おはようございます。昨夜は飲み過ぎが原因と思われる不調にちょっと悩まされつつだったのですが、朝はなんとかスッキリ起きることができました。そんな今朝の高松もいい天気の空になりました。さて今回の旅で使ってきた「バースデイきっぷ」は3日間有効ですので、昨日でおしまいとなりました。旅程はあと残り一日あります。そんな今日は僕にとって初めての場所に行ってこようと思っております。さあどうなりますか、お楽しみ。


それでは準備が整ったところでホテルをチェックアウトします。今回は素泊まりにしたので、まずは朝ご飯を食べに行きますが、やはりここはうどん県。もちろんおうどんをいただきます。アーケード街にあったうどん屋さんはまだ開店前だったので、結果的にやってきたのは高松駅高速バスターミナル目の前にある、いつもお世話になってる「めりけんや」です。こちらは朝早くからも営業しているので助かります。こちらでかけうどんにげそ天という組み合わせをいただきました。昨日からの酒で荒れ果てた胃をやさしく包み込むうどんと出汁。やっぱり美味かったですね。


食事を終えてからやってきたのは高松駅…のその先にある高松港へと向かいます。高松に港があるのはもちろん知っていましたが、ここから乗船するのは初めてということで、まずは港への道のりを歩いていきました。駅正面の広場の先にある立派な建物のところに「高松港方面」と書かれてるので、エスカレーターを登っていくとペデストリアンデッキがあります。そこを歩いていった先が高松港のフェリーターミナルになっております。ちょうど時刻表があったので、今回は左手にあるフェリーターミナルへと向かいました。はい、今日はこのあと船に乗って人生初の小豆島へと向かいます。フェリーターミナルにてチケットを購入しますが、時刻的な理由と小豆島での移動を考えて今回は土庄港行きの便にしました。


チケットを買ってから少しターミナル内をうろついてから、到着してた船に乗り込みました。今回の船は一応それなりの数の車も積むことができる船でして、乗船待ちしている車もそれなりにいました。で、船内もそれなりに広く、普通の座席の他にカーペット敷きのスペースもあります。さらに上の階に行くと展望フロアになってます。小豆島の観光マップとか小豆島のゆるキャラとか、名所とかが描かれていました。そんな展望フロアにてしばらく待ってから船は高松港を出港していきました。港から離れていくシーン、船旅ならではです。


そんなわけで高松港を出ていくわけですが、遠く向こうに瀬戸大橋を見ることもできました。もっと遠いかと思ってましたが、意外でした。船が港を出てからは、船室にてくつろいでたり、船内をウロウロしたりしてました。外の景色もきれいでいいのですが、いかんせん外は寒かったです。あと、さすがと思ったのは、船内でももちろんうどんを売ってました。やっぱうどん県なんですね。あと船が動いてる間は絶えず島が見えてました。女木島、男木島、豊島。女木島と男木島の間からも瀬戸大橋は見えましたし、豊島はなかなか大きな島のようでした。で、その豊島のとなりがもう小豆島なんですね。思ってたよりずっと近いですわ。


そんな感じで出航から1時間であっけなく小豆島の土庄港に到着となりました。到着してまず感じたのは「なんだ、このごま油の香り?」。しばらく謎だったのですが、後ほど調べた結果、ごま油で有名なかどや醤油の工場が近くにあるからだそうです。そんな鼻に嬉しい香りを感じつつ、まずは土庄港のターミナルビルに来まして、今日この後に小豆島内で使うバスの一日乗車券を買ってきました。一日乗り放題で1000円。今日はこれで小豆島観光しましょう。


さて今回の小豆島ですが、実は3ヶ所の目的地を巡ります。その最初のスポットに向かうため、まずは土庄港から小豆島オリーブバス・南廻り福田港行きのバスに乗りました。島の中の交通ということでしたが、やってきたバスは普通サイズのやつです。ただ乗客は僕を含めて数名ということでかなり寂しかったですが。土庄港を出てすぐフェリーターミナルっぽい施設を経由します。こちらは高速船とか別の船のターミナルってことなのかな。その後、街中へと進んでいきますが、急に左手に「世界一狭い海峡」土渕海峡が見えたので、慌ててカメラに収めました。急すぎるて…


