さて、米国は人種が多く、さらには差別がまだまだ気がつかないところで行われていたりと大変なようですが、今回の記事で考えさせられたことがあります。
「言葉狩り」のことです。日本語力の無い方々。日本語の美しさやその表現力の豊かさなどを理解しない方々が多くいらっしゃるがために、わけのわからん事態が見受けられます。


「放送禁止用語」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E9%80%81%E7%A6%81%E6%AD%A2%E7%94%A8%E8%AA%9E

ある言葉が差別的あるいは侮蔑的・卑猥な内容を含む、または含む恐れがあると放送局が判断した場合に、電波法や放送法などに基づき、その言葉を放送する事を放送局が自ら規制して健全で中立的な放送を維持する。公序良俗に反するものなら言葉に限らず、歌や映像も自主規制の対象になる(なお以前は要注意歌謡曲制度が存在したが、廃止になっている。ただし、電波法に抵触する放送事故を招く内容を含むものについては今でも放送されないか、該当部分をカットして放送される。)ただし、これは自主規制であり、特に規定された放送禁止用語リストというものがあるわけではなく、テレビ・ラジオ業界ともに、それぞれの放送倫理規定により、「使わない」から「使うのに注意を要する」の段階分けしたリストを作って判断している場合が多い。特に「使うのに注意を要する」の用語、あるいは表現については、時間帯・番組ジャンルなどによって視聴者、聴取者の 年齢層などが異なることを考慮し、例えばゴールデンタイムではNGでも深夜帯では許されるものがある。
第三者によって「禁止」されているわけではなく、放送局及び制作担当者の現場判断で使うことを「自粛」するか否かを決めていくため「放送禁止用語」ではなく「放送自粛用語」などと言われる場合もある。
近年では圧力団体等の過敏な反応を恐れたり、部落問題等のデリケートな話題に触れることを嫌ったりして、先例に倣った自主規制が増えている一方で、以前は使わなかった言葉を放送の趣旨や文脈の上から必要だと判断し、大胆に使うケースもみられる


日本の放送メディア界ではこんな感じで運用しているんですかね。活字のメディアも似たりよったりなんですかねえ。さて、議会の言葉狩りってどうなんでしょう。ありえない話ですね。議員各個人の見識に基づくものでしょうが…。

私は、その言葉言葉が持つ微妙なニュアンスを伝えるために、気にせず発言できる社会になればいいなあと思います。


<MSN産経ニュースより>

ウッズをリンチしろ!米司会者がTV中継中に人種差別的発言
2008.1.23 08:01
米プロゴルフツアーの主役、タイガー・ウッズ(32)=米国=は、24日からのビュイック招待(米カリフォルニア州、トーリーパインズGC)で今季の初戦を迎える。AP通信によると、登場を前にウッズに対する「人種差別的」な発言をしたテレビの司会者が出演自粛に追い込まれるなど、騒動が持ち上がっている。
発端は、ウッズが出場していなかった開幕戦のメルセデス選手権第2日(4日)。テレビ中継の解説者、ニック・ファルド(50)=英国=が「ウッズに勝つには(ほかの選手が)一丸となって戦うしかない」と発言。女性司会者のケリー・ティルマンさんが「リンチ・ヒム(やつをつるせ)ね」と冗談で応じた。
「リンチ」という言葉は、1800年代後半から1900年代前半にかけ、南部の黒人が私刑でつるされた史実を想起させる。ウッズの代理人が不快感を示し、ティルマンさんは2週間、出演を自粛することになった。
騒ぎは、これで収まらなかった。週刊誌「ゴルフウイークリー」の1月19日号は、表紙に首つりの輪を連想させる写真を掲載。今度はツアー側から猛烈に批判され、掲載責任者が解雇された。
21日、父の故アールさんと並んだ銅像除幕式に出席したウッズは「みんな騒ぎすぎだよ。ケリー(ティルマンさん)は10年来の友人で、言いすぎるくらい何でも話す仲なんだ。確かに今回は口が滑ったみたいだね」と大人の対応を示し、騒動の収拾を図った


当事者と10年来の友人だったら許せちゃうと思うんですけどねえ。しゃべるTPOを間違えちゃった。って感じかな。