おはようございます。今朝の帯広もうす暗い朝となってます。しかもスマホ情報によれば、外の気温がマイナス10℃とのこと。ついにマイナスも2ケタ行きましたか。そんな朝ですが出発前にまずは朝ご飯をいただきます。今日もホテルの朝食サービスをいただきました。相変わらずのバイキング形式なので、あれこれとプレートいっぱい取っちゃいましたが、まあいつも通りですな。こちらをいただきまして、今日も充電バッチリできました。それでは今日も頑張っていってみましょう。

 

ただ鉄道旅なので列車のダイヤが行動の基準になります。そのため食後1時間ほどホテルでうだうだしながら、ゆっくり目にホテルをチェックアウトいたしました。空もかなり明るくなってきております。そのあしでまずは帯広駅へとやってきました。駅前の温度計によれば、ただいまの気温はマイナス11℃。朝のスマホ情報よりさらに寒くなっております。とりあえず駅の構内に入ってみますとパネルが置いてありました。どうもこちらは北海道は十勝を舞台にしたドラマの宣伝のようです。相変わらずTEAM NACSの面々も見えましたので、どんなドラマになるのか楽しみですね。そんなわけで時間になりましたので、今日も移動開始です。今日の一本目は普通列車の新得行きになります。早速乗り込みましたが、やはり車内は暖房がきいててあったかいです。

 

そんな車内でくつろいでいると、出発となりました。帯広駅を出発してからしばらくは市街地や住宅街の中を進んでいきました。昨日はあまり見られなかった景色です。太陽も上がってきてて、かなりまぶしくなっております。なかなかの十勝晴れとなっております。その後は徐々に家の数も減っていきまして、大成駅にて学生さんも大勢降りて行って、車内も静かになっていきます。そしてさらに進んで芽室駅を過ぎるとあたりは十勝っぽい畑が多い景色に変わります。ただこの辺り、今年は雪が少ないみたいでして、結構地面や草の色も見ることができました。そんなのどかな風景の真ん中で列車は停車します。こちらは平野川信号場ということで、こちらで行き違い列車2本を待つため15分ほど停車となりました。なんとものどかなダイヤですな。

 

行き違いを待ってから列車は動き出しました。10分ほど進むとその次の十勝清水駅に到着となります。十勝清水では対向の特急列車の通過待ちとなりました。単線だけあって、行き違いが多いですね。ただしこの特急が5分ほど遅れてやってきたため、こちらの列車も5分遅れでの出発となりました。その後ものどかな風景を見ながら進んでいきまして、10分ほどで終点の終点の新得駅に到着となりました。こちらで乗り換えとなりますが、次の列車まで時間がありますので、駅前に出てみました。まずは北海道の重心のモニュメントをチェックします。実際の重心ってのは山の中なんですけどね。そしてこの先の根室本線・滝川方面は2016年の台風の影響で今もまだ代行バスが運行されています。駅前のタクシー乗り場のところにバス停がありましたが、バスはすでに行った後。一日も早い復旧をお願いしたいものです。

 

そんな事情もありまして、このあとは石勝線方面へと向かうことにします。駅構内に戻ってきてから改札を入り、ホームで待ってると、登場してきたのは特急スーパーとかち・札幌行きになります。こちら特急列車ではありますが、この先の新得ー新夕張間は普通列車が走ってない区間ですので、今持っている「北海道&東日本パス」でも乗車できるという特例があります。そんなわけで今回もこの特例を使っていこうと思います。ということでいざ乗車しましたが、自由席はかなり混んでましたが、なんとか窓側座席は確保できました。とりあえずひと安心ではあります。

 

特急は新得駅を出発してから、ぐんぐん坂を登っていきます。あたりののどかな風景を見てても高度が上がっているのはわかります。そのうちにトンネルがちになりまして、そのトンネル内にある分岐・上落合信号場を過ぎたら路線名は石勝線になります。トンネルを抜けると景色は真冬に逆戻りとなっておりました。まあこの辺りは道内有数の閑散地帯であり、豪雪地帯ですので、冬となればこんな感じの風景になるのは当然ですね。そんな中をひたすら走り続けると、次のトマム駅に到着となりました。このあたりに来ると吹雪も混じってて、星野リゾートトマムのツインタワーは見ることができませんでした。代わりにここから乗客がかなり乗車してまいりまして、自由席は通路にもお客さん溢れる状態になってきました。

 

トマム駅を出てからも吹雪で真冬、そしてひと気のない景色をひたすら眺めながら進んでいくことになります。途中の何もないところで特急が停車しましたが、こちらは信号場となってますので、対向の特急との行き違い待ちをすることになります。ちなみにこの手の信号場は元々の計画では駅を作る予定だったものの、乗降客が見込めないために信号場になったそうです。まあ周りを見てもその話は頷けます。その後も真冬の景色をながめつつ、次の駅である占冠駅に到着となります。こちらでも多少の乗客はいましたが、先のトマム駅ほどの人はいませんでした。駅名標の上には結構雪が積もってまして、雪の深さを再認識させられます。

 

