なるほどと思える話ですね。

MSN産経ニュースより
コールセンター、映画館…大合併で“空き家”の旧議場、再利用続々
2007.12.26 09:01
運送会社のコールセンター、映画上映、美術館…。「平成の大合併」に伴い“空き家”となった市町村議会の議場を再利用する動きが広がっている。財政難で大規模改修は難しいが、高い天井や広い空間は店舗などには不向きでも発想を変えれば意外な使い道がある。
3町が合併して発足した新潟県南魚沼市。旧塩沢町議会の議場は今年11月、宅配便大手、ヤマト運輸(東京)のコールセンターに姿を変えた。繁忙期は約50人のオペレーターが議席や執行部席に座り、東京都内の客からの宅配便申し込みや問い合わせに電話で対応。議長席からは総括担当者が全体を見渡している。


この光景を想像しただけで思わずクスって笑ってしまいました。議長席に責任者が座っている。もともとの使い方でも責任者の座る席。いいですねえ。気分いいだろうなあ~って思います。普通の会社は、責任者の席って、上座ではあるかもしれないけど、場所(位置的に)が高度(物理的な高さ)であるということはあまり聞いたことがありませんから。そもそも、そういう作りの会社なんてあり得ないもんなあ。って思いました。


議場の再利用だけでなく、計100人の雇用創出にもつながり「願ったりかなったり」と市の担当者は大喜び。東京のコールセンターが飽和状態で、進出先を探していたヤマト運輸は、県から賃料(1カ月約100万円)の半額補助があり、方言の少ない土地柄でメリットは大きいと判断したという。


この「雇用創出」って考え方が船橋市役所の中にはないですね。僕なんか、中国駐在のときに嫌と言うほど考えさせられましたね。特に中国側から。前にブログにも書きましたが、「雇用創出のためにコンピュータの導入はしない」という決定には驚きでした。理由は、ずっとその方が費用が安いということです。どういう計算で安いって言うんだって突っ込みを入れたくなるような話ですが。もうめちゃくちゃな理由付けをしてまでも雇用創出は重要でした。


平成の大合併で3200余りあった市町村は約1800に減少。消滅した市町村の議会議場の大半はそのまま残された。総務省によると、会議室や書庫としての再利用が目立つが、放置状態の議場も多いという。
窓がなくて遮光性にすぐれ、映画館さながらの音響効果-。鳥取市に合併した旧鹿野町の議場では11月、市民を集めて映画上映会が開かれた。
大学生の発案で、議長席後方のスクリーンに、プロジェクターの映像を映し出し、議員控室はカフェスペースに。2日間で延べ約140人の市民が、カンヌ国際映画祭にも出品された西川美和監督の「ゆれる」など2作品を楽しんだ。


いいなあ~、おしゃれだなあ~。


発案者で上映会実行委員会委員長を務めた鳥取大地域学部3年の辻堅太郎さんは「議場の雰囲気も好評だった。郊外型のシネマコンプレックス(複合映画館)が増えて車を持たない人は映画を見る機会が減っている。ほかの地域にも広めたい」と手応えを話す。
460万円をかけて美術館にリフォームしたのは山梨県北杜市。浮世絵や江戸時代の教本など囲碁にまつわる1200点の歴史資料の寄贈を受けたのがきっかけで、旧長坂町の議場は「囲碁美術館」に生まれ変わった。
静岡市は、旧清水市庁舎内にあった議場の議席を撤去し、約240席の市民ホールに改装。防音効果に目をつけた佐賀県武雄市は、旧北方町の議場を子どもらの学習室に開放する予定だ。


なるほどねえ~って思います。ってことは、公共建築物って、民間の建築物ではあり得ない、「無駄?」な作りなんですかねえ~。