って感じかなあと思います。

日曜日の午前中は、どこのチャンネルも先の党首会談についてです。少なくとも、いくつかのチャンネルをザッピングのように見ましたが、冷静に考えると、実はこの状況さえも想定済みで、第二オプションだったとしか思えないのです。

最初のオプションは、どうも表向きに出ている内容、メディアが報じている通り、だと思うのです。大連立、恒久法。この2つのキーワードで国会の正常化だったと思うのです。しかし、それがうまくいかない場合のオプション。この週末のメディア利用の世論チェック。たぶん、福田、小沢両氏は、週明けの世論調査情報をとり、次のステップではないでしょうか。

この週末のメディア露出で、野党共闘がどうなるのか、自公の与党枠組みがどうなるのか。各党がメディアに引っ張り出され、しゃべればしゃべるほど、各党間の考え方の違いが明確に世間にさらされてしまう。しかも、肝心な民主党の内部の足並みの乱れが明確になる。

これは致命的で、民主党がその傾向が顕著だと思います。なぜならば、歴史がなさ過ぎて、国会議論の積み重ねができていないがために、党としての芯がないというか、幹がないというか、それぞれの党の芯や幹を主張し、それさえもない人は大衆迎合的メディア論調でいくしかないのです。そこには、国家、国民は存在しません。全員が全員というわけではありません。政権をとるというところでだけ一致している「同床異夢」にすぎないのです。

MSN産経ニュースより

民主、新テロ法案衆院再議決なら「首相問責」案提出へ

2007.11.4 01:48

民主党は3日、インド洋での海上自衛隊の補給活動を再開する新テロ対策特別措置法案を与党が衆院で3分の2以上の賛成で再議決し、成立させた場合、参院へ福田康夫首相に対する問責決議案を提出する方針を固めた。参院は野党が過半数を占めており、問責決議案が提出されれば、可決される公算だ。

こういうふうに進んでいくこともすでにオプションとして想定済みでしょう。というより、官邸はもう完全に想定しえる全部のシミュレーションが終わっているのでしょう。だからこそ、「もうお手上げなんだよ~」ってアメリカ人みたいに両手を広げてギブアップのしぐさをしたのでしょうけど、あとはどこまで民主党が一致団結して、オプションを用意して、更には野党がどこまでまとまるかを見ようということで、デッドロック状態にあるものを、数ミリ動かしてみたという感じではないかと思います。その動きにまんまとのってしまったというか、一枚も二枚も上手なのが自民党のような気がします。

また民主党幹部は同日、新テロ法案が衆院を通過し、参院へ送付された場合、「60日間も引っ張らずに、審議をした上で否決する」との方針を明らかにした。

憲法59条は、衆院から送付された法案の採決を参院が60日以内に行わない場合、参院が法案を否決したとみなし、衆院の3分の2以上の賛成で再議決して成立できることを定めている。

今まで強行採決といわれることを散々非難してきた民主党はじめ野党各党は、強行採決みたいなことをやらないのでしょうか?どういう形がメディアを通じて国民の前にさらされるのでしょうか?

政府・与党は10日に会期末を迎える今国会を12月中旬まで1カ月程度延長する方向で調整を進めている。民主党など野党が参院で徹底して審議を遅らせる戦術をとらない見通しとなったことから、参院での否決後、衆院で再議決する形で、新テロ法案が今国会で成立する可能性が出てきた。

どうするのでしょうか。日曜日のテレビ番組でも「密室」という言葉が連呼されていました。今までのしっぺ返しもあるでしょう。政治の世界には公開できることとできないことがあるに決まっているのに、なんでも公開と言ってきた政党が多いために、今度はそのしっぺ返しをされるんじゃないのかなあって思います。どうやって国会運営をするのでしょうか?そもそも、強行採決だって、自民党が強行にやるケースでなく、「悪いけど、もううち(野党)の方はやりようが無いから、(自民党さん)強行採決でお願いしますよ」って国対でしっかり話し合っているケースもあるのですから。

一方、民主党幹部は、福田首相への問責決議案提出に伴い、年内の衆院解散・総選挙も想定していることを明らかにした。今国会が与党側の調整通りに延長されれば、年末に向け、国会は緊迫した局面を迎えそうだ。

これは、完璧に想定済みですね。世論をどっちに動かせるかがこれからの与野党の力の見せ所ですね~。

また参院外交防衛委員会は8日に、防衛専門商社元幹部との癒着(ゆちやく)問題が指摘される守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問や防衛専門商社幹部の参考人招致を行う。民主党は「今後の新テロ法案の審議で、守屋氏の問題を徹底追及する」(幹部)方針だ。

これ自体、国家国民のためって考えたら、違うでしょうってことですね。自分たちのためでしょう。まったく異質の問題を一緒に表に出す。管元代表が考えそうな市民運動的手法ですね。今、このタイミングで、新テロ法案を粛々と審議しようとしない姿勢を国民が望むんでしょうか?ここ数日がいろいろと展開があっておもしろいでしょうね。

結局は、民主党は、自民党、日本新党、社会党、民社党等々右から左までいろいろな主義主張の方々の集合体ですからね~。