栄光のバックホーム

横田慎太郎、永遠の背番号24


20231110日初版


これは「奇跡のバックホーム」が話題になった引退試合後の闘病生活で一度は目標を失うも「元気になって、苦しんでいる人の力や希望になりたい」との思いで奮い立ち、必死に闘病し講演会で自身の経験を伝えていく姿など作家の中井由梨子さんが、お母様まなみさんから聞いた数々のエピソードを基にしてつづった作品です。慎太郎さんが野球を始めた幼少期やプロ入り前の高校時代のエピソードも記されています。壮絶な闘病生活にともに向き合ったご両親も描かれています。


18年ぶりリーグ優勝の写真が表紙です。


満天の星でした。

「お母さん」

ふいに声がしました。

悲しみと疲れで動けなかった私は空耳かとおもい、目を開きませんでした。

真夜中のことでした。息子が生涯を終えた神戸市の葬儀場で、私は息子の棺に寄りかかるように座っていました、、、。

「お母さん」

この本はここから始まります。


涙が止まらないエピソードばかりでした。


優しさで包まれた横田選手が起こした奇跡の数々、、。


24番を空けて待つ!阪神タイガース球団の決断。田中秀太さんは「あいつから野球を奪うのは病気で充分だ、、、」


奇跡のバックホームは引退試合に平田勝男二軍監督が「心にのこる試合にしてやりたい」と

相手チームのソフトバンクホークスベンチも奇跡のバックホーム、アウト!に大拍手を送っていました。


「あれは奇跡じゃあない!努力のバックホームだ」


「目さえ、目さえ元に戻れば、、、!

神様、俺の目を一度でいいから返して下さい。

野球がしたいんです。

(中略)

夢が、希望が、病より強いことを実証したいんです!

だから、一度でいいから、俺の目を返してくれ!」

あぁ夢か、、。


この本を読む時は片手には涙を拭くタオルを用意して下さいね。


熱き闘志と勇気をバットに

今こそ羽ばたけ それ行け横田

かっ飛ばせ!横田!


横田慎太郎さんの生涯に!

栄光あれ!