そして土庄の市街地を越え、チラッと海も見ながら、池田港に来ました。今回はここでバスを乗り換えます。さっきの土庄港とは違う可愛らしい規模の港ですが、実はここからも高松港に行くことができますし、なんなら今朝も30分前の便はこちら池田港行きでした。ただ下調べしたところ、小豆島のバス一日券を買うにはさっきの土庄港のターミナルビルである必要があるため、そっちへ向かったという次第です。次のバスを待つ間、ターミナル内を覗いたりしてたら、船が出航するとのことで、こいつを見送っておきました。こちらは高松港行きの船になりますが、さっき乗ってきたのと遜色ない規模でした。


その後バス停に戻ってから少ししたところで、次の小豆島町営バス神浦西行きがやってきました。どうやらこの後に到着する船との接続を取るらしく、しばらく待ってからの出発になります。バスのサイズとしてはいわゆるマイクロバスって規模でちょっとだけ小さいです。ただまあこっちも乗客は僕とあと数人なので十分な規模なのかな。さっきのバスとは違う公営バスなので、さっき通ったところとかを重複しながら巡っていきます。途中に「ヒトより妖怪が多い美術館」とか言うのがあったのですが…なんだろうあれ。そこから通りを折れて進んだ先が小豆島中央病院です。まあ地方のバスあるあるで、バスは病院によりがちではありますが、実際ここから乗客が乗って来ました…ってか、お遍路さん?


その後にさっきの「ヒトより妖怪が多い美術館」まで戻ってきてから海を見ながら少し行ったところが小豆島での最初の目的地である道の駅「小豆島ふるさと村」になります。実は今回小豆島に来た一番の理由は、道の駅スタンプを集めたかったからです。四国道の駅スタンプラリーでどうしても来れなかったのがここ小豆島でして、しかも3ヶ所も島内に道の駅があるんです。なので今回はバスを使ってその3つをまわり切ろうと計画いたしました。そんなわけでまずは道の駅スタンプをゲットいたしました。こちら、お食事コーナーを併設してて、かなり魅力的な香りがしてきます。なんでも名産の手延べそうめんとかがいただけるそうですが、まだちと早いかな、と諦めました。


帰りのバスまで1時間ほど時間があるので道の駅を見て回ることにしました。まずは売店ですが、やはり小豆島ということもあってか、オリーブに関する商品が多かった印象でした。で、実はここの道の駅の裏手には手延べそうめん館という建物があるのですが、本日は残念ながらお休み。ただ諦めきれずに建物を見てまわっていると、実はそうめん自体は今日も作ってるみたいでして、吊るされたそうめんとそれを束ねる方を見ることができました。あとは海側にいろいろなアクティビティ施設があるみたいですが、寒い冬ではほぼ稼働していませんでした。


でもってまだ時間があるのでバス通りを先に歩いて行ってみたわけです。さっき乗ってきたバスでも途中でお遍路さんが乗り込んできたわけですが、どうも小豆島にもお遍路コースがあるようでして、道の駅から少し行ったところが34番札所の保寿寺庵という場所のようでした。見た感じはかなり可愛らしいお寺さんみたいなので、四国八十八か所の縮小版といった感じなのでしょうか。しばらく行った先で上り坂が見えてきたことと、次のバス停がその坂をこえたかなり先にあるとわかったので、ここで諦めて道の駅まで戻ってきました。ま、いいお散歩にはなったかな。


そして少し待ってから帰りの小豆島市営バス池田港行きがやってきましたので乗り込みました。車体はさっきと同じマイクロバスなので、たぶん終点で折り返してきた便っぽいです。しかも車内は僕しか乗客がいません。まあ厳しい経営ってのは仕方ないことなんでしょうかね。そのバスにしばし揺られつつ、左手に海を眺めながら5分ほどで小豆島中央病院まで戻ってきました。今回はバスをこちらで降りて、次のバスに乗り換えます。まあこれも地方のバスあるあるで、バスが病院に寄りがちというのがありますが、この病院のバス停がある種バスターミナルになってるので、ある意味ここが交通の要衝とも言えます。


そして少ししてバスが2台立て続けに来た中で、次のオリーブバス・田ノ浦映画村行きに乗り換えます…が、このバスがかなり混雑しておりました。車内の座席は満席で、立ってる人もかなりいました。ここまで見てきてかなり意外な展開です。そんなバスですが、外や前方の景色を見ながら移動していきます。目立ったのは小豆島名産のそうめん、そしてオリーブに関するものですが、中でもオリーブ園というのが沿線にありました。それなりに乗り降りする方がいたので、観光スポットではありそうです。


