今月は町会の行事や用事が目白押し。暑気払いを兼ねた夏休みお楽しみ会を私の町会では行います。そのための準備をいろいろしていますが、参加者用のカードを作成するのに、驚くべきことがありました。

昨年は、名刺の用紙に参加者カードを作成しました。参加者カードには、飲食のメニューとそれらを受領したチェックを受けるようになっているのですが、小さすぎるとのお叱りを受け、今年は、はがき大のものにしようとしたのです。そして用紙を探しに行ったらないのです。求めるものが。私の家の近所には、大手家電量販店が斜め向かいあわせであったり、大きなホームセンターがあったりで、パソコンプリンタ用のはがき用紙くらいいくらでもあると思って油断をしていました。

昔は、A4サイズの紙に、4面のはがき大の切込みがある用紙が売っていたのですが、それがどこにも無い。無いのです。仕方なく、文房具の通信販売カタログをいろいろ探してみました。それでも無い。そうなると大変です。次に、はがきの大きさそのもので、安価なものを探そうと考え、探したのです。すると、写真を印刷するための光沢のはがきは、もう驚くほどの種類がでていて、よりどりみどりという感じ。ところが私が欲しいのは、文字を印刷するだけのもの。光沢で高品質である必要はまったくないのです。

何度も考えながら、家電量販店の2軒を行ったり来たり。ついに我慢できず、店員さんに聞いたら、返ってきた答えが、「もう今は、家庭用プリンタはインクジェットだけですからねえ。それに合わせているんですよねえ」・・・ガ~ン。

インクジェットプリンタが無いわけではありません。しかし、かなりの数のカードを作成するには、できればスピードの速いものを使いたい。レーザープリンタか印刷機を使うべきだろうと思っていました。その考えを打ち砕かれたのです。そもそも、インクジェットプリンタのインクの値段に納得できていない私は、大量に印刷をしたくないのです。

私の香港在住の英国人の友人が、インクの仕事をしています。彼の仕事のためにいろいろ調べたら、高品質のインクジェットプリンタ用インクを日本で売ろうと思うと、かなりハイリスクで難しいことがわかったのです。高品質で低価格なのにです。日本では、各メーカーがプリンタは製造コスト割れしてでも販売して、消耗品で利益の確保をするようです。(そんなことも知らないのって言われそうですが)確かに、プリンタの価格に比べて、インク切れしたときのインクカートリッジが高いなあ思っていたのですが。で、インクが安価で販売できるのでということで、私のその友人は、中国でカートリッジ式のものも、サードパーティ製品として製造して販売しようとしたのです。同じような事業スキームで参入しようとした他社が、あっという間に日本のプリンタメーカーから特許権侵害か何かで訴訟を起こされたということでした。

いろいろと調べると出てくる出てくる。プリンタメーカーの訴訟のニュースです。巧妙なというか、すごいビジネスのスキームだなあと思います。プリンタという一つの製品を販売した段階で利益を取るのではなく、販売後に消耗品で利益を取るという方式。なんとも、気持ちのすっきりしない話のような気がします。

ちょっと次元が違いますが、長女が海外の交流事業から戻ってきて、みんな携帯電話を持って来てた~っていう話。日本以外はわりとどこででも携帯電話って使えるんですよね。携帯電話の通信方式が日本だけは異端児というか、独自技術に固執しているわけですが、これなんかも日本の科学技術に対する驕りが見え隠れしているように思うのは私だけでしょうか。ビジネスというか、お金儲けって、あまり複雑にしすぎるのって考えもののような気がします。既存の海外の技術を導入すれば、より安価に末端の消費者に提供できると思うのですが。海外に行くと、「え~!」って思う仕組みや製品に出会いますが、この日本のプリンタとインクの関係って、海外への輸出分でも同じようにしているのでしょうかね~。