6櫻井翔さんのファンからお勧めのドラマ「家族ゲーム」No6


 第5 慎一は沼田家が生み出したモンスターだ

 

 茂之は真野に認められたい一心で勉強し、着実に成績を上げていた。

 中学生の恋。

 

 懸命な一途な姿は学園ドラマのパターンなのですが、、、。

 

 しかし、一方の優等生の兄慎一の成績は下がり、かつて国体に出場するほどだった陸上での成績も芳しくなく慎一は落ち込むばかりだ。

 

 夫婦円満を演じる佳代子と一茂の間には路上キス写真を境に修復困難の溝が出来てしまった。佳代子はネット株取引に手を出す。

 

 慎一は真希との接触を続け、ともに吉本を攻略しようと手を組もうとするが、浅海(=真希)と一茂がキスをする写真を見てしまい真希が信用できなくなってしまう。

 

 沼田慎一は家族が作り出したモンスターだ。

 吉本先生の独り言。

 

 この回はそれが徐々に明らかになってきます。

 

 慎一は、陸上のタイムをライバルに抜かれてしまい、それを慰める補欠の高津は部内でいじめに遭っており、慎一もついにモンスターの本性を出し、それに手を貸す。

 

 まさに、これが吉本先生が見抜いた慎一の姿だった。

 茂之と真野のデートを見ている内に、一茂と佳代子も昔を思い出し、夫婦仲も改善されつつあります。

 

 それは吉本先生の仕掛けたものなのです。

昼メロドラマ?のような演出ですし、東京ラブストーリーを彷彿させる演出だった。

 

 一方、茂之は真野から、園田 (松島海斗)のことも好きだという事を告げられる。園田は、茂之を裏切り、茂之のいじめをしている同級生だ。

 

 茂之と園田のうち、模試の成績がいい方と付き合うという真野。  

 

 これはただの余興であり付き合う気がまったくない。真野が口にしているのを偶然耳にしてしまった2人はガッカリする。  

 

 この中学生とは思えない小悪魔は、茂之たちの友情を取り戻すきっかけとなった。

 園田は茂之の変化を感じ「こっちから真野を振ってやる」と意気投合する。


 模試の本番での成績が園田を上回った茂之だった。そして、宣言通り真野を振った。

 そのことがきっかけで園田と茂之の間に再び友情が芽生え、茂之に心から謝罪する。

 

 しかし、これも吉本先生が真野を買収したものだ。

 何もかもが吉本先生の作りあげた完全無欠の計画だ。そこまでやらなくても、、、。

しかも、感情や本人の気持ちは一切関係ない。

無慈悲な吉本先生だった。

 

 この回での吉本先生の顔は、鬼神のようでもあり、優しい教師の顔にもなる。 

 

 その変化にヒューマンドラマ独特の安堵をもたらす。

 

 目で演技とはこの事だろうか?

 

 櫻井翔さんはどちらかというと優しい演技が目立っていたと言われるらしいが、私は全くそうは思わない。


 脚本に忠実に演じる。しかし、役作りは別だ。このドラマに関して櫻井翔さんが演出に意見を述べていたと聞いた。


 演じながら、それを客観的に観ることができる、、。将来的にそちらの方面にも活躍の場を求めると思います。

 

 そこが、このドラマが多数の支持につながった魅力の一つだと思う。


 さて、

 吉本先生は、真希の「吉本が家族を追い詰めた」という思い込みを客観的に反論し、真希自身が家族に自殺を強要したのだと真希を逆に攻めあげる。問答無用のやり口です。

 

「真希の醜い本性を暴く」という吉本先生に対して、慎一は持っていたカッターで脅すのだが、吉本先生は、そのカッターを自らの腕に刺し、「人の痛みを想像できないお前みたいな奴がいるから俺が生まれた」と言い、痛み、恐怖、絶望を慎一に経験させる。俺がお前を壊してやる」吉本先生の言葉の意味は何か。


 唖然とする真希に、慎一は恋心を持つ。

 その時、慎一は同級生の高津が自殺未遂を図ったことを知らされる。

 モンスターは誰だ!それはお前だ!

 ドラマはそう展開していく。


つづく