前回、議会運営委員長不信任決議が議題として提出されたところまで書きました。


その後、議事が進み、可決され、11時半頃に議会運営委員長から辞職願が提出されました。これは、不信任決議が可決されてもその拘束力はなく、本人が自発的にその職を辞職しない限り、その職に留まることになるのですが、今回は、可決された後、直ちに休憩に入り、その休憩中に辞職願が提出され、許可する委員会の議決を経て、辞職となりました。


その後は、12月10日の議事の荒れた内容に関することが議題とされ、議長から質問禁止措置から会派代表者会議までの経過と整理についてということで発言があり、いくつかの質問の後、次の議題に入っていき、当初からの予定の議事をこなし、15時30分頃、議会運営委員会が一旦終わりました。この後、本会議を挟んで再開される予定として休憩に入ったのです。


その後、本会議が開議となったのが16時でその後は粛々と会議が進むのでした。予定でもあとは順調だろうと思ったのですが、議長不信任決議の質問のあとに、討論がありました。議会における討論というのは、その賛否の態度を表明することを言います。


まずは、議案に対する反対の討論、そして賛成の討論を行います。これは、討論交互の原則として、議事法の世界では当たり前すぎるくらい当たり前の原則です。そして我々議員は、まさに議案に対して「賛成」か「反対」かの立場を明確にするのです。


であるにも関わらず、3番目に登壇した会派の議員さんの討論は賛成でもない、反対でもないというニュアンスの表現を用い、自派の理論を展開したのでした。最初の態度の表明の段階で聞き間違いかと思いながらも、これは通常の討論とは明らかに違い、違和感を覚えるものであると感じながら、頭の中をいろいろなことがグルグル、グルグルしてました。そして発言者の最後の言葉で、反対でも賛成でもないと瞬時に思い、私が議事の進行についての疑義を申し上げ、休憩をしていただく動議とし、さらには、議会運営委員会での協議をお願いしました。


議会運営委員会が休憩中に開かれ、当事者である私と、発言者の会派の委員とでそれぞれに意見を述べたのですが、どうもしっくりかみ合いませんでした。発言者の会派の委員は、原則と言っても、法律の定めでもなんでもないとの見解を示しておりました。が、どうにも先へ進みそうな気配もなく、「さあてなあ」と思い、委員会休憩の際、そもそもの発言を確認し、さらには、委員会における発言者同一会派の委員の発言も確認したところ、なんのことはなく、議長不信任決議には反対であるという意思表示の言葉であったのです。ということは、「反対」なのです。


非常にキャリアの長い議員さんのご発言で、うま~く引っかかってしまったのが私という感じでした。言葉の言い回しのロジックだったのです。議題になっていることが何で、それについての発言が何で、議題以外のことを絡めて発言をしていることは聞き流せばよかったのです。やはりキャリアの長い議員さんにはなかなかかなわないなあというのが実感でした。従いまして、私は、休憩を要求し、議事進行に関する発言で議事を止めてしまいましたので、お詫びして、その発言自体を取り下げさせていただきました。


ということで、だいぶ議事が長引いているにも関わらず、さらに時間がかかることを行ってしまい恐縮したところです。その後は、順調に議事が進み、すべの議事が終わったのが概ね22時40分でした。