<MSN産経ニュースより>
「大阪は終戦前夜のよう」 堺屋太一氏が行政に危機意識ないと警告
2008.2.14 20:21
今月6日に就任した大阪府の橋下徹知事(38)について、元経済企画庁長官の堺屋太一氏(72)が産経新聞のインタ ビューに答え、「現在の大阪は昭和20年の終戦前夜のような状態。にもかかわらず行政に危機意識が全くない」と指摘した上で、橋下知事に対し「大阪は国際都市を目指せ」「知事直属の職員を100人組織せよ」など4つの提言を行った。堺屋氏は橋下知事の出馬表明直後から後見人的な役割を果たしており、知事就任後の発言が注目されていた。
堺屋氏は、橋下知事の仕事が財政再建に絞られている現状について、「家計のように倹約すればすべて解決するわけではない。収入と支出のバランスが大事で、収入をいかに増やすかという部分も首長の腕の見せ所だ」とする一方、「国も同様だが、役人は経済効果のない 施策ばかりを打ち出し、責任も取らない。彼らの言うことをうのみにしてはならない」と指摘。
「役人は経済効果のない施策ばかりを打ち出し」って意味がわかるかなあ~。というより船橋市の職員にも理解して欲しいなあ。先般、ある職員の方と話しをしたときに、ある事業について話していて、「それって、いろいろ検討したんですけどペイできないんですよね。」って話でした。
「?」でした。いや~何を基準にペイできる、できないって言うのか知りませんけど、ペイできるというのが、金銭面で黒字になる、あるいは持ち出しにならないということだとしたら「あれ~」ですよね。だって金銭的に問題なければ民間企業が参入するでしょう、それって。って感じです。
むしろ、民間ではできないことを、公的使命があればやる。しかもそれが、2次的3次的にでもいいから、経済効果として別の側面のものが期待できる。そういうものであれば、「公」の役割を担えるのではと思うのですが、俺ってあまいのかな~ってところです。
「(少ない予算ではあっても)従来使っていた部分を10%削る一方で、将来の夢のための%を新規事業に使ってほしい」とエールを送った。
こういうことだよなあ~。
大阪府の現状については、ここ数年の大手企業本社の東京移転や大阪商品取引所の閉鎖、府民1人あたりの所得が下がり続けていることなどを例に挙げ、「歴史的にみても、これほど短期間に地位の下がった都市はない。東京一極集中の弊害という言葉で片付けられることが多いが、京都や名古屋は元気だ。大阪だけがダメになっていることを自覚すべきだ」。
さらに、「今の大阪は終戦前夜によく似ている。負け続けていることに気づいていないから、危機意識がない。当時の軍人たちが自らの保身や仲間のことしか考えていなかったように、大阪の役人たちも大局から物事を見ていない」と厳しく批判した。
提言では、「凋落(ちょうらく)のきっかけは大阪万博後の1970年代にまでさかのぼる。当時の革新府政が目指したのが、こぢんまりとした地方都市化であり、中小企業が肩寄せ合うだけの街づくりだった。現在の府庁幹部が入庁したのは、ほとんどがこの時期で、夢のある行政経験をほとんどしていない」と指摘。
その上で、(1)「大阪は地方都市ではなく、国際都市を目指せ」(2)「外部採用も含め、本当に大阪を愛している直轄職員を100人組織せよ」(3)「危機感と憤りを府民にも浸透させ、負け癖を直せ」(4)「他都市にない21世紀型の名物、名勝をつくり、観光客を呼び込め」-の4項目を挙げた。
また、橋下知事を強く支持した理由について「大改革をするときは、しがらみの大きい(行政)経験者ではダメだと思った」とし、「個人的な付き合いはなかったが、仕事にスピード感のある弁護士だと聞いていた。何より会ってみて大阪を愛しているという情熱があった。過去に例のない知事が誕生するという予感があった」と述べた。
大阪ほどの都市が最近元気ないですよね。明らかに。先般も、視察で豊田市、西宮市へ行った際、泊まりは大阪でした。
経由した名古屋の方が元気だし、神戸も完全に立ち直った感じだし、大阪はビルは増えたけど、景気の良い話って聞こえてこないし…。
ガンバレ大阪!!ガンバレ橋下知事!!