そんな中で今回やってきたのはサン・オリーブという停留所になります。こちらの眼の前にあるのが今回2つ目の道の駅である「小豆島オリーブ公園」になります。丘の上にあるバス停ですので、いきなり瀬戸内海が見えるロケーションからのスタートとなります。施設自体も先ほどに比べるとかなり大きく、まずは売店を見て回りましたが、やっぱりオリーブ関連商品がいろいろ売ってました。さらにはオリーブに関する展示とかもいろいろあって勉強になります。そんな施設の中にスタンプを見つけたのでこちらで押印いたしました。


この次のバスまで1時間半あります。しかもこちらの道の駅にはレストランや温泉もあるので、ここでひとっ風呂浴びてからご飯にしようと思ってたわけです。で、その施設であるサン・オリーブに来ました。まずは温泉…と思ったら、温泉は午後2時から。ただいま午後1時。なので作戦変更して、食事を先にすることにしました。そしてこちらでいただいたのは、ここまであちこちで見てきたオリーブそうめんです。あとメニューを見て見つけた、小豆島のクラフトビールであるまめまめビールをいただきました。最初に頼んだきんまめまめというのが、小豆島のお米と米麹を使って作られたそうで、吟醸香を感じられてすっきりとした味わいでした。日本酒感を感じられるため、そうめんに合わせるのはアリでしたね。1杯で飲み足りないので追加でフルボディなくろまめまめも追加しました。こちらは小豆島ヤマロク醤油のもろみを使用してるそうですが、醤油っぽさはなく焙煎香が感じられるスタウトビールでした。どっちも美味しかったのですが、できたら湯上がりで飲みたかったなあ…


そんな感じで飲食を終えた時点でほぼ午後2時になりかかってたので、温泉受付に行ってみると、開店待ちの列ができてたので、そこに加わってからほどなくして無事に入館できました。で、早速温泉を堪能したわけです。こちら、露天風呂もありまして、しかもそこからさっき見えたような瀬戸内海を眺めることができました。ただ惜しむらくは湯船に入ると景色は見えなくなっちゃうところ。ま、それでも温泉は入れたので良しとしましょう。バスの時間もあるので、結構慌ただしくなっちゃいましたが、まあ仕方ないです。


温泉を出てからちょっとだけ売店に寄り道して、せっかくなので自分用のお土産を色々買ってから坂を降りた下にあるオリーブ公園口というバス停から次のオリーブバスの南廻り福田港行きのバスに乗車します。こちらはさっきとは違い、かなり空いていました。今回は進行方向右側に座ったので、途中からは海が見え放題な感じでしたが、さっきの温泉とビールが効いてきて、結構ウトウトしちゃってました。で、気づいたときには終点の福田港に到着してました。


こちらの福田港は最初に降り立った土庄港やさっき寄った池田港とは違って、周囲にお店とかがまったくない感じです。住宅街にポツンと出てきた港、と言ったところでしょうか。ここからは姫路港行きの船が出てますので、最終的にはここに帰ってくることになりますが、今回はスルーして先へ向かいます。そんなわけで少し歩いた先のバス停に向かい、少し待ってから登場してきたオリーブバスの北廻り小豆島病院前行きに乗車しました。


出発していきなりバスがかなり細い路地に入って行き、この先がちょっと不安になってきます。その後も結構バス停の間隔が広いところが多く、南側に比べると北側の方が寂れた印象でした。しかも比較的高いところを走ることと海沿いをよく通ることから、海の景色は抜群に良かったですね。遠く向こうに見えたのは、おそらく赤穂市ってところでしょうか。


そんなバスに30分ほど揺られて、今日最後の目的地である道の駅「大坂城残石記念公園」にやってきました。こちらの道の駅ではまずは売店を散策します。売店の規模としては最初のふるさと村と同じくらいかな。ちょっと小さいですね。で、となりの建物に入ると、こちらにスタンプ台があったのでいただきました。この建物の中にいろいろ説明が書かれてて、大坂城とここ小豆島との関係についての説明とかありました。ただこれについては、さらに別に説明をしている施設があります。こちらをしっかり見物し、しかも外に出て瀬戸内海の風景も堪能させていただきました。ちょうど太陽がこっち側に来てて海辺に反射してまぶしくなってきましたね。


