ことの発端は飲み会の席でのこと。もうすぐ定年を迎える大先輩Oさんを事あるごとに北海道へ誘っていたのですが、ついに意を決したみたいで行ってくれることになりました。折しも去年の11月に受験した「北海道観光マスター検定」で無事に合格できた身としては、ある意味最初に北海道にお招きできるお客さんができたわけです。そんなわけで今回は北海道観光マスターである僕が初めて誰かを連れて観光する、いわゆる「初仕事」となります。出発までにじっくり計画を練りまして、ようやく今日出発の日を迎えました。この飛石連休にお休みをくっつけての4泊5日で北海道をご案内いたします。果たしてどんな旅行になりますか。お楽しみに。

 

そんなわけで旅の出発は神戸空港からになります。Oさんは京都在住ですので、僕よりはるかに早く自宅を出ておられます。僕はゆっくり目に神戸駅へとやってきました。いつもだったらこのあとJRとポートライナーを乗り継ぐのですが、今回はちょっと趣向を変えて、神戸駅から出ているバスに乗ってみることにしました。時間的には十分余裕があるので、まずは神戸駅構内にて朝ご飯をゆっくりいただいてからバス停へ向かうます。この時点でOさんからは既に神戸空港に到着したとの報告がありました。まあ、しばらく待ってもらうことにしましょうか。そんなわけでその後にやってきた神姫バスにて出発です。このバスに乗車するのは初めてでしたので、なかなか新鮮でしたね。ハーバーランドから神戸大橋を渡ってポートアイランドを経由しての道のりになります。バス1本で着けるってのはやはり楽でした。あっけなくも神戸空港に到着となりました。

 

 

神戸空港に到着しまして、あっけなくOさんを発見、無事に合流することができました。とりあえず今回の行きの飛行機のチケットをスカイマークのカウンターでゲットして、大きな荷物を預けてから、しばらく時間がありますので、神戸空港内をウロウロすることにしました。まずは空港4階の展望スペースにて、しばらく眺めておりました。その間にエアドゥーの飛行機が着陸してきて、代わりにスカイマークの飛行機が離陸していきました。短時間の間でしたが、離着陸をともに見ることができる、なかなか貴重な時間帯となっております。

 

その後、Oさんが小腹を満たしたいとのことで空港内のレストランに入りました。僕としては朝ご飯は済ませてあるので、見てるだけでしたが、Oさんはたこ焼きとビールを注文されて、実にうまそうに食べてました。僕としてはこのあとレンタカーの運転がある身なのでお酒は飲めないので、うらやましかったです…そんなひとときの後は手荷物検査を経て出発ロビーへと移動してきました。こちらにてしばらく待った後に、搭乗開始となりまして飛行機へと乗り込んでいきました。それでは今回も毎度おなじみのスカイマークの飛行機に乗って、行ってきます!

 

 

飛行機は神戸空港を飛び立ちまして、しばらくは眼下に神戸の街並みを見ながら上昇していきました。明石海峡大橋の上を飛んでいくところまではなんとか地上が見えたのですが、その後は雲に突入となり、しばらくは揺れた状態になります。そして雲を抜けた上はもちろんいい天気。雲海が綺麗に見えて実にいい感じです。そんな中、今回もおなじみとなりましたネスレとのタイアップ企画で、キットカットとホットコーヒーをいただきました。ホッとひととき、やはりいいですな。その後もおしゃべりしつつ時間を過ごしておりました。そのうちに降下態勢になりますが、このときも雲を通過するため、かなり揺れがありました。雲を抜けるとそこに見えたのは北海道です。ところどころに雪が見えますね。そんな景色を眺めながら飛行機は無事に新千歳空港に到着となりました。

 

 

今回は空港ターミナルから離れたところに飛行機が止まったため、バスにてターミナルビルへ移動となります。その間に外の空気に触れることができたわけですが、ちょっと曇り空で風が強いこともあって、結構寒く感じました。まあ3月終盤とは言っても、北海道はまだ冬なわけです。そしてバスでターミナルビルに到着してから手荷物を受け取ってからはターミナルビルの外に出てきました。今回このあとは送迎バスに乗ってレンタカー屋さんを目指します。その道中、左手に白地に赤いラインの入った飛行機が止まってました。Oさんが言うにはこちらは政府専用機とのこと。なんでも普段は新千歳空港に停泊しているのだとか。長年この場所は通ってましたが、そんな話は知らなかった…

 

 

その後、今回のレンタカー屋さんである「ちょいのりレンタカー」にやってまいりました。こちらにて今回の旅の相棒となります日産のノートを借りることができました。まずは僕の運転で出発となります。まずは出発してから国道36号線を走っていきます。時間的には午後3時ということもあり、お昼ご飯がお互いまだですので、取り急ぎ苫小牧を目指して走っていきました。40分ほどで到着したのが苫小牧市のぷらっとみなと市場になります。まずは館内の魚市場をウロウロしました。Oさんは魚釣りが趣味ということもありまして、売っている魚や貝には興味津々の様子でした。

