市民の方からご苦情を賜りました。至極もっともなことで、さっそく動こうと思ったのですが、簡単そうでもありません。


我々の住む船橋市には税務署が東船橋というところにあります。昨年までは確定申告の時期に周辺の空地などを借り上げ、臨時駐車場として設置していたようです。それが今年は駐車場が少なく、さらには受付は他では行っていないと言われたとのこと。駅からの距離はそこそこあり、車で数年にわたって訪れている人にしてみれば、どういうことなんだ、となるわけです。


ここで問題は、2つあります。
まず、市内での確定申告の窓口は、市役所の11階に特設会場を設けてあること。さらに船橋駅南口の再開発ビルにも受付(受理)専用カウンターがあること。これらの案内が十分できていなかった。
そして、駐車場が今回は設置できなかったことのインフォメーションが徹底できていなかった。

ということだと思います。

しかし、e-Tax(国税電子申告・納税システム) の発展により、これら、税務署へ赴いて申告し、その後別途納税というのはなくなると思っているのですが、今回のご苦情により、問題点が見えてきた感じです。


デジタルデバイドという言葉が最近は聞かれなくなりましたが、まだまだ、個人間格差を感じるお話だったのです。高齢者の方々は、どうもITに関係することは二極化しているような気がするのです。今回のお電話の方は、「パソコンなんていじると思います?」ってきつくおっしゃっておりました。


確かに、仰せの通りでございます。という感じですよね。私の義理の母は、私が無理やりお願いして、パソコン購入、利用をしてもらっていますが、きっかけがないとなかなか高齢者の方々には難しいのかもしれません。というより難しいですよね。

しかし、団塊の世代と呼ばれる方々がリタイアなさって、かなりの高齢者の方々がパソコンを使ったさまざまなことにチャレンジしている話も聞くのですが…。


さてさて話がずれました。
私は、このe-Taxが充実して、地方自治体が相乗りすれば、かなりの使い勝手になると思うのですが、どんなもんなんでしょうか。


私が考えるに、国、県、市区町村がお金を出し合い、公共施設にパソコンを設置、確定申告時に、身近な公共施設で申告し、納税もIT技術に依拠したもので行う。操作は、そのときだけの臨時職員(パート)をはりつける。それも三者がその垣根を取り払って共同で。


と書くのは簡単ですが、もちろんそんなに簡単なわけではありません。とはいえ、「申告をお願いする」気持ちがあれば、そういう発想になってくると思うのです。「申告するのは納税者の義務」という感じでくると、「じゃあおまえがうちまで聞きに来い」ってなっちゃうのが今の世の中のような気がしますね。


まあ、いずれにしろ、公共サービスの充実というのは、高齢化社会を見据えてはいると思うのですが、その導かれる結果は、同床異夢というか、サービスの受給者と提供者の意識にもギャップはあるような気がしますね。