おはようございます。今朝の鹿児島は雲は出ていますが、一応は青空が見える空になりました。ちなみに今回の「ぐるっと九州きっぷ」は3日間有効なので、今日まで有効となってます。なので今日も楽しく鉄道旅行をしてまいりましょう。ただし、旅行自体はは明日まで続きます。出発前に朝ご飯ですが、今回もいつも愛用しているホテルチェーンに泊まりましたので、朝ご飯のサービスがあります。ただ会場が結構混んでいたので、いろいろ取ってから自室でいただきました。結構おかずもあれこれあったので、美味しく楽しくいただくことができました。


それでは今日も準備ができたところで出発です。ただ今日も最初に乗る予定の電車までの時間があります。なので、まずは鹿児島中央駅前の観光案内所に寄って、近場で桜島が見える場所を紹介してもらいました。そしてやってきたのは駅から徒歩5分ほどで到着しました観光交流センターの横にかかる南州橋という場所です。ここから川越しに桜島を見ることができました。上のほうに雲がかかってるなあ…という思いではあったのですが、帰りがけの地下道にあった写真を見ると上の方が欠けてるんですね。ってことはあのお姿で正解ってことですか。いいもの見れました。


その後、鹿児島中央駅まで戻ってきまして、みどりの窓口にて今日1本目の九州新幹線さくら号の自由席特急券を購入しました。その後、改札前の売店とかをうろついていたのですが、その時に見つけた広告がなかなか面白かったです。見た感じはいろんな色のカップに入ったジュースみたいな感じをしているんですが、中身は鹿児島らしく芋焼酎だったりします。やはりさすが芋焼酎の国ですわ。


それでは改札を入ってからホームへ向かいます。どうせ新幹線はすべて鹿児島中央始発だから自由席で余裕だろう、と思って改札内売店を覗きつつホームに向かっていったわけです。そしたら意外と人が並んでたので、あわてて行列につきました。ただ列に並んでいる間も、そこからも桜島を見ることができました。しばらくの後に扉が開いたので乗車しましたがあ、思ってた以上の乗車率の高さでちょっと驚きつつ、新幹線さくら号・新大阪行きは動き出しました。


いやあ、新幹線はやっぱりスピード感が違いますな。びゅんびゅんと走っていきます。昨日の朝に乗ってた特急とは大違いですな。ただその分、景色は期待できません。ほぼほぼトンネルでした。時折トンネルを抜けるとのどかな風景が広がっておりました。出水駅を通過するあたりから海もチラチラ見えましたが、その後またトンネルに入ってしまい山の中へ。何本かトンネルを抜けると八代平野が見えてきて、そしてほどなくして熊本駅に到着です。1時間はかからなかったですが、やっぱり早かったですね。そんなわけで今回はこちらで新幹線を降りることにしました。


久しぶりにやってきた熊本駅です。コンコースにはくまモンの生首のモニュメントがあるんですが…まあインパクトはありますな。そして駅の外に出てきました。熊本駅の駅舎が以前の白ベースなものから様変わりして、かなりリニューアルされてました。さらにはバスターミナルもちゃんと整備されてて、玄関口にふさわしいお姿になっておりました。かなり変わりましたねえ。あとアミュプラザの前では今日は牡蠣まつりをやるみたいですが、まあこれはスルーしておきますか。


そんな感じで少し駅周辺をうろついてから11時になったので、早めにお昼ご飯にしようと思ってます。やってきたのは熊本駅構内にある肥後よかモン市場の中の桂花ラーメンです。こちらにてまずは景気付けにビールと餃子をいただきます。はい、今日も旅のテーマ通りに昼からお酒、行っちゃってます。その後はこのお店の人気No.1、太肉麺をいただきました。学生時代に新宿の桂花ラーメンと言えばこれ、といった思い出の味。本場で食べるとより美味かったですね。


さてこの後ですが、再び九州新幹線での移動になります。次は新鳥栖駅までの自由席特急券を買ってきました。次に新鳥栖まで向かうには新幹線つばめ号の博多行きに乗車します。このつばめ号はJR九州の800系車両なります。やはりJR九州の車両なので、他の新幹線車両に比べてカッコいい車両になってます。自由席なのに2x2席の並びってのも余裕があっていいですね。しかも車内はガラガラ。ルンルン気分で乗車しました。


