先般、チーム遠藤入会を報告いたしましたが、このテーマの補助作業もさせていただいております。

遠藤利明代議士 http://www.e-toshiaki.jp/
が、この調査会の事務局を担当しております。


MSN産経ニュースより
【やばいぞ日本スポーツ】(3)世界と認識のズレ
■外交下手…情報戦も難あり
「言葉は悪いが、ざまあみろ、と思った」。ハンドボール男女の北京五輪アジア予選の再試合決定を受け、18日に会見した日本協会の蒲生晴明強化本部長は、積年の屈辱に思いをはせた。中東の審判による中東よりの判定に対し、国際ハンドボール連盟(IHF)が異例の判断を下した。
いわゆる「中東の笛」は、1994年広島アジア大会のころから見られるようになった。アジア連盟会長は、クウェート出身の王族シェーク・アーマド氏。アジア・オリンピック評議会の会長も兼ねるこの実力者は、審判の判定に再三、口を出してきたという。オイルマネーを背景に国力の発露をスポーツに求め、その一つがハンドボールだった。
再三の訴えにも腰の重かったIHFが今回、なぜ介入したのか。日本協会と韓国連盟が共同戦線を張ったこともあるが、何より韓国の国をあげた運動が大きい。韓国連盟はIHF加盟約160カ国・地域に、韓国-クウェート戦のDVDを送付。韓国オリンピック委員会はもちろん、在外の大使館も協力したという。ヨルダン審判員ペアの疑惑判定をまとめた韓国 MBCの番組録画も同封し、38回もの疑惑判定を指摘した。
さまざまな思惑が渦巻く国際スポーツ政治の舞台では、一競技団体だけの対応では太刀打ちできない。日本協会の市原則之副会長は「五輪ばかりでなく、こうした環境整備の面でもチームジャパンとしてあたることが必要」と指摘した。
一方、外交下手が浮き彫りになったのは柔道だった。9月の国際柔道連盟(IJF)総会。理事再選を目指した山下泰裕氏が61対123票の予想以上の大差で落選した。


ショックでしたねえ~。この出来事は。僕は最初この報道をみたとき愕然としました。


「メリジャではなく、ビゼールに負けた」。対立候補はモハメド・メリジャ氏(アルジェリア)だが、マリアス・ビゼール氏(オーストリア)は新会長の名前だ。前会長の朴容晟氏(韓国)を支持していた山下氏をビゼール新会長は敵対視した。関係者によると、選挙戦では多額の資金でメリジャ氏を支援。山下氏の陣営は「4年の実績を客観的に知らせる」書簡を送っただけだった。
現役時代のように真っ向勝負を挑んだ山下氏は「本来の柔道を普及するより、柔道を利用した政治的な面が支配している」と困惑の表情を浮かべた。
伏線は、5月のアジア連盟会長選での佐藤宣践氏の落選にあった。欧州連盟がクウェート人の対立候補を支援し、佐藤氏は落選。「JUDO」の商業化路線を目指す欧州勢に中東、アフリカ諸国が追随したことは明らかだった。日本には「柔道の母国」という過信もあった。対応は完全に後手に回っていた。
外交ばかりではない。9月の柔道の世界選手権では、情報収集にも疑問符が付いた。五輪種目では金メダル1個の惨敗。その原因の一つが返し技をめぐる世界との認識の違いだった。
男子100キロ級の鈴木桂治は大外刈りを掛けた後、相手に捨て身技で返されて一本負け。鈴木の技で相手の背中は畳についたが、ビデオ判定は返し技を支持した。
北京五輪に審判として出場する藤猪省太天理大教授は「審判の感覚は大陸ごとに異なり、サンボなど旧ソ連や欧州系の格闘技は返し技(有利)の傾向が顕著。国際試合の流れを前もって把握しなかった強化委員会に責任がある」と厳しい。実際、全日本の夏合宿では厚手の違反道着への対策ばかりに重点が置かれ、「返し技有利」の判定傾向にはほとんど注意が払われなかった。
全日本柔道連盟ではアテネ五輪や世界選手権、欧州選手権などの主要大会の映像を収録。国立スポーツ科学センターに委託し、ネット上で有力選手の映像などの検索と閲覧を可能にしている。だが、こうしたソフト面の進歩が現場で生かし切れているとは言い難い。


理由や反省点はいろいろあると思いますが、それよりなにより、やはり、全般的にというか、トータルコーディネートは国が積極的に関与していかないと難しいのではと漠然と思っている今日この頃です。


競技選手出身の団体幹部では、失礼ながら、戦略や戦術を練っていくことができないのではと思います。机の議論ができる教育や、団体活動を積極的に行っていく人材育成や、やることは山積でしょう。とりあえずスタートラインに立てるところまでは見えてきたと思います。あとはそれぞれの役割分担をきちんとして、得意分野で、スポーツ界のために頑張っていけば良いのだと思います。