ロックガーデンという場所が芦屋市にあります。六甲山中に存在する岩場、ロック・クライミングのゲレンデがそれです。日本のロック・クライミングの発祥地として有名な場所なのです。


命名者は、日本のロック・クライミングのパイオニア的存在である登山家藤木九三さん。1887年(明治20年)9月30日京都府福知山市生まれ 1970年(昭和45年12月11日)没。  日本の登山家であり、ロック・クライミング・クラブの創設者です。


  芦屋在住の「富田砕花」さんとも交友があったらしく、こんな歌を詠んでいます。

「ただひとり かげ極めこむ 日もありて 物音絶えし 岩場なりしか」

高座の滝には藤木九三のレリーフが現在も残されています。




 今回のテーマの「ロックガーデン」と芦屋市の関係をご紹介します。


   芦屋ロックガーデンは、兵庫県芦屋市の芦屋川上流から兵庫県神戸市に位置する六甲山へと続く山道です。

   

   芦屋川沿いの住宅街を通り、舗装道を進んで行きますが、徐々に道は森から岩肌が見える岩場へ徐々に変わって行きます。急斜面が続きますが、敷き詰めた石が階段状にしてありますから、意外と登りやすいコースだとハイカーには人気があります。


   高座の滝の手前には「滝の茶屋」と山小屋のようなお食事処があります。こちらでは食事ができ、トイレもあります。夏場にはかき氷もあったように記憶しています。




  ここから先の山頂近くまでは公衆トイレがありません。滝の茶屋から山頂までは約3時間ほどの行程です。


   さて、茶屋の傍には芦屋で有名な「高座の滝」があります。この滝は小さいものですが、両側の緑の木々と赤茶色の岩がとても綺麗な滝です。夏場は滝の上部に生い茂る木々と水しぶきが涼しく離れるのが惜しい場所となります。



 

   高座の滝から続くのは風吹岩への登山道です。岩場の多い本格的な山道となり「ロックガーデン」と呼ばれています。


   岩場といっても両手足を使う本格的なクライミングではありません。子どもさんでも登れます。

 

   これは登山コースであって、本格的A懸垂岩・B懸垂岩跡 (Bケンは阪神・淡路大震災によって崩壊した)中央尾根やゲートロック・キャッスルウォールなどではロック・クライミングが可能なのです。


 

  私はもう長くこの場所には行っていませんし、車椅子ではもう行けないでしょう。


  しかし、もう一度行って見たい。

   ロックガーデンからチヌの海「大阪湾」を眺めは一生忘れないでしょう。


  芦屋っ子の山の風景はやっぱりここが一番ですね。