一応は各駅停車のつばめ号ではありますが、駅間では新幹線のスピードでぶっ飛ばすので、やはり早いです。あたりの風景はというと、この区間だと海からは離れたところを走るため、のどかな農村風景やトンネルが主な見どころとなってました。ただ筑後船小屋駅を出たあとには福岡ソフトバンクホークスのファーム施設であるHAWKSベースボールパーク筑後の立派な施設も見ることができましたし、久留米駅は市街地となっていました。


そして次の新鳥栖駅まで来ました。この後少し乗り換えに時間があるので、まずは駅コンコースを見て回ってます。するとこちらにはここ鳥栖市をホームタウンにしているJリーグのサガン鳥栖や女子バレーの久光製薬スプリングスのユニフォームが展示されている横に広島カープの緒方元監督のユニフォームも飾ってありました。その後、外に出てきてから再び駅構内に入って観光案内所に立ち寄り、この後に向かう街の観光パンフをゲットしてまいりました。


さてそろっと時間になったので改札を通って在来線ホームへと向かいます。せっかく別料金を払えば特急に乗れるきっぷを持っているのですが、調べた結果、目的地に先着するという普通電車の肥前浜行きに乗り換えました。やってきたのは通勤用の車両817系です。ただこの電車、2両編成ということで、車内はかなり混み合ってまして、まずは補助席に着席することにしました。その後、神埼駅で普通の席に移動して、車窓を楽しむことができるようになりました。基本的には田んぼが広がるのどかな風景ではあります。


さらにその先の佐賀駅にてごそっと降りたので、待望の左側座席に移動できました。そんな佐賀駅では特急の通過待ちを行います。やってきたのは派手なカラーリングのハイパーサルーンで運用されている特急ハウステンボス・みどり号です。そんな特急を見送ってから、さらに進みます。佐賀駅を出てから少しの間は住宅街とかあったのですが、その後はまた再び田んぼメインののどかな景色に様変わりしてしまいました。


昨年の西九州新幹線の開業でメインルートが変わったこともあり、かつての肥前山口駅改め江北駅で多くのお客さんが降りていっちゃいました。この後の車内がガラガラのままなのかなあ…と思ったのも束の間。次の肥前白石駅で学生さんがどちゃっと乗車してきました。その乗客が減ることなく終点の肥前浜駅に到着しました。するとその乗客のほとんどが向かいに停車中のディーゼルカーに乗り換えて行きました。電車運用がここ肥前浜駅で分断された、ってことなんですかね。そんなディーゼルカーを見送り、僕はここ肥前浜駅にて下車しました。


今回ここ肥前浜駅に来たのはほかでもなく、九州にしては珍しい日本酒の酒蔵通りがあるとのことで、少し見に来たかったからです。まずは駅の観光案内所に来たのですがもぬけの殻でした。仕方なく隣のHAMA BARというお店に入ると店員さんがいたので、無理からにこの街の見どころを教えてもらいました。いろいろ教わってから散策開始です。まずは出てすぐのところにちょっとした古民家風の建物がありまして、その中に入ると漬物などが販売されていました。こちらは漬蔵たぞうというそうです。「電車が来るまで漬物でもいかが?」とか書かれた味のある看板もありましたが、肝心のこちらには誰もいなかったので、そそくさと立ち去ることにしました。


引き続き駅前の通りを進んでいくと「肥前浜宿」と書かれた観光地図が出てきまして、ここからがいわゆる宿場町で酒蔵通りとなっております。まず手始めにでてきたのは富久千代酒造となってます。ただこちら、この日は定休日となってましたので、中を見学することはできませんでした。さらに進むとT字路になってて、いかにも酒蔵通りな建物が並んでおります。雰囲気としてはかなりいい感じです。煙突のある建物の裏手には旧乗田家住宅というのがあって、中を見学することもできました。昔の暮らしぶりがうかがえる家となっております。


再び先程の酒蔵通りに戻ってきてから先へと進みますが、いかにもな雰囲気の建物が結構な数並んでました。それぞれ荷物運搬の中継地である「継屋」だったり、お醤油屋さんだったり、酒屋さんだったりしますが、中には店内を改装してゲームセンターみたいになってるところもありました。改装しているとは言っても雰囲気は昭和の香りがしてくる店内となってました。


