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アナウンサー、会社経営者として働く日々とダウン症候群のある娘との日常ブログです



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先日、司会を務めさせて頂いた第三回日本ダウン症会議の基調講演、ゲストは作家でエッセイストの岸田奈美さんでした。



奈美さんは、いつも面白い視点で物事を捉えられていて、表現の仕方も豊かなので、楽しみにされていた方も多かったと思います。



(直前のお打合せタイム。写真は左から岸田奈美さん、日本ダウン症協会の水戸川理事、私)


私自身も、奈美さんにお目にかかるのは4年ぶり(ちょうど4年前の第一回ダウン症会議でお母様のひろ実さんがご登壇下さった時にお会いして以来)でしたが、この間に奈美さんは作家として、コメンテーターとしてメディアでも大活躍されて、本当にお会いするのが楽しみでした。



ご著書『傘のさし方がわからない』を読ませていただいた時、

60歳になった時の自分の姿が見えない(弟、母がいない世界って想像できない)』と書かれているくだりに、ハッとしました。


私も全く同じで、娘がいない世界は考えられず、(いつか娘の自立を応援しなければならない時が訪れると、頭では分かっているのですが…)自分が60歳になった姿も想像できなかったんです。



このことを、講演後の対談の中で伺ってみた時のお話が、こちらの記事に素晴らしくまとめられて掲載されていましたので、ご紹介させて頂きます↓


【LITALICO発達ナビ】


奈美さんのお話に深く深く共感しました。


『弟がさみしい思いをするとか、ひとりぼっちになるということは、彼が人生の中でぶち当たる壁なんです。


それを私が先回りして、弟にとって良い環境ばかりを用意していたら、弟が自分で助けを求める力を奪うことになるんじゃないかと。

弟の壁を私が乗り越えてはならないと思う。

自立と言うのは、できるだけ依存する先を増やしていくこと。味方を増やしていくこと。


私がエッセイを書いているのは、味方を増やすためという一面もあって、もし私が死んでも、ひとりぼっちになった弟を見て「あれは奈美さんとこの弟じゃないか」と声をかけてくれるかもしれない。』



共感があり過ぎて、もっともっとお話しを伺ってみたかったです。


特に、この“自立”については、臨床遺伝専門医の長谷川知子先生のご著書『ダウン症神話から自由になれば子育てをもっと楽しめる』の中でも、こう書かれています。



『自立の本当の意味は自分で何でもやることではないのです。

・・・

誰に頼んだらよいか判断するのも自立に入ります。頼れる人が多いほど自立が進むとも言われます。これはダウン症があっても、重度の障がいがある人も、さらに私たちも同じなのです。自立は発達のレベルと関係ないのです。』



(ちゃっかりサイン頂きました⭐︎)


私がブログを書いているのも、

娘の顔を隠さず載せているのも、

NPO法人アクセプションズの活動を続けているのも、


私がいなくなった時、娘に声をかけてくださる方々や仲間を娘の周りに増やしていきたいという想いがあるのは事実です。


考えたくないけれど、

親亡き後は必ず訪れます。


その時に、

娘の周りにいかに信頼できる方々がいて、


娘がいかに周りから愛され、


自ら周りに助けを求められるか、


そのために、私も先回りばかりしてしまわないように、娘がを自ら超えられるように、バランスを保って見守って行きたいと思っています。