MSN産経ニュースより


やり直し、先行き不透明 大揺れのハンド五輪予選
2008.1.12 21:27
「中東の笛」と呼ばれる疑惑の判定を理由に、前代未聞のやり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選。国際ハンドボール連盟(IHF)はやり直しの開催地に東京を決めたが、中東3カ国などがボイコットの姿勢を示し、出場は男女とも日本と韓国だけの可能性が高まった。反発するアジア連盟(AHF)の巻き返しがあるのか。先行きは不透明だ。


なんだかなあ~という感じですね。てっきり一件落着かと思っておりましたが、一連の記事からは、簡単にいきそうもない感じです。


アジア予選分割も
12日、東京都内で日本協会の市原則之副会長と韓国協会の鄭亨均副会長が協議。クウェートの王族が事実上支配するAHFを東西に分けて実施する予選構想も持ち上がった。
「IHF理事会の投票で予選やり直しが決まった瞬間、クウェートの首脳がいすをけり上げて退席した。もはや亀裂の修復は難しい」と日本協会幹部は打ち明ける。今回の騒動は日韓が共同戦線を張り、IHFの加盟国や国際オリンピック委員会(IOC)に不可解な判定の証拠を集めたDVDを送付して抗議したのが発端だった。


先ほどテレビの番組で、AHFの理事構成は6人中3人がクウェートと言っていました。会務の運営規則などはどうなっているのでしょうか?資金を多く出しているかのような発言もありましたが、そうだとしても、競技そのものはフェアに行われるべきであると思います。今回のこの件は、100%メディアの記事だけで、ああでもないこうでもないと考えているだけです。ひょっとすると、「実は、実は…」なんていう特殊な事情があったりして。


AHFのアハマド会長(クウェート)はアジア・オリンピック評議会(OCA)会長でもある実力者。オイルマネーの権勢を背景に「近年は審判員や選手の国籍まで買収してきた手法に世界から警告を出され、プライドを傷つけられたようだ」と、現体制に不満を持つAHF理事は語る。
アハマド会長は1990年にイラクのクウェート侵攻の際、戦死した父のファハド前OCA会長の後を受け継いだ。日本協会の蒲生晴明強化本部長は「父でなく息子の代から中東の笛が始まった」と証言する。
昨年9月、愛知県豊田市で行われた男子アジア予選。開幕戦の韓国-クウェートはヨルダン審判員の一方的なクウェート有利の笛に場内が騒然となり、スタンドからペットボトルが投げ込まれた。大会はクウェートが出場権を獲得し、在韓クウェート大使館前でデモに発展した。
日本の審判員関係者は「悪魔のささやきは日本にも何度かあった。ここ10年、お金で八百長を持ち掛けるうわさは絶えずある」と証言する。1994年、広島 アジア大会ではアハマド会長がハーフタイムにコート上で審判員に文句をつけたり、八百長を拒否する韓国選手が泣きながらプレーしたりする場面もあったという。


悪い意味での特殊な事情ですね。ここまでの記事を見る限り。では。


昨年8月、AHFと太いパイプを持つカザフスタンで行われた女子の予選はカメラ、ビデオ撮影が禁止され、実力的に劣るカザフスタンが出場権を得た。日本男子の中川善雄主将は「審判員のさじ加減一つで勝敗が決まる。悔しさを通り越し、感覚がまひしている部分もある」と語る。


いまどきのスポーツの試合としては異例中の異例でしょうねえ~。


AHFが妨害?
やり直し予選の参加国に、何らかの処置を「警告」するAHFは強硬姿勢を崩さない。12日には、東京で予選開催予定の27日に「重要な決定事項がある」として臨時理事会の開催を通知してきた。日本協会関係者は「完全な妨害工作だ」と嘆く。除名処分やスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴える対抗策も考えられる。
対立姿勢を打ち出されたIHFのムスタファ会長はエジプト人 で、アハマド会長との関係でアラブとアフリカの支持基盤を受けて選出された。今回IHFが下した決断は「アラブ圏の侵食に反発してきた欧州勢の理事が、中東の笛を突破口に逆襲に出た」(リアンIHF理事)との見方が強い。日本協会の渡辺佳英会長は「ムスタファ会長も板挟み」と解説する。権力抗争も不透明 だ。


「目には目を、歯には歯を(タリオの法)」がなんだか妙に頭に浮かんだのは私だけでしょうか。今後が心配です。