 

 

さらにその奥には食事処も何軒かありますので、こちらにて遅めのお昼ご飯としました。Oさんは「とりあえず逢海」にてホッキ貝のお刺身と貝焼きを、僕は「リトル・アンジェラ」定番のホッキカレーを注文。この食事処はフードコートみたいな感じなので、どこで買っても同じテーブルで食べることができるわけです。ちなみに今回の旅でOさんは特に北海道の貝をリクエストしてきました。北海道の貝と言って思いつくものの一つがホッキ貝なわけです。そんなホッキ貝がこれでもかと食べられるのが苫小牧市、ということで今回お連れした、という流れが実はあります。無難なお刺身や貝焼きはもちろん美味しいとは思いますが、せっかくならホッキカレーも試してもらいたかったなあ。でも満足そうだったからいいかな。

 
さて食事を終えてから次は国道234号線、235号線を経由して厚真町へとやってきました。先の地震で甚大な被害があったこの厚真町ですが、実はOさんのご友人が厚真町に在住とのことで、今回立ち寄ることになりました。厚真町郊外の住宅街の一角にそのご友人さんの家があります。幸い大きな地震の被害は見当たらない様子です。こちらでOさんはご友人さんと再会を果たしていました。その間、僕は車で待機していたのですが、不憫に思ったのか、家の中に招き入れていただくことができました。こちらでお茶とかご馳走になって、本当にありがとうございます。しかも地震のときの写真とかも見せてもらって、当時のお話も聞かせていただきました。貴重な体験、ありがとうございました。
 
その後、ご友人さん宅を離れて先へ向かうのですが、その間に厚真町の中心部を通り抜けていきます。街中自体はこれといった被害は見ることはなかったのですが、少し離れたところで向こうの山が崩れている場所を見つけました。テレビとかでも見たこの風景、直で見るとその風景には驚かされました。改めて自然の力のすごさを見せつけられた感じでした。その後、厚真町を離れて今日のお宿のある帯広市を目指していきます。安平町入って国道234号線に出てから、セイコーマートで一回車を止めて買い出しをしてから、その先の追分町ICより道東道に乗って一気に駆け抜けていきますが、情報収集を兼ねて由仁PAでも休憩を入れます。この先は速度規制がある以外は順調に進んでいけそうな感じです。
 
夕張ICを過ぎると北海道でも有数の豪雪地帯へ入っていくわけです。3月下旬とは言え、条件によっては雪も降るわけです。特に占冠ICからトマムICの間にかけては雪が路面にも残っているような状態の中、進んでいくことになります。ヒヤヒヤしながらも慎重に運転をしていきました。そして十勝清水ICまでくれば、少しは路面状態も良くなってきてまして、そんな中で十勝平原SAまでやっていました。こちらSAといいつつもトイレくらいしかないという、北海道ではよくある風景ではあるのですが、Oさんはちょっとびっくりしていましたね。その後、再び雪が降りしきる中、高速道路を走行して帯広JCT、さらに芽室帯広ICで高速を降りてから、帯広駅近くの今日のお宿まで無事に到着することができました。そんな今日の走行距離は234.2kmとかなり控えめに終わりました。
 
ホテルにチェックインしてから晩ご飯となります。今宵は「かかし」という居酒屋さんに来ました。まずはビールで乾杯してから、豚のかかし焼き、つぶ貝のお刺身をいただきました。この豚のかかし焼きってのは要するに十勝名物の豚丼のアタマの部分なわけです。せっかくですから、十勝名物っぽいやつを、というのもあってこれにしてみました。さらに貝を希望なOさんに対して、北海道っぽい貝ということでつぶ貝も入れてみました。気に入ってもらえたかな。その後はさらにじゃがバターやザンギ、ホッケにコマイなどいろいろいただきました。途中からお酒も日本酒にスイッチ。なかなか満足の晩ご飯となりました。Oさん、思ってた以上に良く食べる人だなあ、と最後の方は感心しておりました。
 
ホテルに戻ってきまして、今朝の朝刊の新聞をゲットしましたが、その中の広告に「ドリカム本日30周年」とありました。そうです、今日3月21日がデビュー日なドリカムことDreams Come True。なんとこの十勝・帯広の地でその日を迎えることができました。個人的には大変嬉しいこととなっております。できたら今日のうちにDCTgarden Ikedaに行きたかったですが、どう頑張っても無理な日程だったので、そこはあきらめてました。代わりといってはなんですが、明日は必ずDCTgarden Ikedaに行ってみようかと密かに思っております。ま、一応近くには十勝の名所の一つであるワイン城がありますから、そちらにOさんをお連れする、という名目なら大丈夫でしょう。