いや~、あまりにもすごいタイミングというか、なんというか。

下記のニュースが午前中に、各社配信という感じでした。出先で見ていたので、帰宅後じっくり見てみようと思っていて、探したら、なぜか見つけにくい状況です。「科学的間違い」を丁寧に報道されていたように思いますが、なぜか控えめ。

なぜだろうと思っていたら、夕方のテレビのニュースで、アルバート・アーノルドアルゴア・ジュニア元米国副大統領がノーベル平和賞受賞の速報です。

なるほどねえ~。


 MSN産経ニュースより

ゴア氏映画に科学的間違い

2007.10.12 09:27

地球温暖化を警告したゴア前米副大統領のドキュメンタリー映画「不都合な真実」の内容が「政治的だ」などとして、英国の中等学校で上映しないように保護者が求めた訴訟で、英高等法院は10日、「大筋で正確である」として原告の訴えを退けたものの、映画には9つの「科学的な間違い」があると指摘した。

BBC放送などによると、判決は同映画の9カ所が科学的な常識として定着していないとして、授業などで上映する際に、教師らが議論となっていることを生徒らに指摘すべきだとした。

判決は、映画では南極やグリーンランドの氷が解けることにより、近い将来、海面が最大6メートル上昇する可能性があるとされたが、実際には「数千年以上かかる」と指摘した。(共同)

ゴア前米副大統領とIPCCにノーベル平和賞

2007.10.12 18:22ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、地球温暖化の危機を訴えてきたアル・ゴア前米副大統領(59)と、温暖化問題の影響や対応策について報告する国際組織「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC、事務局ジュネーブ)に2007年のノーベル平和賞を授与すると発表 した。授賞理由について「気候変動問題に関する活動を評価した」と説明した。

同委員会は気候変動が世界の安全保障に直結する問題であることを強調。温室効果ガス排出削減で、京都議定書後の枠組みづくりを急ぐよう国際社会に迫ったといえる。

1993年から2001年までクリントン政権の副大統領を務めたゴア氏は、温暖化防止の重要性を訴えて講演活動を実施。講演の様子などをまとめた映画「不都合な真実」(06年)は今年の米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。

また、IPCCは温暖化問題が国際的に注目を浴びる中、今後の議論の土台となる最新の科学的知見を示した点が評価された。

アル・ゴア氏 1948年3月米ワシントン生まれ。ハーバード大卒。ベトナム戦争に陸軍報道班員として従軍後、南部テネシー州の地元紙記者。77年から下院議員、85年に上院議員に転じた。93年1月から2001年1月までクリントン政権の副大統領。00年に大統領選に出馬したが小差で落選。その後環境問 題に取り組み、自ら地球温暖化防止を訴えたドキュメンタリー映画「不都合な真実」が07年に米アカデミー賞を受賞した。ティッパー夫人との間に1男3女。  (共同)