あしや温故知新VOL203  市制施行25周年 その4

 

市制施行25周年も黄色の市章ですが、金屛風のものだったそうです。

聞いてびっくりしました。

 

さてP42とP43に「芦屋の未来図に希望する」と4人の文化人からの投稿があります。

3人目として、橋本宇太郎氏(松浜町)の取り上げさせていただきました。

 

(原文)

碁席でなく、市民クラブというべき囲碁会館、芦屋しならユニークなものが出来ると思いますが・・・・。

 もし、私に計画させるなら中国で見て来た「少年宮」のような少年会館を是非、作りたい。

公民館・図書館・博物館・科学館・体育館・運動場を寄せ集めた総合施設。

 自由に楽しいそうに元気な少年たちが遊び、学んでいる。良い指導者がついている。全く羨ましいほどです。

 しかし、少年たちを甘やかしてはいけませんよ。碁も青少年が盛んに習っていますが、実に真剣ですね。

 

 次につくりたいのは欧米都市に負けない立派な公園。芦屋市は私邸ごとの庭は見事でも公園は立派ではない。

 家は家で集め、庭は庭で集めると一大公園が出来ると思いますが、それは無理でしょうね。

ならば、これから開拓する山地と埋立地。

そこに広い公園を作りましょう。碁なら打ってしまったら仕方がないのですが、残る大場に望みを託すというわけです。

 

欧米にもスラム街はありますが、総体に街は清潔です。


 清掃活動は未明にすましてしまう。市民は町を汚さない。残念ながら我が国はまだまだですが、芦屋ならできるのではないでしょうか。

 

橋本宇太郎さんは1907年(明治40年)2月27日から1994年(平成6年)7月24日昭和の囲碁棋士。第2,5,6本因坊で本因坊昭宇と号する。大阪府出身、瀬越憲作9段門下。1950年に関西棋院を率いて日本棋院から独立した。

才気と闘志溢れる碁風で「天才宇太郎」「火の玉宇太郎」ニックネームを持つ。深肌の棋士です。

 

1950年7月から1994年7月まで関西棋院総帥、1986年5月から1994年4月まで同棋院理事長

1945年の第3期本因坊戦で行われた岩本薫7段との挑戦手合において、広島市郊外五日市町

(現:広島市佐伯区)で行われた第2局は原爆下の対局として有名。

2014年7月18日 、囲碁殿堂入り(第11回囲碁殿堂表彰)

 

こんな棋士が芦屋に住んでおられたのです。

先生の理想として棋院は芦屋には出来ていませんが、総合運動公園は完成してます。

 

囲碁の記録

史上初の七大タイトル4期獲得

史上初の七大タイトル3期獲得

史上初の王座位2連覇

史上初の王座位3期獲得

史上初の王座位2期獲得

 


【参考文献】

芦屋市史 昭和31年 本編

芦屋市史 昭和46年 本編

芦屋郷土誌 細川道草 昭和38

芦屋の里 島 之夫 昭和4

精道中学校10周年記念誌