あしや温故知新 187 新浜町 芦屋の地名シリーズ46

 

 シーサイドタウン芦屋浜は昭和43年(1967年)に芦屋浜を埋立地に住宅都市として建設する計画(国際文化住宅都市建設法)が決定し、昭和44年から兵庫県によって埋立工事が始まりました。


 昭和54年から高層住宅の建設工事が始まり、昭和54年ごろに住民が住みはじめました。


 平均海面と埋立地の高低差は約7mで、高層住宅は最大29階になりました。

公園は全部で11ケ所、地区公園・近隣公園・児童公園など10ヘクタールを計画し、当初は水を活かしてシーサイドパークも計画されていました。


 散策用の緑道など、緑を意識した計画で環境処理センターがあります。

 

 この新浜町の町名も一般公募で選ばれました。

県立芦屋南高校(現、兵庫県国際中学・高校)校区は別になるのですが、打出浜小学校、大東保育所・新浜保育所(西蔵子ども園と統合)があり、みどり学級があります。


 1980年3月竣工の芦屋市立みどり学級

芦屋市は新しい総合的な試みをしました。


 子どもが住む住宅を本学校に近い高層住宅の1階につくり、歩行者専用道路で繋ぐ計画がされ、障害の程度によりますが、交通機関に頼らない通学を可能にしています。

就学前児童から成人までを対象とした学級とするなどが特徴です。


 デザインは周辺の高層マンションの日影のできる状況をチェックして、教室部分と職員室部分とで構成しています。 コンクリートの素地を生かした塗装、合板の木の暖かさを生かした内装仕上げなど限られた予算のなかで家庭的な暖かい雰囲気のデザインです。


 現在はみどり地域生活支援センターとして地域福祉に貢献する拠点となっています。

この新浜町は文教地区となっています。

 この地域には大規模な中層マンションがあります。


 一方、欧米の戸建て住宅のようにガレージ部分が共有敷地有(3470.92㎡)/共有敷地持分 69分の1となっている珍しいタイプの戸建て住宅があります。

異国情緒のある敷地内道路もかっこいい。

 

 シーサイドタウン芦屋浜の中央緑道はこの街の道で繋ぐのですが、新浜町付近の桜並木は地域のシンボルでもあります。

 

 サイクリングでも、ランニングコースでも、今も人気の場所になっており、真夏の太陽も木陰に入ると気持ちがいい。