おはようございます。会派「あしやしみんのこえ」の長谷基弘です。

早速、質問に入ります。

COVID-19(コビット19)コロナ感染者へのサポートについて

私の母は宝塚市で姉の介護を受けながら生活しておりました。

しかし、コロナウィルスに感染して4月26日の感染が分かって数日も立たない内に重篤化し、令和3(2021)年5月2日に亡くなりました。
 
死亡原因 「COVID-19」(コビット19)感染死と診断書には書いてありました。

 その時の経験をお話し、今後の芦屋市政運営に役立てていただきたいと考えます。
 さて、宝塚健康保健事務所の所長や課長らは重篤化した母を最優先といいながら、結局は病院が「満床で搬送出来ません」としか言わないのです。
 これが1ケ月前の医療崩壊となっていた状況でした。
 
「まさか、高齢者だからと見捨てることはないだろう」私は考えておりました。
兵庫県の病床利用率が各地域で、中等症以上の症状でも入院できない状態にあるのに、兵庫県のホームページでは4月29日現在、78.9%と公表しています。

 実態は使えないベッド数まで入れて、見てくれの数値を未だに流しているのが兵庫県なのです。
 現実は「ベットが空いていても、スタッフがいない」などで使用できる状態ではありません。医療現場の現状と兵庫県が発表している数字がかけ離れています。

重篤化した母には人工呼吸が必要な状態になっていました。

 そして、このままだと「死んでしまいます。どうにかならないのだろうか?」必死でお願いしましたが、「こちらでは何とも出来ません」
 その堂々巡りが繰り返されていました。
母が亡くなった翌日、宝塚のホームページには母が重症化していたのに、重症者数には掲載されていませんでした。

 宝塚健康保健事務所でも、宝塚保健事務所管内で亡くなった事の掲載が見当たらない。
 理由を聞いたが、明確な答えがありません。
宝塚市さんには5月18日投函し、親書にてもその回答を求めていますが、未だに回答をいただいておりません。

 私は病院に搬送されるのを祈るように待っていましたが、その願いは叶えられることはなく亡くなった。しかし、どこにも母が5月2日まで生きていたことがデータにないのはおかしな事で宝塚健康保健事務所へ抗議しました。

 すると、5月4日になって宝塚健康保健事務所から、兵庫県が記者会見を行い自宅待機中に亡くなったことを発表すると連絡がありました。
 「どこで亡くなったのは言わないかも知れない・・・」と担当職員が私に告げました。
 速報がニュースで流されました。

 これからは、母だけではなく、もっとたくさんの人が自宅で亡くなるだろう。
 そんな時に宝塚保健事務所の職員さんが実は、お母様は高齢者で助かる可能性が少なく、他の方を優先的にやった結果です。

 つまり、トリアージしていたのだと話し出した。
 担当していた女性職員は目には涙が流れています。
「辛い仕事だっただろう。苦しかったに違いないのは分かります。」

彼女たちに全くの責任はありません。
寧ろこのような業務を命令できるのかと・・・毎日の激務と精神的なバランスを取るのは簡単ではありません。

 現場と上層部との乖離が私に理解できたのは、兵庫県の記者会見を見てからでした。「在宅で十分に病院と同等の医療が提供できたが、家族の願いが叶わなかった」と担当責任者が発言しておられましたが、全く現場を知らない者の発言です。

在宅看護と設備の整った病院で提供する医療が同じであるはずはありません。

 ここで、
■救急搬送しようにも搬送先病院がない場合、芦屋市消防ではどのように対応するのかをお尋ねしたいと思います。
 
 亡くなって、、、。
 更に仕打ちが待っておりました。
 自宅でのコロナ死亡のとき、火葬場に行ってくれる葬儀社もありません。
数社依頼しましたが、どこも受けてくれない。
 
 なぜなら、病院からだとエンゼルケアで消毒した後、納体袋に入れて病院から渡してくれるから安心だそうです。
 
 ですが、自宅で亡くなったりすると、消毒後とはならないから拒否せざるを得ないと説明されました。
厚労省のガイドラインは何と病院で亡くなるケースであって、自宅で亡くなるケースは想定されていませんでした。
 15社に連絡しましたが、断られてばかりです。1社だけがやっと見つかりましたが、
しかし、こんなルールがあると説明してくれました。
コロナ感染死の場合についてのルールで一般の方とは違う内容です。
入場、骨上げは遺族5人までです。
 
宝塚市火葬場15時30分以降の火葬点火で最後に回される。この火葬場は16時までだから、通常の時間帯ではありません。つまり、夜にこっそり引き取りに来い。そういう事だろう。

最終の時間での火葬される場合はあくる日の引き取りが可能なのです。
しかし、コロナ感染死の遺族はその日に引き取りを義務付けられるのです。
骨になってもコロナ感染死は差別されるのです。
 
納棺の際には納体袋の外側、柩内全体をくまなくアルコール消毒を要求されます。死者は飛沫を飛ばしません。
 
入場時、骨上げ時とも駐車場で待機し、職員の合図で館内に誘導される。私たちは感染者でも濃厚接触者でもありませんが、中に入るな!ということです。

館内設備はトイレを含め使用不可とされ、駐車場で待機を要求されます。これは不思議だ。トイレなど使用禁止の意味が理解できない。なぜ、こんなことを要求されるのか?理解できませんでした。
館内で車椅子利用者は自前か葬儀社が用意したものを利用する。火葬場の感染防止の観点から貸さないという。

こんな要求を火葬場から突きつけられます。

 しかも、柩はガムテープで隙間なく塞がれている。飛沫を飛ばす死者がいて、感染でもするというのだろうか?もちろん、母の顔を見ることも花を棺に入れてあげることもできません。

これは想像を絶する光景です。
棺の窓や蓋部分はゴム色の粗末なガムテープで隙間なく塞がれています。

コロナに感染し肺炎で呼吸が苦しかった母は亡くなっても、苦しかったことを遺族と一緒に味わうことになるのです。死者への尊厳など皆無だったのです。

そこで、芦屋市はコロナ感染死された方をどのように火葬にされるのかをお尋ねしておきたいと考えます。

■コロナ感染死された方の尊厳をどのように保っておられるのかをまずお尋ねします。また、その遺族に対して配慮されていることがあれば、お示しください。
 
■コロナ感染死した方について、先に申し上げた、入場の人数制限、火葬時間、納棺の際には納体袋やアルコールで棺の内外へのアルコール消毒。駐車場で待機要求。施設設備を使わないように要求。

 館内の車椅子の貸与してくれません。

 最後にガムテープで隙間をすべて埋めるように要求する。

このような行為を行っておられますか?
行っていないなら、その理由を含めてお答えください。

また、私が経験したように葬儀社が引き受けてもらえない場合、遺族はひたすら探し求めることになります。

そんな時、自宅などで亡くなった場合のサポートを行政がやれないかということです。
 
■コロナ感染死は差別と偏見の中にあります。一人でなんとかせねばと焦っても上手くいきません。ですから、行政からの支援が必要なのです。
助けてあげて欲しいのです。

ご答弁をお願いします。

【芦屋市長答弁】はまたお知らせしますが、芦屋市では人間の尊厳を保ち、宝塚市火葬場のようなやり方はしていませんでした。

消防救急隊もあらゆる状況を想定して、活動してくれています。

母の22歳