その後も何軒か酒蔵があるのですが、中に入れるところはほとんどない中、観光酒蔵肥前屋というのがありました。こちらは名前の通り観光客向けに開放されている酒蔵ですが、入ってすぐは売店です。で、その先にはお待ちかねの試飲コーナー、醸造樽、そして昭和の部屋なる昔の雰囲気を紹介する部屋がありました。とりあえず館内をひと通り見回ってから待ちに待った試飲コーナーへ。こちらでは日本酒が4銘柄、焼酎が3銘柄いただくことができましたので、もちろん全部いただきました。さらには有料試飲のお酒もあたので、こちらもいただきました。いやあ、やっぱり酒蔵での試飲で飲むお酒は美味しかったですねえ。ここまで少しの有料試飲代だけで楽しんだのも何か悪い気がしてきたし、飲んだお酒が美味しかったので売店で1本購入させていただきました。荷物は重くなりますが、家での楽しみが増えるからいいかな。


さてここが酒蔵通りの終点になるのですが、反対側にもまだ試飲できる蔵があるので、酔い覚ましがてらに歩いてみました。酒蔵通りから川を挟んだ奥の道になるのですが、裏手から見る酒蔵の建物もなかなかのいい感じです。途中に浄安寺というお寺があったので、ちょっと立ち寄って参拝してから、その先で川を渡って酒蔵通り側へと戻ります。が、この渡ってる橋の名前が「トントン橋」って言うみたいですが、なにかいわれがあるんですかね。


そして次に来たのは幸姫酒造という酒蔵になります。こちらは大きい通りに面していることもあって団体観光客にも対応可能な酒蔵のようで、僕の前には団体さんが来られていました。少しして団体さんがはけたあと、落ち着いたところで僕も試飲させていただきました。こちらでも10種類弱の日本酒とか焼酎とかを試飲させていただきました。ひと通り少しずつ飲んでから、こちらでも1本購入させていただきました。これまた家に持って帰ってからかなりな楽しみになりますね。そんなわけで程よく酔ってきたところで酒蔵巡りはこのくらいにして、肥前浜駅まで戻ります。その広場の草をついばむヤギがいました。たぶん酔ってるせいで見えた幻影ではないとは思うのですが…まあ、なかなかのどかな場所でしたね。


そのままテクテク歩いてふたたび肥前浜駅に戻ってきました。このあとの電車までまだ時間がありますので、駅併設のHAMA BARで日本酒をいただくことにしました。先ほど観光案内してくれた店員さんが言うには、こちら肥前浜の酒蔵通りには5つの酒蔵があるそうです。ただ2つは試飲でいただいたので、それを除いた3つの蔵のお酒をいただきました。いずれもなかなか美味しいお酒でした。その後、台湾から来たお客さんが来店しまして、この人と語らいながら楽しくお酒をいただいておりました。いやー、こう言った出会いも旅ならでは、ですな。


そんなこんなしているうちに時間になっちゃったので駅のホームに向かい、次の鳥栖行きの普通電車にて先へ向かうことにしました。九州とは思えない良い酒蔵通り。またぜひ来たい場所です。で、今度の電車も817系の車両なので、革張りのシートに座って景色を眺めつつ、時間を過ごしていましたが、20分ほどで江北駅に到着となります。江北駅からは早岐行きの普通電車…ってかディーゼルカーに乗り換えます。以前にも乗車したYC-01という車両で、YCとは「やさしくて力持ち」の略です。乗り換えの途中に駅の外にある「最長片道きっぷの終着駅」モニュメントをチラ見しました。実は先日の西九州新幹線開業に伴い「最長片道きっぷの終着駅」はここじゃなくなったんですけどね。


こちらも余裕で座っての移動ができます。次の大町駅は僕の中では思い出の駅でして、昔に「最長片道きっぷ」を逆走する旅をしたときの始発駅にした場所でした。ちょうどこの大町駅でハイパーサルーンとの行き違いをしてから、その後はのどかな景色を眺めつつ、雲間からお日様が見えてまぶしさを感じつつ、西九州新幹線の接続駅である武雄温泉駅に到着となりまして、今回はここで降りることにしました。


