MSN産経ニュースより


議員報酬、全国初の日当制に 福島県矢祭町 
2007.12.28 18:18
「合併しない宣言」で知られる福島県矢祭町の町議会(定数10)が、議員報酬を現行の月額制から議会への出席ごとに実費支給する「日当制」に変更する。全国町村議会議長会などによると、議員報酬の日当制は全国初の試み。導入後、同町議会の人件費は現在の約4分の1に減り、余剰分を少子化対策や子育て支援に充てる。人口6800人の小さな町の試みは全国に広がるだろうか。(渡部一実)


なるほど、一つの考え方としてはありえるでしょうけど、バカですね、この町議会は。自分たちは、議会出席以外は議員としての仕事をしておりませんと認めたこと。さらには、日当制に移行するまでの過去を全否定することになります。町民は今すぐ、時効成立前の報酬の返還請求をすべきでしょうね。
とよそさまのことを簡単に書いてもいけませんが、議会の議決は重みがあります。


同町議会は28日、日当制関連の条例案を賛成多数で可決した。平成20年3月31日以降、月額20万8000円の議員報酬を廃止し、議会に1回出席するごとに3万円を実費支給する。
3万円の積算根拠は、「課長職の平均日給4万4772円(期末手当などを含む)の7割」。毎日8時間勤務の職員に比べ、議員は臨時出勤で1回の勤務時間も短いため7割とした。
本会議や委員会、全員協議会など議会への出席と、成人式や消防団の出初め式など「町の公式行事」への参加も“出勤”扱いとする。年間の出勤は計30日、報酬は年90万円の見込みで、全国の地方議会で最低額となる。
日当制導入と並行して議員への期末手当も廃止し、人件費は現行の年間約3400万円から900万円に減るという。
一方で反対論も。25日に開催された町議会特別委員会では、ある町議が「普段の地道な活動を評価せず、議場や行事への出席回数だけで報酬を決めるのはおかしい」と反発。別の町議も「一定の報酬を保障しないと、副収入のない人は生活できない。議員になる人もいなくなる」と主張した。


この通りです。町のレベルではなかなかありえないのかもしれませんが、議会に出席しない日でも、町議としての仕事はこなしているはずです。


わが船橋市議会でも、報酬や調査研究費に言及する議員さんがいますが、50人の議員がいれば50通りの活動の仕方があります。自分の活動をみんなの活動と同じだと思うのは大間違いです。まさに金持ち以外は、議員をやるなという話になります。これは地方自治法の本旨から外れていく話だと思いますね。


日当制の提案者、菊池清文町議は「本来、議員職は志ある人のボランティア。『給与が保障されないと議員にならない』というのはおかしい。議員は職業ではなく町への奉仕活動という心意気を植え付けるため、日当制は絶対必要」と強調。激論の末、賛成7人、反対2人で日当制導入案が可決された


狂ってますね、この町議。団塊世代の典型的な目立たなきゃダメ、という人種ですかね。


議会が自ら“身を切った”背景には、13年10月の「合併しない宣言」に伴う行財政改革がある。


それとこれとは別ですね。


宣言後、行政側(役場)は町長ら3役の給与を引き下げ、退職者の不補充などで約2億円の人件費削減に成功した。他部門でも歳出削減を徹底し、町の財政力指数は0・22(11~13年度平均)から0・37(17~19年度平均)に上昇。13年度は約6億円だった財政調整基金(貯金)は現在、約12億円に倍増した。


論理破綻していますね、この町は。


「役場改革の進展をみて、議会も安穏としていられなくなった」と菊池町議はいう。議会も定数を18人から10人に削減し、14年には議員報酬を5%カットしたものの、多くの町民の評価は「役場に比べて努力不足」。菊池町議らは2年前から日当制を検討し、実現にこぎ着けた。


人件費を削減するのは常套手段ですが、それによる影響(目に見えない、マインドの問題)なども考慮しなければなりません。
合併しないで、ここまでやってもたぶん無理でしょう。早く合併推進の町長が当選して、合併すべきでしょう。町民の幸福のために。


ただ、日当制については、矢祭町議会の鈴木正良事務局長は「うちの町議は議員以外に本業があるから、日当でも生計が成り立つ。専業の議員が多い大都市の市議、都道府県議などでは難しいだろう」とも語る。


この議会事務局長はまともですね。たぶん局長は忸怩たる思いでしょう。このことがこうやって報道されることによって、全国から賛否が寄せられますからね。しかも、外野の高見の見物にすぎないものが。お気の毒です。


また、地方議員の互助会「町村議会議員共済会」(東京)の担当者も「日当制でなくても月額制のまま報酬を減らせば削減効果は同じ。『心意気』などでなく、日当制の具体的なメリットが見えないと制度としては定着しづらい」と話している。


まさにこの通りです。本筋からいくと、報酬の大幅減額が筋論でしょう。結果、効果が同じになるように。