その後も雪原の中を特急は走り抜けますが、その後にいくつかトンネルを抜けると、夕張市に入ったようでして、天気は回復してきて青空が見えてくるようになりました。そしてその後、次の停車駅の新夕張駅に到着となりまして、僕はここで特急を降りました。今日は意外とここで結構な人数の方が降りていかれました。乗ってきた特急を見送ってから改札へ向かいますと、先ほどの大勢の人たちはそれぞれの送迎でいなくなっていまして、駅舎内に残ってたのは同じような境遇の4、5人ほどとなってました。さてこのあとですが、今年の3月に廃線となってしまう夕張支線に乗車したいと思ってます。が、その夕張支線へ向かう次の列車まで約3時間の待ち時間があります。さて、どうしましょうか…

 

とりあえず時間をつぶせそうな場所ということで、新夕張駅前にある道の駅「夕張メロード」に行ってみました。まずはいつも通りに道の駅スタンプをもらってから、館内の展示を見ながら、夕張市についてのちょっとしたお勉強をしてきました。続いてこのあとお昼でも、と思って国道274号線沿いに行ってみたのですが、この周辺にあるお店はまだお正月休みなところが多く、ほとんど閉まっていました。やはりまだ世間は正月休みですか…そんなわけで新夕張駅に戻ってきました。ふと壁に貼ってあった夕鉄バスの時刻表を見ると、40分ほど後に何かしらのバスが来るみたいです。その後、どこかで乗り継げば、夕張駅までは行けそうなので、その作戦で行ってみましょう。戻りの列車に乗れればいいのですから。そんなわけで、しばらく駅構内で温まってから、新さっぽろ駅行きの夕鉄バスが登場してきました。こちらに乗ってまいりましょう。

 

バスは駅前ロータリーを出てから国道274号線に入り、すぐのところの夕張紅葉山の交差点を左折して夕張市の中心へと向かいます。ほどなく先ほど通ってきた石勝線の高架の下をくぐっていきます。その先の道中はなかなかな雪景色を見ることができました。ただ少し行けば民家や駅とかもありますので、思いのほか途中から乗車して来る方も多かったです。南清水沢駅では向かい側に赤いバスが止まってまして、こちらは札幌へ向かう急行バスになってるようです。こちらで乗り継げばあとは札幌までひとっ飛び、といったところでしょうか。こちらのバスはその横を通り過ぎてから国道453号線通りに右折して、踏切を渡ってさらに右折します。そして民家や団地の並ぶエリアを通っていきます。途中、小学校の敷地に入ったり、団地をとおったり、と地元の足ならではな運行ルートとなっております。

 

その後再びさっき通ってきた国道453号線に戻ってきまして、再び南清水沢駅前を通過します。先ほどの赤いバスは既に出発したあとのようでした。そして先ほど同様に再び国道453号線通りに右折してから、踏切の先を今度は左折して清水沢駅に来ました。こちらでも降りるお客さんがいました。こちらも民家が並ぶ通りを通って行くわけですが、また線路を越えて元の通りに戻ってきました。その後は夕張駅方面へ向かうのですが、道道3号線の手前にある、夕鉄本社バスターミナルに到着となりました。このバスはここから道道3号線へ進んでいくのですが、僕は夕張駅へ向かいたいので、今回はここでバスを降りることにしました。ちなみにここまでの道中で乗り継げるポイントはいろいろあったのですが、どうせ乗り継ぐなら、待合室がちゃんとありそうな場所で、という思いがあってここにしました。その結果、乗ってきたバスの乗客はゼロになっちゃってます。

 

ただここまで来ましたが、乗り継ぎ先のバスがあと45分来ないです。ちょっと調べると夕張駅まであと3kmとのこと。いっそ歩いて行けば、着けるんじゃないか…と思って外に出て歩き出しました。ただ、進めば進むほど、吹雪がひどくなってきたので、道道3号線の信号まで来たところであえなく断念して、バスターミナルへ逆戻り。こちらでじっと待つことにしました。バスターミナル内にてあったかいコーヒーでも飲みながら次のバスを待っていたのですが、バスの時刻が近づくにつれて、他のお客さんもやってきました。ちょっとしたお話もしてくるような方もいらっしゃって、地元のかたとのふれあいのひとときを過ごすことができました。そんなこんなで次の社光行きバスが登場してきましたので、これに乗り込みました。

 

この先は道路脇にやたらと雪が目立っていました。道道だから除雪が追っついてない、という理由もあるのでしょうが、そもそもこの辺りは雪が特に多いエリアのようです。そんな雪道を10分ほどバスに揺られまして、レースイリゾート前というバス停でバスを降りました。ちなみにこちらがJR夕張駅の目の前となっています。しかもバス停にもものすごい雪が積もっておりまして、なかなか通りへ出るのも一苦労といった感じでした。なんとか通りを渡ってから、まず夕張駅へとやってきました。こちらで帰りの列車の時間を調べに行ったのですが、駅構内では廃線に向けてのカウントダウンをしてたり、さまざまな記念品を販売してたり、と思ってた以上ににぎわっていました。さらには今回バスで一緒だった人もここへよく来る常連さんっぽく、親しげに挨拶してたのが印象的でした。

