あしや温故知新VOL38「郵便ポスト物語」


✴️review

懐かしのバックナンバー9

 

 今ではあまり目にすることもなくなった丸型ポストが、芦屋市内には平成2411月現在で19ヵ所設置されています。


  芦屋市のホームページには市内に設置している丸型ポストの紹介をしています。 一番最後に設置場所が記載されていますので、一度探しながら芦屋の景観を楽しんで欲しいと思います。


 丸型ポストの歴史についてちょっと紹介しておきたいと思います。


 正式名称は「郵便差出箱1号(丸型)」です。

郵便ポストの歴史は明治34年に原型のポストが登場し、その後に、木製やコンクリート製のものも考案され、昭和20(1945)年終戦になり物資の入手が円滑になった昭和24(1949)年に最終型として登場しました。

本体:高さ135cm 直径40cm

根石:高さ20cm 直径60cm


その歴史も20年後の昭和45年に後継機の「郵便差出箱1号(角型)」が登場し、丸型の生産は終了しました。

出し入れ口が前についているものと後ろについているものがあり、芦屋市にはその両方のタイプが現存しています。

 

以前は、丸型郵便ポストをどこの街でも見かけることができました。昭和を象徴するのが丸型郵便ポストです。

 

ちなみに、東京23区内では現在たった5個が存在しているだけですが、芦屋市には人口約9万人に対し、19個の丸型 ポストがあります。一人当たりの市域面積では日本一の丸型ポスト設置数ということになっていて芦屋市の都市景観にマッチしていると全国のファンも注目をしています。

 

 芦屋市が郵便局に働きかけて残して貰ったものではありません。角型ポストが芦屋市にちょっと似合わないかも知れない。そう考えた郵便局の方々が残してくれたものです。

 現在も特に補助金や助成金を払っていません。

 郵便局の方々が手間をかけてペイントし、綺麗にしてくれるこの丸型郵便ポストが永く芦屋の昭和史のひとつとして残ってくれることを願っています。

 

さて、この「郵便ポスト物語」は兵庫県の広報活動を紹介した番組で第1位に輝いた広報番組です。市のアーカイブで見れないのが残念です。


「芦屋の魅力再発見!丸ポストが似合う街」20122月の番組です。


この中のインタビューで当時の郵便局支店長の宮崎敏宏さんは「芦屋市民が大切にしてくれたポストで時には清掃活動をしてもらった。壊れない限り、この丸型ポストは残していきたい・・・」とエピソードを語ってくれています。

「芦屋にはさりげなく物を大切にする心を持っている人が多いかも知れないね」郵便ポストがこう語って番組は終わっています。

 

芦屋市民は物を大切にする!私はそんな芦屋市と市民が誇りなのです。

 

所在地一覧

 

1.六麓荘町日の出橋東詰 


2.六麓荘町16六麓荘駐在所前 


 3.朝日ケ丘町6消防署東山出張所北西向


 4. 朝日ケ丘町13甲南高校前バス停


 5. 朝日ケ丘町33 さくら参道・病院西口バス停の南東


 6. 朝日ケ丘町38兵庫県警察学校南西向


 7.岩園町15岩園町バス停向

 

8.岩園町23岩園小学校南西角

 

9.東芦屋町4阪急電鉄北道路

 

10. 西山町7サンモール商店街西向

 

11.大原町16岸郷橋交差点西へ100m

 

12.松ノ内町3大正橋交差点を東へ

 

13.前田町6白橋下東・JR線南

 

14.津知町6津知公園南

 

15.打出町2打出交番東

 

16.宮川町1県立芦屋高校北東交差点北

 

17.精道町4タバコ屋東前

 

18.大東町17大東町バス停前

 

19.浜町12エルホーム芦屋北西