4櫻井翔さんのファンからお勧めのドラマ「家族ゲーム」No4
第3話 誕生日会に家庭教師がクラス全員を招待!
手をよく振り、真っ直ぐ歩く、吉本先生の
独特の歩行パターンです。
車を運転しながら、吉本先生と慎一の2ショットの場面はお笑いを脚本家が書いたんだと思うのですが、シリアス過ぎる展開です。
櫻井翔さんも困ったに違いない。
ドリフ大爆笑かぁと慎一のセリフもしっくりしない。(笑)
吉本先生は慎一を森の中の病院の病室へと連れ出した。そこには東大の卒業アルバムに写っていた本物の“吉本荒野”が生命維持装置を使っており意識はない。
本人、吉本荒野(忍成修吾)
自分の弟であること、夢だった中学教師となった直後に事故にあったこと、弟の夢を代わりに叶えるために家庭教師になったこと、そして自分の本当の名前は雄大である事を告げるのですが、櫻井翔さんの理詰めのセリフから、誰もが嘘だと気づいてしまう。
ただ、では吉本荒野とは?
雄大と名乗る櫻井翔は誰なんだ?
サスペンスドラマでは、実はほんとうの兄弟か異母兄弟と相場は決まっているパターンか?
はっきり言って、櫻井翔さんの演技力に翻弄されてしまう。
慎一は吉本先生に「万引き」という弱みを握られているので、この嘘を暴き立場を優位にしたい。
その日以来、慎一は本物の“吉本荒野”の家族に会うために病室に通い始めるのです。
必ず暴いて見せる。慎一は自己保身の究極の目的のために全力を傾ける。
遺書の脅しが効いてクラスの雰囲気が一変していた。茂之はそれを嬉しく感じていた。
吉本先生は茂之の誕生会をやることを提案する。あまり乗り気ではない茂之をよそに、吉本先生は何か目的があるようだった。
母佳代子と彼女の主婦仲間、一茂、慎一らを巻き込み準備を進める。
しかも、家族の特技をパーティで披露するように仕掛けたのです。
やっと病院で慎一が会った家族から吉本荒野の兄である事を証言するのですが、最後に吉本広大は悪魔であるとも忠告する。
また、茂之は同級生を招待した結果、全員参加予定となり、吉本先生にもおだてられて喜びを隠せなかったのですが、茂之の誕生会当日、集合時刻になっても同級生の誰も姿を現さない。
吉本先生と慎一も2階に上がりそこからリビングの様子を見守る。
リビングでは浮気相手のこと一茂と佳代子が言い合いになる。そこに吉本先生が遠隔操作で一茂の浮気を決定付ける証拠を流し、佳代子は静かに怒る、、、さすが鈴木保奈美さん。
というべきだろう。板尾創路さんもお笑いからシリアスも演じる役者だ。
このシーンは見応えがあります。
茂之も「遺書があるから仕方なく接しているだけで本当は今すぐ消えてほしい」と同級生の会話を聞いてしまう。
茂之の前に吉本先生が現れ「友達がいない、家族からも見放されている、それがお前の現実だ。悔しいか、だったらお前が変わるしかないんだよ」立て!立てよ!もう泣くな!明日になっても涙がでるなら、俺が一緒に泣いてやる。おれはいつもお前の味方だ」と茂之と抱き締める。
吉本先生は本物の教師か?それとも悪魔か?
第三話のエンディングは第一章!プロローグとして見ると分かりやすい。
櫻井翔さんの腕を大きく振って歩く姿がコミカルなのですが、これは虚栄心なのか?
気になって仕方ない。
おそらくは、櫻井翔さんのアイデアではないでしょうか。一点を見つめて、脇目も向けず。
ひたすらに歩く。
これを表現したかったのではないか?
若しくは、不気味さだったのかも知れません。
第3話はドラマの起承転結の起と転をMIXした脚本になっています。
はっきり、分かることは脚本、監督、俳優らがそれぞれの個性をぶつけ合うようにしていたのでしょう。
メイキング映像には、その現場の作品作りの方向性が散りばめられていました。