昨日の臨時議会の結果

JR芦屋南再開発事業の再議
再審査を市長が議会に求めた。

芦屋市議会80年の歴史上初めての出来事です。
修正案は再議により否決されました。

修正案賛成グループ
議案提出者   徳田直彦  公明
        帰山和也  公明
        田原俊彦  公明
議案提出者   福井利通  自民
        松木義昭  自民
        福井美奈子 自民
        米田哲也  自民
        川上あさえ 自民
議案提出者   青山 暁 Be Ashiya
                             大塚 のぶおBe Ashiya
        中島健一 Be Ashiya
        
        寺前 尊文 維新
                  12名

修正案反対グループ

長谷 基弘  しみんのこえ
たかおか知子 しみんのこえ
中村 亮介  しみんのこえ

平野 貞雄   共産
川島 あゆみ  共産
ひろせ 久美子 共産 

山口 みさえ 新社会

大原 裕貴  維新
浅海 洋一郎 維新
              9名

再議は過半数可決ではなく、2/3の賛成が必要です。14名の賛成で成立します。

修正案は12名の賛成のため否決されました。

「あしやしみんのこえ」の代表質疑

1)用地費と補償費が執行できないとない。あるいは、今後の補償算定を行うこともできない。こんな状態で提案理由に書かれているように補償交渉は不可能であるのは当然です。
補償交渉に一番大切なことは当事者間の信頼関係なのですが、理由はどうであれ補償金が出ない状態では当然合意形成は不可能です。

2)国への概算要求が済んでいる状態で、国にちょっと待って欲しいとお願いしたら、待っていただけるのでしょうか? 補助金は一括して兵庫県に入り、これを事業ごとに振り分けて自治体へ交付されています。
 このような異例な状態を私自身が経験していませんが、国は先行き不透明な事業に補助金は交付することはないと聞きます。

 事実上停止の事態が起ころうとしています。この信頼関係を一旦崩すと復活することは不可能です。

3)これまで事業に協力した地権者や事業協力社から補償問題が出ないかと心配しています。補償問題の可能性があります。

4)JR西日本とは議会も認めた協定書からも明らかですが、現在の駅舎工事は南口再開発事業を見込んでいます。
 つまり、再開発事業と連動しています。
 先般、JR芦屋駅北側のモンテメールリニューアルオープンの時に同時に、このエレベーターも‪朝5時から‬深夜‪1時20分‬まで運転されることになりました。障害者団体もエレベーター問題の解決を要望しており、高齢者、ベビーカーや障がい者の皆さんも大喜びです。まさに南再開発事業効果でした。
 しかし、JR西日本は私企業です。
「駅舎工事に投資し、莫大な費用を費やした。それは駅前の開発が約束されたからです」
実に明確な主張です。これは損害賠償請求されることは当然です。

5)国や県からの信用失墜は他の公共事業に対する補助などに影響する可能性があり、市民サービス全体に影響が及ぶことが危惧される。実際にこの事業の中断、私は中止を意味する状況において、十分あり得ることだと思います。

6)現実的な話として、現在までの投資額は約20億円です。今年度には27億円になる見込み。
 
7)信用の失墜とは、地権者のみなさんやこの事業を期待している市民の皆さん、
JR西日本をはじめとする事業者、国や県、芦屋市と共同で事業を行う考えの自治体。阪神電鉄高架事業にも影響します。

芦屋市は信用出来ない自治体として、評価されたら、この損害は計り知れない。

信頼を失ったものを取り戻すのは何年もかかると思います。

先人たちの努力を無駄にしないで欲しい。

削減できるものは削減し、議会も協力しながら最善を尽くすべきではないでしょうか?

修正案に反対し、原案に賛成しました。

しかし、

第20号議案 令和2年度芦屋市一般会計予算は無事承認されましたが、

第23号議案 令和2年度芦屋市都市再開発事業特別会計予算は12対9で否決されています。この場合は市長は暫定予算を専決処分し、しかるべき時期に再度、予算案を議会に計ります。

全体の予算は20号議案ですから、先ずは事業継続は可能なのです。