おはようございます。昨夜、東北から戻りました。

福島では川俣町の避難所に伺い、様々なお話をお聞きしてきました。

その避難所で一通のお手紙を頂きました。浪江町から避難されている女性からです。

今の政治に対する率直なご意見を頂きました。

ご本人の了解も頂きましたのでここでご紹介致します。


「お忙しい中を有難度うございました。
お話もままならぬ事と思い書いておきます。
私の心を届けて頂きましたこと、誠にお恥ずかしいことですが、有り難く感謝の思いで一杯です。
これから先「他人事」で終わらせられるか、「親身」に取り組んで下さるか、苦しい中で見届けたいと思います。
今回程、政治とは何か?政治家とは?と思ったことはありませんでした。諦めて居た自分がいました。
人間修行と共に、今迄呑気に年を重ねてきたツケがまわってきたような感じで居ります。
福島県には有能な政治家、学者他大勢いらっしゃいました。
歴史に残る人物が多勢います。控えめな性格が仂きを隠しています。
けれど先人の智恵として学ぶべきことは学ばなければと存じます。
今の政治家にせめて会津の「什の掟」という事を知ってもらいたいと思います。
「最初から出来る人は居ない」のは判ってます。
歳を重ね経験してこそ本物になれると信じています。
失敗も又大きくなる糧になります。
苦労を苦労のままで終わらせたくないのが福島県民です。いえ日本人の心と思ってます。
「長い物には巻かれろ」の主義は終わりにしてください。
議員一人一人が意見を持ち、自分の主義主張をはっきり言える議員を国民は求めています。
票をもらう時だけの良策は誰も求めてません。
いざという時、力量を発揮する人を求めて居るのです。
そういう人にまかせたいのです。
官僚の言いなりになってしまったのはいつ頃からでしょうか?情けなく腹立たしく思っていた国民が多勢居ます。
官僚ばかりにまかせて来た結果がこうなったとなぜ気づけないのでしょう。
政治は生きているのです。賛成、反対だけではないと思います。
同時進行しなければならない時、政争に明け暮していた結果でしょう。
国会が国会の役割を果たしていないから、官僚が取り仕切ってきたのではないでしょうか?
その責任はどこにあるのでしょう。
本当に国を想う人はいないのでしょうか?
流れのままに今迄声をあげなかった私達にも責任はあります。
でも一票という重みを本当に出来る人にあげたくても、その人は異端者としかならない現実を皆知っているのです。
「今が良ければ」主義が横行した結果だと思います。
党員の中の人数でしかない議員は要りません。本当に国を「国民を思う人に政治をまかせたい」のが皆の願いです。
言うは易くの中の私ですが、この意見を生かしてください。
一致団結してこの災難を乗り切らねばなりません。地震、津波、そして原発事故と苦しむ民が今尚夢も希望もないまま苦しみの中に居るのです。
総理の責任だけではないと思います。
これからも次々といろいろな問題が出て来るでしょう。
有事の決断はトップです。この重みを知らない人がごちゃごちゃ言う権利はないと思います。
最善策を出さずにずるいです。国民を苦しみの中に置き去りにしているのは誰でしょう。策がないのですか、それとも出し惜しみですか?
「結果を出し合いましょう」となぜ言えないのですか?
それが失敗であったなら即正せば良いのです。
それでも駄目な時糺せば良いと思うのですが・・・。
現在諸々が同時進行中です。時は待ってくれません。
仮設の問題一つ見てもよく判ります。
過去幾多の災難が有り造設されました。
今迄よくこれで通ってきたな、不満はなかったのか?とつくづく思いました。
どれ程我慢なさったことでしょう。同じ事の繰り返しで改善されていないのですね。
帰れる希望が有ったからでしょうか?
「情報をきちんと教える、科学的にも安心を担保にすることが大切なんです」と何処かの人が言ってました。
今私達はそれが欲しいのです。
国の、東電のトップが替わっても少しも嬉しくないのです。
本人は責任から解放されてほっとすることでしょう。
