武井壮さん、渡邉美樹さん、マネーの虎の南原竜樹さんとか | 長谷川のブログ

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美術や社会科学、音楽について趣味で書いているブログです。

私とは違う気質の方々。


突然ブログを書きたくなったから書きました。

私はYou Tubeばかり見ているのですが、武井壮さん という方だけタイトル3名の中で存じなく(15年位テレビをほとんど見てない)、母親に、「武井壮って知ってる?」と1年位前に訊いたら、当然の様に「知ってるわよ」と言われ驚きました。


「マネーの虎」はその回ごとに以前、「社会科学的分析」として、ブログで書いてましたが、これを自分で読み、自身で「鼻についた」ので全て消したはずです。


で、ここで書きたい事を書きまくります。


和民会長の渡邉美樹氏を知らない成年日本人は10%いるかいないかでしょう。この方のお父様はかつて(渡邉氏が小学5年生迄)銀座に本社を持つ中堅コマーシャル会社の社長で、渡邉家はデパートの外商が来る様な家だったそうです。毎週家族で外食に行っていたらしいですが、「外食」と言っても、その中には「所謂一般的な街の外食屋」ではなかったお店も含まれている様ですから(帝国ホテルとか、横浜プリンスホテルとかの中の1流店も含まれていたのだと思います)、幸せを絵に描いた様な家庭だったようです。

渡邉さんのお父様が会社を清算した理由は、白黒テレビからカラーテレビへの移行に中堅企業では技術が追いつかず、渡邉さんが確か小学5年生の時、父親は会社を倒産ではなく「清算」。倒産にしなかった所が渡邉さんの父親らしい所だと思いました。お父様、借金から逃げる事なく、70歳まで馬車馬の様に働き借金を完済したらしいです。で、父親の会社の清算だけならともかく、同年、最愛の母が腎臓病で病死。家は一気に「おかずも食べられない様な」貧乏な家になるわ、母親は亡くなるわで、渡邉少年は極度のノイローゼになったと話していました。中学生から八百屋で働いていたのは最近You Tubeを見るまで存じませんでした。

で、ノイローゼになっている渡邉少年を、「お母さんに会わせてあげる」とだまくらかした良き青年、エホバの証人だったみたいで、渡邉さんはツイていると思いました。私は団塊ジュニアなので、クラスに1人はエホバの証人の同級生がいまして、「付き合い」で、お勉強会とか、教会とか、大会に行きましたが、あの宗教は「無害」です。やはり渡邉さんツイています。一歩間違えて「とんでもない宗教」の勧誘に引っかかってたらどうなっていたか。渡邉少年、聖書三昧の日々で、中学生で宣教師の資格取ったとか普通ではありません。だまくらかしてくれた当時早稲田の政経学部の青年、good job。


次に、武井壮さん。私の2つ下の方です。この方は小学生から兄と2人暮し。父は別家庭を持ち家を出て、更に母親も出て行き、武井さんは母親とは今だに会えていません。家賃と1万円だけは武井さんと兄は父から貰えていましたが、当然1万円で生活できるわけがなく、光熱費を止められたり毎日がサバイバル。彼は学費がかからない様に、特待生で私立中学高校行ってますから、勉強で常にトップの成績を取る事は彼の人生がかかっていたんですね。お兄さんは22歳の時、夢半ばで病死。

で、武井壮さんのYou Tube(ライブチャット)を良く見るのですが、相談者が「死にたいです」「鬱です」、武井さん、「またかよ、どうしたんだよ」とか言いながら回答してますが、「夢半ばで病死した兄」がいる武井さんに、相談者もよく「死にたいです」とか相談できるなあ、と思いながら見てますが、私は武井さんについては好きとも嫌いとも思いませんが、色々な回答を聞いていて、


「この人、知恵がある」(実業家が知恵があるのは当然だが、彼はアスリート(アスリートも知恵がなくてはなれないが、その一般を超えてる))


と思いました。知恵と言っても、具体的知恵、技術的知恵で、だから相談者は武井さんについ相談してしまうんですね。御本人は、鬱病にもなった事がない、死にたいと思った事もない、次に話す南原竜樹氏とも重なるのが、「モチベーションを保つには?」の相談には凄い嫌な顔をしますが、それ以外には真剣に回答してます。渡邉さんや武井さんや南原さんに、「モチベーション保つには?」なんて愚問をする人は多分「知恵がない人」です。渡邉さんも武井さんも南原さんも、「どうやったら成長できるか、生き延びられるか」に腐心して生きてきた人間で、その人達に「モチベーションを保つ」とか、うーん、聖書三昧の日々だった渡邉さんなら答えられるでしょうが、武井さんと南原さんは大変嫌な顔をして答えていませんでした。


で、マネーの虎で有名だった南原竜樹さん。20年前でしょうか。番組終了後、ローバー社(日本で言うトヨタ自動車とか日産とかのイギリス版)がいきなり倒産し、自動車輸入販売で莫大な利益を出していた氏は、六本木ヒルズ居住者だったのに、ヒルズ前の公園地でホームレスになってしまいました。輸入していた100億円の車が1夜で鉄くずになったからです。今から10年位前、週刊誌で読んで爆笑したのが、銀行員が南原さんの所に行き、「で、損失額は?」と訊き、南原さんが「100億」と答えたら、銀行員は泡を吹いて倒れちゃったらしいです。銀行員は会社員ですからね。南原氏の事だから、私達が「100円」と言う様に普通に言ったのでしょう。

で、ホームレスやったり、違法建築みたいなアパートに寒さに震えながら住み(フリース着て寝てたらしい)、また「100億企業」作ったみたいですけど、今は他実業家と同じく、コロナ禍で多少苦しんではいるはずです。


で、このお三方。「何か似てます」ね。人生がサバイバルなんです。唯一南原さんだけが、平凡な家庭で平凡に育ち、起業して大儲け、しかしローバーが破綻し、100億円が1夜にして鉄くずになり、40代で途方に暮れた経験から、「恵まれた日本にいながら、弱い心の人の事」がわかる様ですが、渡邉さんや武井さんは、小さい頃からサバイバルですから、「恵まれた日本で育ち、弱い心の人」について、特に武井さんはあまりわからない様です。また、南原会長はデスクワークの仕事の社長だった事から、「鬱病の社員」を見た経験がある様で、その社員について語る時、びっくりした顔で話していました。その人は、締切日に突然帰宅するなどという「あり得ない事」をしたらしいです。普通の人なら「締切日だから徹夜してでも」でしょうけれど、そんな「びっくり」を南原さんは見ている様だから、色々わかるんでしょう。

南原さんは、broken heart な方とお見受けしましたが、しぶとい感じが致します。


ネットで出回っている、終戦直後、亡くなった妹を背中に抱き、まっすぐ立ち、玉音放送を聞いている少年の姿は、武井壮さんと南原竜樹さんに私には見えます。(渡邉氏は?)


女性でも、銀座クラブnanaeの菜々江ママとか、宝石を沢山つけてた吉川社長とか、強い強い。


この方々は、レアケースだと考えていた方がいいですが、良い所「のみ」「部分的に」見習える所は見習いたいです。私達普通の人とは気質が違います。

全部見習うのは無理です。きちんと、「違う気質の人だ」という事を認識するのは大事な事です。


お三方、サバイバル人生ですが、実業家という同業者の渡邉氏と南原氏は話が噛み合うでしょうが、畑違いの武井氏とは話が合わないでしょう。


ではまた、9月にお会いしましょう。