神様のカルテ VOL2 櫻井翔さんファン一押しの映画です。
多忙な毎日で結婚記念日も忘れる。
「悲しみは苦手だ。案ずるな、これが私の仕事だ。」と妻のハルは意味を取り違える一止を咎めることは一切しない。
脚本家が小説のような夫婦間の会話を台詞にした理由は分かりせんが、櫻井翔さんの独特な演技力がぴったりはまっています。
2人は木造建築の古い御嶽旅館というところで男爵と学士というあだ名の男性2人と暮らしています。
大学病院と地方病院の役割をさらっという台詞がありますが、妙にリアリティがあります。
たぶん、この原作が書かれたころ大学病院の医局と地方病院の独特の世界観がありました。
一止はドクトルと言われています。
「泣き虫のドクトル(一止)は今でも泣いていますよ。ただ、涙を流さなくなっただけです。」一止の仕事ぶりを心配した「男爵」と「学士」はいう。
どことなく、不器用で慌てモノ。
喋り方もぎこちない。医師一止(櫻井翔)が今回の主人公です。
気怠い疲れたドクターのイメージをどう演ずるか.難しいのですか見事に演じでこの気だるいドクターが自分を取り戻すことができる過程がこのドラマの重要なファクターです。
櫻井翔さんのはつらつとした覇気を削ぎ落とすとこうなるのか?それが冒頭のシーンから明らかでした。
末期がん患者と向き合う。疲れ切った一止にハルは
「おかえりなさい。一止、いちさん。」笑顔で迎える。
「ただいま」感情を表すことなく言葉だけど、ハルとの絆がつながっている感じもしてしまう。
一方、ナースステーション横の重傷患者室では、治療カルテを読み上げている。
「やりきれない。」
「患者に入り込むな、、。」と同僚がいう。
使い古しのスィングトップのよれよれのジャンパーで通勤する一止は日増しに疲労の顔が覗くている。
「命が溢れ落ちてく、こんなはずしゃなかったのに!」
苦悩する一止がいう。
「毎日迷っているよ。これでいいのか?自分がなりたかった医師とはこうだったのか?」
前半のストーリーは櫻井翔さんの独特の世界観が表現されています。