実は今回の米国大統領予備選挙で、オバマ氏が優位になっていく様子を見ながら、もう米国社会において、人種差別って名実共にもう無くなったんだ~なんてのんきに考えていましたが、
やはり…。
ですか…。


<MSN産経ニュースより>


sankei

【断 井口優子】米大統領選にみる差別意識
2008.2.24 02:37
過熱する米大統領民主党予備選では、19日のウィスコンシン州、ハワイ州でも、オバマ氏がヒラリー・クリントン氏を抑えた。「アメリカで女性大統領が選ばれないのは、ヨーロッパのように女王がいないからだ」と、10日付のニューヨーク・タイムズ紙に、ピュリツァー賞受賞者のニコラス・クリストフ氏が書いている。
実は、半年も前に、全く同じ主張を、同紙の女性元編集者が述べていた。「社長や知事に女性がなっても、大統領職だけはごめんだというのが、多くの白人男性の本音です。女王を抱く歴史がないからでしょうか」
オバマ氏では共和党マケイン候補に勝てないとの下馬評だ。▽演説はうまいが中身がない▽故キング牧師のように歴史的苦しみを背負った黒人の代表者ではない▽政治に無関心だった若者が、黒人のラップミュージックに興じる乗り方で支持にまわったが、彼らは移り気-といった理由が挙げられている。
しかし、表面にでてこない真実は「黒人がアメリカを代表することは女性よりさらに許しがたいと思う白人男性が多いから」だと彼女はいう。実際周囲の民主党支持者の白人男性が何人も、オバマ氏ではなく、共和党とはいえ穏健派であるマケイン候補への投票を決めている。オバマ氏の命を狙う者が現れるとの物騒な懸念にも、キング牧師らが暗殺された歴史を振り返ると、不気味な現実感を覚える。
米大統領選であぶりだされる、その国の歴史に根づいた人々の心にある差別意識は、対岸の火事ではない。私たち日本人の心にも巣くう問題でもある。(評論家)


そうなんだ~。よその国のこととはいえ、非常に今回は注目していたのですが…。