過日(23.5.14)新聞記事の中に「老後の生活に直結する問題で現時点では考えていない」と拒否された、と、又、テレビを見ていて腹立ちました。
「保安院」の人たちが天下りの素人だったということです。
そういう人たちが「安心安全」と繰り返し言っていたと思うと腹腸が煮えくりかえります。
多額の退職金をもらい、年金をもらい、元社長の名をもらい、元保安院の名刺に載せと、これからも種々様々な問題が出て来るでしょう。けれどこの責任は誰が解決するのでしょうか?
過去の社長に、議員に押しつけるのでしょうか。
それで終わりですか?
なしくずしで黙らせる気ですか?
最後迄責任を全うする、そのくらいの気概を持って当たって欲しいものです。
本人にしてみれば生き地獄となるでしょう。避難民も又地獄の中に居るのです。
それぐらいの苦しみを背負わなければならない事を自覚して欲しいのです。
トップに立つ以上、責任を放棄させるのではなく全うさせるのです。
全うすべきです。
その自覚のない者をトップに立たせない事こそ大事だと思うのですが。
立つ以上、そのくらいの気骨を見せて下さい。
名を残す人になれるでしょう。なって下さい。
全国を、世界を背負って立てる人が何人も居ると思います。
政治、経済、学者、知識人、声を出して助けて下さい。
一年後、三年後、十年後により良い日本になれるように、声を智恵を出して助けて下さい。
国民はそれを希望しているのです。
被爆国の日本が日本に造られた原発事故により被曝で苦しんでいるのです。
「IAEA」への報告書を見て「恥ずかしい」と思ったのは私だけでしょうか。?
私の認識不足でしょうか?教えてください。
これからもどんどん避難者が出るのではないかと危惧して居ります。
私達だけで終わりにしたいものですが・・・。
国会はこれをどう対処なさるのでしょう。
「他人事」とせず、自分の身に置き替えてみて下さい。
せまい日本だけの問題ではないのです。
この美しい地球に住む全員が一家族にならなければ解決しない時代になっていると思います。
「今私達を助けて下さい」と云います。
いつの日か恩返しが出来るような自分になりたいと思ってます。
総理を政治家と目指すならば私財を投げ出してでもやらなければならない事を覚悟して下さい。と政治家全員に云いたい。
あまりにも他人事でいる人達に云いたい。せめて見て下さい。聞いて下さい。調べて下さい。
この美しい古里を返して下さい。地球をきれいにして下さい・・・と。
世界中を震撼させた詫はどうするのでしょうか。
それでもまだ原発に依存しますか?
制御法をみつけて下さい。
反対者に「科学的安心」を担保に下さい。
素人の安心安全の担保は要りません。
素人をこの大事な席に座らせたのは誰ですか。
癒着が支配していた事を御存知ないのですか。
きれい事だけで生活出来ないことは判ってます。
ですが、今の日本、狂ってます。
自然にも逆らいすぎではないでしょうか?
あらゆる面で改善しなければならない事が沢山有ります。
考えましょう、智恵を出し合いましょう、息を合わせましょう、声を出してください。
応援させて下さい。
小さな火種をもみ消さないでください。
これに懲りず御指導御鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。
お忙しい中本当に有難度うございました。
お読み頂けたこと幸甚に存じます。
どうぞ御身体大切にご公務の程を・・・。合掌」


復興基本法が成立してから一週間以上経ちます。

しかし国会は停滞中、法案審議に入っておらず日程すら見通しが立っていません。

避難所暮らしをされている方々と直接お話をさせていただきましたが、

あまりにも政府のスピード感が欠如しているために、政治に対する今の失望感にも繋がっているのではないでしょうか。


政治は「他人事」ではあってはなりません。

被災者の皆様の事を思い、常に自分の身に置き換え、

自民党の議員として政府与党へ働きかけ続けていきたいと思います。