下記よりおもしろい適切なコラムが産経新聞にあったのですが、web上には無いみたいです。おもしろいほど、小沢代表が会見で言った通りのことを証明しながら、その未熟さを克服できていないところが他人事として楽しませていただいております。

MSN産経ニュースより

検証「民主激震」 党分裂恐れ腫れ物扱い

2007.11.6 01:32

民主党の小沢一郎代表の辞任表明から一夜明けた5日、同党執行部は小沢氏に対する懸命の慰留工作を進め、党内には小沢氏が続投を受諾するとの観測が広がった。

前にも書きましたが、代表が決めてきたことを全員で反対しておきながら、選挙は代表じゃなきゃ勝てないから続けてくれ。とはあまりにもむしの良い話。怒るのは当たり前でしょうって思います。日が経つにつれて、内容がどんどんわかってくる。小沢代表がかわいそうですね。代表はあなただけど、権限は役員会以下全員がもつから何ごとも決められませんよ。テレビに出演している議員さんが言っておりましたが、辞職さえもできないような発言をしていました。

アホかいなと思いました。「民主的運営」をはき違えている組織。国会議員でこうだから信じ難い話です。

新党の悪夢

大揺れの民主党は、7月の参院選を大勝に導いた小沢氏が党に見切りをつけて離党し、新党結成に突き進む「党分裂」に恐れおののいている。党幹部らが小沢氏を腫れ物に触るように扱うのは、このためでもある。

あたりまえの話でしょうとも思えます。よその党のことだからとやかくは言いませんが、最近のポッと出の議員はどうもこの傾向があります。地方ではもっと顕著です。先般も議会運営委員会のことを書きましたが、アホかお前らはといいたくなるのが、民主の議員と民主系の議員です。「改革」という言葉を大きく勘違いしているのではと思いますし、議論にも値しない話ですね。

民主党の力の源泉となっている参院の与野党逆転状況は「民主党から参院議員17人が与党に走れば消えてなくなる」(幹部)。離党後の小沢氏らが作る新党が自民党と連立しなかったとしても、政界のキャスチングボートを握ることになる。民主党にとり、これ以上の悪夢はない。

菅グループ関係者は「小沢新党の票読みをした。参院議員は10人前後は堅いだろう。新人たちは世間知らずが多いから、最悪20人離党するかもしれない」と話す。

この発言自体が世間知らずでしょう。「民主党は新人教育のシステムが機能していません。一致団結していません。小沢代表がおっしゃった通りです。」ってここでも認めています。アホですねえ。しゃべればしゃべるほど墓穴を掘る。これが民主党の実態です。

しかし、同日夕、小沢氏が代表にとどまるとの見方が党内で急速に広がった。

「ありがとう。心配かけてすみません。でも、昨日、けじめだという思いで辞表を出したばかりだ。心の整理に時間がかかるので、それを待ってほしい」

小沢氏は同日夕、東京駅にほど近いホテルの一室で、慰留にきた菅直人代表代行、輿石東参院議員会長、鳩山由紀夫幹事長の三役懇メンバーを前に、目を潤ませながら語った。

前日の4日早朝、側近の樋高剛元衆院議員に、名古屋のホテルに滞在している鳩山氏に辞職願を届けさせてから、1日半しかたっていない。今すぐに辞意撤回というわけにはいかないという思いがあったのかもしれない。

代表続投の可能性は十分ある-。3人はこんな感触をもちながら部屋を辞去した。

「参院の分裂回避のため一致結束しよう。小沢さんは(代表職に)戻ってくれる雰囲気だった」

バカですねえ。自民党ではこんなシーンは存在しえません。ここではウェットになっている暇は無いのです。むしろドライに、クールにいくのが自民党。今、国会は大変重要な時期。一日たりとも停滞は許されません。ただでさえ、ねじれによって、法案が一本も通っていないとのこと。だとしたら、その責任の重大さはわかっているはず、それでも自党のことしか考えられない。この部分で、国会運営を停滞させたことで、自民党にキャンペーンをはられたらひとたまりもないでしょう。私が自民党幹部だったら、もうどんどんキャンペーンをうって、選挙ですね。潮目が変わらないうちに。

