香港在住の弟が久しぶりに一時帰国しました。双方とも、時間がタイトであまり話ができませんでしたが、笑える話がありました。

アニヤハインドマーチ エコバッグがニュースになるくらいでしたが、早速、中国の深セン(Shenzhen)でおもしろかったそうです。日常的に仕事で行くらしいのですが、ニセモノショッピング街みたいなところで、まさにアニヤハインドマーチエコバッグのコピー商品があったので、「これいくら~」って聞いたら、日本円で約3,000円との答え。「おいおい、本物より高いじゃないか」って言ったら、「本物よりずっと良い商品だから」だって。

そもそも、アニヤハインドマーチ エコバッグも何も知らない商人が売っているのだから、エコバッグの意味も知らなければ、ブランドなんて知る由もないわけです。通常コピー商品は、本物の価格が高価で、それをそっくり真似て、安価で売るところにその商売の存在意義があると中国人は考えて商売をしているはずで、もともと安価なブランド商品を、より高価な価格で売るとはお笑いモノです。

が、しかし、私は、コピー商品販売を是とするわけではありません。まったく逆で、法律以前の問題として許しません。議員に復活する直前は、ブランドを扱う業務に関わっており、そのブランドを所有する米国企業とのさまざまな話で大変良い勉強ができました。だからこそ、コピーなんてもってのほか。です。

大学でも、広告論を専攻しましたので、その重要性は十分に理解しているつもりです。ただ、コピー製品を是とする方の理論がわからないわけではありません。でも違法であることには間違いありません。

中国には、確かにその規範意識がないのもこれまた事実です。北京五輪に向けて政府が一生懸命頑張っているようですが、こういうものは、やはり長年の教育によって根付くものですから、当分は無理でしょうね。先般も、車のコピーがニュースで報道されていました。車までコピーしちゃうんですから、もうどうしようもありません。

私が中国に駐在中は、SANYTOSHIBOPanasanic等々、まあ、すべてが笑えるくらいでした。一文字変えればいいとでも思っていたのでしょうかね。ところが、これまた、消費者も知識がないから、スペルが一文字違うなんてわからない。日本製だと思って買っているようでした。

自転車大国だったのですが、自転車は国内のブランドがありましたね。「鳳凰」印が良いと北京でも西安でもみんな口をそろえて言っていました。