者が、より長生きができ、病院にかからない施策を積極的にとっていく。そうでなければ元気な街にはなりません。


「元気な高齢者」が、スクールガードや町会・自治会の活動をはじめ、地域においてオールラウンドな活躍ができる環境整備をし、コミュニティを生き返らせなければいけません。
「元気な高齢者」のパワーはすごいです。


社会福祉施策といたしましては、永住帰国した中国残留邦人等のうち、老齢基礎年金を受給してもなお生活の安定が充分に図れない者に対して、生活支援給付を行うとともに、中国語ができる支援相談員を配置してまいります。


先般ちょっと説明をいただいたら、対象者はさほど多くないようです。が、苦労なさった方々が少しでも生活環境が変化することは良いことだと思います。


少子化対策といたしましては、東中山、二子町、印内にオープンする予定の保育所3か所に運営費を助成することにより待機児童の解消に努めてまいります。
さらに、民設民営による新たな保育所を設置するため、旧勤労青少年ホームを解体撤去し、保育所用地として整備してまいります。


まあねえ~、何が待機児童対策で、何が子育て放棄で、何が就労支援なのかですよねえ。頭の痛い話です。みんなの言い分はわかるんですけど。「古きよき時代」を考えてしまいます。


病児・病後児保育につきましては、病後児保育を行っております新高根キッズハウスで、新たに、回復期に至っていない児童を預かる病児保育を行うほか、夏見台でも同様に病児・病後児保育を実施してまいります。また、二子町で開設を予定している保育所内でも病後児保育を行ってまいります。
また、未来の社会の担い手である子どもを安心して産み育てられるまちを目指して、後期の次世代育成支援行動計画を平成20・21年度の2か年で策定してまいります。


期待しています。


児童福祉施策といたしましては、保護者の疾病その他の理由により、家庭において児童を養育することが困難になった場合に、新たに、一定期間の児童の養育を児童養護施設へ委託してまいります。
児童ホームにつきましては、本中山児童ホームが、市内20館目の施設として4月にオープンいたします。
放課後ルームにつきましては、利用者の増加による待機児童の解消を図るため、法典東放課後ルームで増設工事を行い、定員増を図ってまいります。また、高根台児童ホーム内に設置されている高根台第三放課後ルーム分室を廃止し、小学校内の放課後ルームを増築してまいります。
高齢者福祉施策といたしましては、住み慣れた地域や家庭で生きがいを持ちながら安心して自立した生活ができるよう、各種の福祉サービスを提供してまいります。
養護老人ホーム「豊寿園」の建て替えにつきましては、養護老人ホームと特別養護老人ホームを併せて整備する計画とし、建設する社会福祉法人に対して助成し、平成22年度の完成を目指して整備してまいります。
障害者福祉施策といたしましては、障害者自立支援法に基づく事業を円滑に実施していくため、低所得世帯を中心とした利用者負担の軽減、障害者の負担上限額を算定する際の所得段階区分を世帯から個人単位とするなど、利用者負担の見直しを図ってまいります。
また、通所サービスに係る単価を引き上げることにより、事業者の経営基盤の強化を図ってまいります。
障害者が自立して生活していく環境を整えるため、グループホームなどを整備する際の費用や開設準備費用を助成してまいります。
ケアホームに入居する重度障害者の支援に必要な費用を新たに事業者に助成するとともに、ケアホーム、グループホームの運営経費に対する助成基準を拡充してまいります。
さらに、知的障害者入所施設が強度行動障害者の入所を受け入れた場合、新たな助成を行ってまいります。
また、発達障害児に対して、作業療法士による感覚統合機能の評価を行い、感覚統合療法を施すことにより障害児の安定した発達を促してまいります。さらに、療育の充実を図るため、あじさい親子教室とたんぽぽ親子教室につきましては、平成21年4月に旧高根台第一小学校へ移転させるために必要な整備を図ってまいります。
生活保護に対する施策といたしましては、稼働能力のある生活保護受給者に対して、専門の就労支援相談員による支援を行うことで自立を促してまいります。


まあ、頑張ってほしいものです。