これまた、都議会視察の時間調整で聞いた話です。木村哲也議員が取り組んでいらっしゃる問題です。お医者様からお話いただく内容で、傷ついてしまう患者さんの話でした。私も一度知人から言われたことがありますが、ひどい言葉を投げかけられて、傷ついた方がおりましたので興味深く聞いてしまいました。

木村議員のお話は聞くに堪えない内容でした。本当にこんなこと言われちゃうんだ~ってくらいすごい話でした。ある意味、前時代的な感じもしましたし、あ~船橋ならではというか、まだまだ遅れているなあ~と感じる部分でもありました。

私が、睡眠時無呼吸症候群でお世話になっている病院は、日本医科大学呼吸ケアクリニックですが、その専門クリニックができる前は、日本医科大学付属病院へ通っていました。この両病院とも、患者対応はすばらしいの一言に尽きます。「患者さま」「○○さま~」と呼称をはじめ、言葉使い、説明の丁寧さ、患者本位の病院です。言葉使いがよければいいのかよ~って言われそうですが、一事が万事です。

ホテル業界にいて、ホスピタリティをかじった程度ですが、勉強をした身としては、大変新鮮な驚きでもあり、感心したものです。うわべだけでない、思想が職員全員に根付いているのです。そのとき、船橋市立医療センターの事務局長との雑談の中で、こういう病院があったよってお話し申し上げた記憶がよみがえってきました。

今、お世話になっているクリニックでも、先生のお話はすごく穏やかなんです。笑顔と、口調の柔らかさ、説明のしかた、おおよそ権威主義的なお医者様とはまさに対極にあります。「治してやっている」「患者は俺の言うことさえ聞いていればいいんだ」「素人風情に余計なことをいうな」「おれは偉いんだ」的な、お医者様が多いのは現実としてあります。

父の兄、私のおじですが、内科の医師でした。もう亡くなりましたが、軍医から町医者となりました。率先して無医村に行き、医者として地域のために働いたそうです。手前味噌で恐縮ですが、一時は僕の従兄弟(おじのこども)を父が預かり、おじ夫婦は、無医村に行き、医者として働いたそうです。子どもの教育には困難な地域だったのでしょうか、子どもを自分の親と兄弟に預け、夫婦だけで、子どもと同居しないという犠牲をはらって、無医村の医療に従事したので、それはそれは、ある意味、誇りに思ってよいおじだと思います。そんなおじがいただけに、物静かなおじでしたが、医師というのはそういう存在だと思っておりましたので、本当にこの患者を思いやらないドクターというのは話を聞くだけでも腹立たしい限りです。

一時私は、ドクターのレセプトの改ざん、医療費の保険適用分の不正請求の問題を調査したことがあります。それはそれはひどい。やっているドクターは、もう、なんというのでしょうか、金の亡者としか言いようがありません。失礼ながら、開業医の先生はそれなりの収入があるじゃないですか。と申し上げたい。まあ、上を見ればきりがないといいますが、収入と仕事のバランスとしては、どうなんでしょうか。私のおつきあいのある先生は、尊敬できる先生が多いのですが、中には、確かにいつの間にか大変偉くなった(立場がではなく、態度や言動が)先生がいます。