自由民主党の北海道の長谷川岳です。
 沖縄及び北方対策担当大臣の所信表明について伺いますが、先般、川端大臣の所信表明伺いました。
 しかしながら、原稿の中で、五ページ中、北方領土問題僅か一ページ、これは北方問題の取組に対してやる気があるのかないのか、私はまずそこから問いたいと思います。
○川端達夫国務大臣
 沖縄北方担当大臣、私が述べた所信のうち、北方対策に関する部分の分量の割合は、最近の五年ほどの間においてはおおむね同じでありますが、少ない方であることは事実でございます。
 今回は、沖縄がちょうど四十年の節目ということで、沖縄振興の二法を政府として出したいという部分に少し割いた部分でやや少なかったことは事実でございますが、このことによって北方対策を軽んじるとか、そういうことは全くありませんので、北方担当として今後とも全力で取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 

○大臣は、十一月三日、この北方領土の視察をしたと書いてあります。で、関係団体と密接に連携していく、あるいは粘り強い外交交渉を後押しする国民の世論の啓発に全力を尽くすというふうに書いてあります。しかしながら、大臣自身の意思あるいは発信が見えていません。
 実際、どのように今まで関係団体と連携を密接にしてきたのか、あるいはこのような世論形成の啓発を具体的にどうするのか、ここら辺が一切触れられておりませんが、そのようなことについてどのようにお考えか、より詳しく明確に教えていただきたいと思います。
○川端達夫国務大臣
 お答えいたします。
 外交という意味では、玄葉大臣がその最前線でまさに粘り強く日本全体として取り組んでいく中で、やはり、私の立場でいえば、国民世論がしっかり後押しするというのはもう一番大きな支援であろうというふうに思っております。そういう中で、いろんな図書の件やポスターの件等々で必ずしも国民世論に十分浸透していないというちょっと愕然とするようなこともありました。
 そういう中で、やはり若い人たちがしっかりとそれを認識して応援していただくという、理解してもらうということが一番肝要であろうということで、今回の予算においても、今までやっておりました修学旅行生等への学習機会の拡充、これは約五割増しの予算、元島民後継者育成対策は一千六百万円を二千四百万円と同時に、新たに青少年の現地視察支援等、あるいは県民会議等ふれあい広場ということで、合わせて二億八千九百万円ぐらいの予算を新たにつくりました。
 同時に、私現地へ行きましたときも、いろんなミーティング終わった後も、元島民の方、二世の方、三世の方を含めて膝を交えて生にいろんな意見も聞かせていただいて、何とかそういう部分でのお手伝い、しっかり支えることができるようにということで取り組んでまいりました。


○予算の話を聞いているんではなくて、こういった新しい局面を迎えている中で、意思が見えない、発信が見えない、本当にあなたが大臣のときに解決する覚悟があるのかどうか、私は再度問いたいと思います。
○川端達夫国務大臣
 内閣においての大変大きな課題であることは事実でありますが、ロシアとの交渉等々は外務大臣が最前線で頑張っていただく、私は世論形成の部分でありますから、とにかくできる部分の支援をしっかりやっていくことで取り組んでまいりたいというふうに思っております。

○従来のやり方にとらわれない新しい方法論も具体的にお示しをされることを期待します。
 それでは、外務大臣の所信表明について伺いますが、玄葉大臣、所信表明でおっしゃる、静かな環境の下と書かれておりますが、もう一度改めて、この静かな環境の下というのはどういう環境を指すのか、伺います。
○玄葉光一郎国務大臣
 静かな環境とは何かと、こういう質問でございますけれども、それはすなわち、一言で言えば、公開論争にしないと、こういうことでございます。公開論争が過ぎると、私の感覚からすると、どうしても非難の応酬になりがちというところがございますので、交渉事でありますから、まさに直接会って、交渉当事者が、そして交渉を行っていくと、そういう意味でございます。