俳優「櫻井翔」の凄さ!「ブラックボード」再び(その2

 

 そして、ついに、白濱先生は自殺を図ろうとするまで思い悩んでしまいます。

自身の罪と向き合うために再度同窓会を開くことにしました。


 白濱先生は同窓会の席で、戦場で教え子たちと年の変わらぬ敵兵を命乞いされたにもかかわらず殺してしまったことを告白します。

実はこの演技の時の櫻井翔さんは「阪神淡路大震災から15年・神戸新聞の7日間」とは全く別次元の顔を見せていました。

 

 櫻井翔さんもインタビューで「後悔したいけれど間違いを認めることになるから、後悔することも出来ない。それは絶望だと思いますし、つらいし悲しかったと思います。」

この演技は社会派俳優の地位を確立したのだと思います。

 

 それによる罪の意識に苛まれていたことなどを話し、生徒たちを戦争に向かわせた自分の教育は間違いであった・・・。

謝罪する姿に教え子たちはどう思ったのだろうか、理解されないでも白浜先生はある決意を秘めています。


 その表情から片腕のない先生を生徒たちは理解しているのです。「先生・・もういいよ」だったのだろうか・・・

 

そして、白濱先生はある決意をいいます。

教職を退くことよりも、自分のこのような無様な姿をさらして教壇に立ち続けることこそが贖罪であり、次の時代の生徒たちに新しい教育を行うことを真摯に誓います。

先生が生徒に語りかけるシーンは感激するというか凄い迫力でした。

 

 白濱先生はその後戦地での傷が元で35歳の若さで亡くなり、彼を尊敬していた教え子の一人、後藤明(佐藤浩市さん)は成人し、その後に教師となります。


それが第2話に続きます。

これが、ブラックボードのあらすじと私の勝手な感想です。

 

 演じ切ることより、白濱先生は何がいいたいのだろう。どうしたら本人の気持ちになれるのだろう。脚本を見るたびに全身にそれを叩きこむために妥協をしないのでしょう。


「君に捧げるエンブレム」2017年の作品で見事な完成形を私は感じました。

 車椅子利用者の気持ちになるために、必死で練習したに違いないのですから・・・

櫻井翔さんには感謝しかありません。


 この作品はブラックボードや神戸新聞7日のように、DVD化されていません。


 もう一度、見せて欲しい。たくさんの人に見せてあげたい。




 東京パラリンピックまでに・・・・。

 

「君に捧げるエンブレム」をたくさんの人に見て欲しいのです。

だからこそ、DVD化か再放送を!