 

列車の時刻までまだありそうなのと、お腹も空いてきたので、ここでお昼ご飯をいただくことにしました。やってきたのは夕張駅横にある「バリー屋台」になります。時間的にも中途半端だったこともあって、こちらはガラガラに空いておりました。そんな中での今回のお目当ては「鹿の谷3丁目食堂」になります。こちらで夕張のご当地B級グルメであるカレーそばをいただきます。どろっとしたカレースープがお蕎麦に絡まって、なかなか美味いです。さらに麺を食べきったあと、あまったスープにご飯を入れてカレー雑炊にすることができちゃいます。こちらも合わせて堪能いたしました。やっぱり寒い日にはあったかい食べ物がいいですね。ごちそうさまでした。

 

まだ帰りの列車の時刻まで時間がありますので、周囲をお散歩でもしようかと思います…が、とは言っても雪深いこともあって、行けるのはおとなりのレースイリゾートくらいですかね。こちらはなかなか立派なホテルとその裏手にはスキー場があるわけです。とりあえず寒さをしのげる場所ということでホテルのフロントから裏のスキー場を眺めておりましたが、じっとしているのもなんなので、外に出てその裏手へとまわります。その途中でホテル正面から夕鉄バスと中央バスを見送ります。特に中央バスのほうは札幌行きなんでしょうか、乗客が結構いました。さらに裏の駐車場にはなぜか沿岸バスがいたりしたのですが、こちらは団体さんの送迎用のようでした。そしてその先にはスキー場があるのですが、今日は結構にぎわっていたみたいでした。雪質もよさそうで、札幌から言うほど遠くないので、人気なんですかね。

 

その後、程よい時間になったので、夕張駅に戻ってきました。ちょっと早めにホームに行きますと、夕張からの列車に乗ろうとしている人たちが何人かすでにスタンバイしてました。その後ろに並んでしばらくすると、折り返しの千歳行き普通列車が登場してきました。やはりこの3月に廃止になるってのを知っている人たちばかりなので、降りてくるお客さんもかなりの数いましたし、いざ乗り込むとその後の乗客でかなりの席が埋まってしまいました。さらにホームに行くと、地元の方たちが記念品を配ってくれたり、さらには出発間際には黄色いハンカチを振ってのお見送りがありました。先ほどバスでご一緒だった方もこの見送り隊の一員になってました。そんなわけで定刻通りに列車は夕張駅を出発していきました。この3月で線路は無くなりますが、夕張にはまた何かの機会に来たいと思った瞬間でした。

 

出発してからはあたりが真っ暗になってしまったので、ほとんど景色を見ることもできぬまま、淡々と移動していくことになります。夕張駅を出てから30分ほどで新夕張駅に到着しました。あっけなく夕張支線を乗り終えたことになります。この駅で少し時間があるとのことなので列車の外に出て見ますと、空からは結構大粒の雪が舞っておりました。やはり冬ですな。その後も暗闇の中を列車は走っていきます。景色は全く見えないまま、ひたすら移動していきます。そんな事情もあって、車内ではウトウトしてまして、次に気づいたときには南千歳駅に到着していました。一応この列車はおとなりの千歳駅までですが、乗り換え都合で今回はこちらで降ります。南千歳駅あたりでも雪がこんこんと降っておりました。

 

そんな南千歳駅からは、今日最後の一本である快速エアポート小樽行きに乗車します。この電車は新千歳空港からやってくるので、相変わらず大きな荷物を持った方たちで混雑しておりました。そんなわけで席に着くこともできぬまま、ドア側にへばりついて移動しておりましたが、結局この混み合った電車は空くことなく、札幌駅までやってまいりました。こちらで今日の移動はお終いとなります。今日も毎度おなじみとなりました札幌にて一泊します。駅を出てきて駅前に来ましたが、この駅前広場のイルミネーションがとにかく綺麗でしたね。冬の夜の景色は実にきれいでいいです。そんな景色を見ながら駅前バスターミナルから、じょうてつバスに乗って今日の宿のあるすすきのへ行き、無事にホテルにチェックインすることができました。

 

ホテルでひと息ついてからは晩ご飯になります。すすきのでの晩ご飯なので、毎度おなじみジンギスカンを、と思いだるまへ行きました。まずは新しい5・5店に行くと、店からはみ出るくらいの行列が…他のお店の様子を見ようと6・4店に来たら、こちらはそこまでの行列ではなかったので、こちらに並ぶこと30分。ようやく待望のジンギスカンとご対面することができました。なんだかんだでここの大ジョッキとジンギスカンがうまいのです。今年もお世話になりますね。晩ご飯を食べてからはいつものお店に顔を出して、新年のご挨拶をしてまいりました。こちらも今年もよろしくお願いしますってことで、いろいろお話しつつ、ビールを飲みつつのひとときを過ごしました。そして最後、飲んだ後の〆を飾るのはラーメン空の味噌ラーメンです。寒い夜には味噌ラーメンがとにかく効きます。今年もおいしい年始、ありがとうございました。