菅氏は5日夜、東京・六本木の居酒屋で開いた菅グループの会合で語った。

代表続投を確認

「きょうが正念場だ」

3人は5日朝から連絡を取り合い、小沢氏にあくまで代表続投を求めることを確認した。小沢氏はこの日午前10時半過ぎに、東京・赤坂のホテルに姿を現した。菅氏は午前11時、小沢氏のもとに駆けつけ、説得を開始した。

午後1時からの党役員会。役員たちの表情は一様に硬かった。

参院側のある役員が「ボクの勘では(総選挙は)早くなりそうだな。頑張ってよ」と冗談っぽく語ると、しらけた雰囲気が漂った。

だが、菅氏が「午前中に、小沢代表とさしで会ってきた。代表は『連立にこだわっているわけではない。いかに選挙に勝つ態勢をつくることができるか』と言っている」と報告すると、にわかに空気が変わった。

2日の役員会で大連立反対の口火を切った赤松広隆選対委員長が「この前は言い過ぎちゃって反省している」と軟化するなど、どう慰留するかの議論が繰り広げられた。

この日も、役員会のメンバーは大連立に反対だったが、「慰留にあたって連立反対を決議しよう」と明確化を求めた簗瀬進参院国対委員長、野田佳彦広報委員長らの意見は「言わずもがなだ」として却下された。

ははは。日本新党系の人たちは学習できていない人が多いですね。何度こういう節目でしくじれば気が済むのでしょうかね。何を言っているのでしょう。これが、小沢代表の気持ちを逆なでする結果になるし、そもそも、反小沢なのでしょうけど。だったら、アンタ達が出て行けばいいじゃない。って感じです。

逆ギレとまで言われた辞意表明に翻弄(ほんろう)されても、なお小沢氏にすがろうとする民主党の姿を象徴するやりとりだった。

日本新党系は、すがらないのでしょう。

でも、党内ではもう青臭い書生談義はやめたらどうでしょう。

小沢氏への不満も

小沢氏への説得、党内融和への働きかけは執行部以外でも行われた。

羽田孜元首相は鳩山氏ら党幹部に電話で「小沢は話せばわかる人間なんだ」と強調。小沢氏にも続投を働きかけ続けた。

菅氏らには続投を考慮することを示唆した小沢氏だったが、この日も小沢氏に距離をおいてきた議員らへの怒りは収まっていなかった。

小沢氏は周辺に「枝野(幸男元政調会長)、仙谷(由人元幹事長代理)はなんだ。ちょろちょろして」と不満をぶちまけた。

怒るのは当たり前です。これまた日本新党系。あきれてしまいます。

一方、「小沢新党」を恐れる幹部らと対照的に、中堅・若手の一部には小沢氏への反発もある。慰留を確認した役員会でも、小沢氏が4日の会見で党を手厳しく批判したことについて、「代表の会見をみんな気持ちよく思っていない」との声も飛び出した。

前原誠司副代表を支持するグループの5日夜の会合は慰留工作を見守ることで一致したが、仙谷氏らから「辞めると言った人間じゃないか。なんで慰留するんだ」との意見が出た。


いけいけ~、どんどんやれ~。

小沢氏と長く政治行動を共にしてきた山岡賢次国対委員長は同日夜、NHK番組で「われわれが熱意をもって復帰をお願いすれば、(小沢氏は)必ず戻って頂けると信じる」と語った。

民主党は6日、衆院の期別懇談会や参院議員総会を開き、意見聴取するが小沢氏への不満を抱く議員から激しい声があがれば、波乱の起きる可能性はゼロではない。

小沢氏辞任の場合の代表選をにらんだ動きも出ている。

菅グループが4日夜、今後の対応を菅氏に一任したことに、5日昼の鳩山グループの会合で「信じられない」と反発の声があがった。

アホですねえ~。こういうことが漏れれば漏れるほどね~。

この日夜も、各グループは国会周辺のホテルなどで会合を開き、小沢氏の動向に加え「岡田克也副代表がいいか、それとも菅氏か」などの議論で持ちきりとなった。

もう情報管理もできない機能麻痺の状態ですね。

自民党頑張れ~。