さあ今日の目的が終わったので、あとは帰るだけになります。次のバスはさっきの逆向きで北廻り福田港行きになります。今度は山側の席を取って見てたのですが、途中に山がおおきく削られた箇所があって、どうやらここが採石場なのかな、と思われます。小豆島の石って今も昔も重宝されてるんですね。そんな感じで車内で過ごすこと30分で福田港に到着となりました。


到着するや帰りの姫路港行きの船のチケットを購入します。船内で飲み食いするものを探そうにもターミナル内には飲料水の自販機しかなく、あたりの店も全く開いてないです。こうなりゃ船内の売店に期待するか、と思って船に乗り込むも、売店も閉店してました…あちゃー、今回は水だけで我慢するか。そんなことを考えているうちに船は出航して小豆島がどんどんと遠くなっていきました。ちょっと今回は駆け足な上に道の駅にしか行ってないから、今度はまた腰を据えてしっかり観光しに来たいですね。


船が動き出してから、後ろの方には小豆島と夕陽がちょうど小豆島にかかって見えてました。徐々に日が落ちてきてて、こりゃ、夕陽は小豆島に隠れちゃうな、と船室で待機してました。すると航路の問題か、夕陽は小豆島を避け、海に沈んでいくように見えてきました。こりゃあチャンス、とばかりに甲板に出て、沈んでいく夕陽をながめてました。最後日没の直前になって、島が夕陽を遮るという意地悪な展開はあったものの、最後沈み切るときには島を通過した後でしたので、ちゃんと拝見することができました。今日は一日、本当にいい天気で助かりました。ありがたや、ありがたや。


日没後はあたりは真っ暗になってしまったので、船室内で過ごしていました。しばらくして、にぎにぎしいBGMとともにまもなく到着とのアナウンスが入りました。実にあっけなくも姫路港まで着いちゃいました。所要時間100分。実は小豆島って兵庫県からも近かったんですね。なんで今まで一度も行ってなかったんだろう。ま、それはさておいて。姫路港からは見慣れたカラーの神姫バスが出迎えてくれました。こちらは姫路駅まで行ってくれるバスなので、もちろん乗車します。乗客は僕を含めて10人弱。どうも船の乗客のほとんどが車で乗ってきた方のようでした。


そんなバスに揺られること20分ほどで無事に姫路駅に到着です。せっかくの旅ですので、今日はこちらで晩ご飯の一献をしてから帰ろうと思います。今日はどうやら姫路マラソンがあったってことと、そもそも夜7時半という晩ご飯真っ只中な事情もあって、ちょっとお店選びは難航しましたが、「だるまや一成」というお店に入ることができました。旅気分が姫路に来て食べる晩ご飯といえば、やっぱり名物の姫路おでんなわけです。今回はおでんの盛り合わせと、これまた播州名物のひねポンをいただきました。姫路おでんと言えば、出汁に加えて生姜しょうゆがかかってるというもの。寒い夜にはもってこいでした。ひねポンというのはひね鳥を炙ってポン酢和えしたものだそうです。ただこれもお酒が進む一品でした。


さあ、あとは帰るだけです。選択肢は2つあって、10円安くて倍の時間がかかる山陽電車と、圧倒的なスピードのJR新快速です。ただ今回の場合は悩む間もなくJRの改札を通過してました。なぜならお目当ては駅のホームにある「えきそば」だったからです。今回の旅の締めくくりはやっぱりこの天ぷらえきそばにしました。久しぶりに駅のホームでいただきましたが、やっぱり美味いです。食べ終わってお店の外に出たら、ちょうど新快速が出発しちゃったところでした。でもまあ大丈夫。20分後に次の新快速が来ますので。それを待ってから乗車すること30分ほどで無事に神戸に到着。あとは歩いて自宅まで先ほど帰ってくることができました。

さて今回も先月に引き続き鉄道での旅行をしてきました。目的地は2月恒例の四国です。ただ今回の四国旅行はかなりいろいろな思い出ができたかと思います。世界初のDMVにも乗れたし、四国酒まつりで美味しいお酒をしこたま飲めたし、さらには人生初の小豆島に上陸することもできました。その結果、四国の道の駅めぐりで一番の難関になるだろう小豆島の道の駅を訪問することもできました。もちろん通して美味しいものをいっぱい食べることができたのも良かったです。またぜひ四国に遊びに来たいですね。