芦屋市も街づくりにUD(ユニバーサルデザイン)への道のり


「ユニバーサルデザイン」とは、『すべての人のためのデザイン』という意味です。


 特定の人達のバリア(障害、不便など)を取り除く「バリアフリー」で考えられていました。   


 しかし、それを更に進め、能力や年齢、国籍、性別などの違いを超えて、すべての人が暮らしやすいように、まちづくり、ものづくり、環境づくりなどを行っていこうとする考え方です。


例えば、

今までは、車いす利用者のために、階段に車いす利用者「専用リフト」を設置するなど、特定の人達にとって障害物となるものを取り除くことを中心としたバリアフリーがありました。


 しかし、この場合、便利だと感じる人もいる反面、車いす利用者以外は使えなかったり、係員を呼ばないと使えないため、車いす利用者にとっても使いづらかったり、完成したものに後から設備を取り付けることが多いため、費用が余計にかかってしまうなどの問題があったのです。

 

 ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた建物、道路、設備やモノなど、目に見える形で不便さを解決することには限界があります。そこで、足りない部分はきめ細やかな対応、サービス、心づかいなどで補うことが必要です。

 

 例えば、せっかくユニバーサルデザインを取り入れて整備した歩道に車や自転車を駐車してしまうと、点字ブロックがふさがれてしまったり、歩道が狭くなり通りにくくなったりして、目の不自由な人や、ベビーカーを押している人などが困ってしまいます。


 自分以外の人のことも考える気配りも大切です。

 

 さて、芦屋市は第5次総合計画(市の基本計画)でこの「芦屋市のユニバーサルデザイン(UD)へ向かっての街づくりについて」をスタートさせます。

 

 芦屋市では令和3年1月1日、「芦屋市障がいを理由とする差別のない誰もが共に暮らせるまち条例」が施行されました。

 

 また、芦屋市がUD最先端都市になるために芦屋にある魅力的なお店が益々素敵なお店にするための提案も検討されています。


 「芦屋の街にみんなに優しい(UD)店を増やそ」って素敵じゃあないですか?

 もちろん、その費用の支援は芦屋市が行う予算化もされています。


 これらを実現するには、私たち障がいを持つ者が全ての人たちと一緒になって考え、何が何でも障がい者優先とする考えではなく、障がい者と共にという意識をもって相互理解を深めなくてはなりません。


 ユニバーサルデザインの社会を実現することはたやすい道のりではありません。


 しかし、芦屋市民の皆さんなら必ずできると信じております。

 

         車椅子18年目の春に、、。

         

        芦屋市市議会議員 長谷基弘