今回の旅の流れになってる感もありますが、しこたま酒を飲んで、温泉を堪能する。この流れにそって今回は武雄温泉へと来ました。駅から15分ほど行ったところが武雄温泉の楼門になります。このすぐ横にあるのが元湯となっております。今日はこちらに入ろうと思います。今日は土曜日ということで結構混雑はしてました。で、中に入ると湯船が「ぬる湯」と「あつ湯」の2つあるのですが、全員がぬる湯に入ってるんですよね。なので、不思議に思ってあつ湯に入ったら…これ熱すぎですって。あわててぬる湯に移動して、いい感じの温泉を堪能してました。ただこの後、地元の爺さんがあつ湯に入って「ぬるいわー」とか言ってたのですがこれってこういう習慣があるんですかね。


いい感じにあったまってからテクテク歩いて武雄温泉駅に戻ってきました。この後は今朝確保してた宿のある佐世保へ向かいます。せっかくなので湯上がりのビールでも、と思ったものの、時間的にも結構厳しくなってたので、キオスクで缶ビールを買ってきてから、次の特急みどり佐世保行に乗りこみました。この特急みどりは今回の旅で初となるハイパーサルーン783系電車になります。これまたフォルムがカッコいいですし、ちょうど僕が乗った車両はハウステンボスの塗色になってましたので、本州ではまず見ることのない派手なオレンジ色の車両ってもの良かったですね。車内もがら空きでして、さっき買ってきたビールを飲みつつ、車内でのひとときを過ごしておりました。


真っ暗な中を駆け抜けて早岐駅に到着となりますが、ここからはスイッチバックで逆方向に進むことになります。ちょっと外の空気を吸ってから車内に戻って座席をくるり回してからさらに移動を続けます。ただ、その後ほどなくして終点の佐世保駅に到着となりました。今夜はここ佐世保で一泊しますが、肝心のホテルがもう少し先にあるので松浦鉄道に乗り換えます。で、驚いたことにJRの佐世保駅では交通系ICが使えないのに松浦鉄道ではバッチリ使えるんですよね。意外な逆転現象が起きてました。で、乗り換えて2つめの中佐世保駅にて降りてから少し歩いたところにある今日のホテルに無事チェックインすることができました。今回もありがたいことに全国旅行支援の地域共通クーポンを1000円分ゲットすることができました。土日だとちょっと安くなるのですが、まあもらえただけでもありがたい、ということで。


そんなわけでホテルでひと息ついたあとは晩ご飯へとまいります。今日もまた地域共通クーポンをもらえたので、それが使えるお店メインで探しました。がらんどうなアーケード街の先に飲屋街があるので、そこを歩きながらやってきたのは「雑魚屋 佐世保下京店」という居酒屋さんです。まずはいつも通りに生ビールで乾杯。今日もさんざっぱらここまでお酒飲みまくってますので、軽めに口をつけてからお料理へとまいります。


今回頼んだお料理は、お店のおすすめになってたごまヒラスとイカげそ天ぷら、あとは佐世保名物でもあるレモンステーキにしました。今日はとにかく外が寒かったので、あったかいメニューが特に美味しかったです。げそ天ぷらなんかは最高に良かったです。あとごまヒラスってのは始めていただきました。ヒラスっておさかなを胡麻和えにした感じでしょうか。これも良かったですね。あと佐世保名物レモンステーキ。実は初体験だったのですが、結構意外でした。ステーキというよりかは焼肉にレモンが乗ってるって感じ。でもレモンの酸味とお肉はやっぱりマッチして美味しかったですね。


さてひと通り飲み食いしたあとは〆の一品をいただきます。風のうわさで聞いたところによれば佐世保では〆の一品はラーメンとかうどんではなくてハンバーガーだとのこと。そんなわけで今回は「ブルースカイ」というお店にきました…が、先客はテイクアウトの方のみで店内で食べていくのは僕だけっぽいです。そんな中、Wハンバーガーをいただきました。目の前でオバチャンが作ってくれたできたてハンバーガー。いきなり持ち方から指導されるのですが、実際食べてみるとやっぱり美味いです。日本のファストフードのそれとは全く違いますね。実に美味しかったですし、〆としてもアリかな、と思った次第でした。ごちそうさまでした。