長谷基弘様

 

冠省

 

  弊社代表取締役宛てにいただいた「公開質問状」に回答いたします。

まず、第100回全国高校野球選手権記念大会における車いす席入場券の販売についてご説明します。


   ご承知のように、車いす席券は「中央特別」「一・三塁特別」「一・三塁アルプス」「外野」の4種類があり、それぞれ一般席の半額の料金で販売いたしました。


   また車いす券ご購入に際、お申し出があれば、付き添いの方のお席として2名様分まで、車いす券と同じ料金で入場券を販売いたしました。

  

   いずれの券種も当日券のみで、球場開門時刻から、来場された順に大会本部窓口で販売いたしました。

 

 車いす券のご購入に際して、障害者手帳の提示などは求めておりません。車いす利用者のご本人が入場されていることを確認させていただくため、ご本人が窓口にお越しいただくことを原則にしておりました。

   

   ただし、今大会では、より柔軟な運用として、近くに止めている自家用車や日陰の場所にご本人が待機されていることを大会本部員が確認できれば、付き添いの方に車いす券を販売いたすようにいたしました。


 今大会では車いす券の販売を始める開門時間にすべて売り切れることはさずがにありませんでした。


   しかし、たとえば第一試合に人気カードがありますと、約一時間半後に試合開始ごろまでに売り切れとなり、ご入場いただけないことがありました。


   また、お客様によっては、券が残っていても、ご希望の券種をご購入するために、球場外周にて空席が出るのをお待ちなるケースもありました。

 

   さて、長谷さまの質問状にございました「障害者手帳を交付された障害者と介助者は発売時間に大会本部前に集合しなくては販売できない」との説明については、ご本人に窓口にお越しいただくという原則を大会準備室の者がご説明したものと存じますが、開門時刻までに窓口にお越しいただくことや、障害者手帳の提示、付き添いの方の同席をご購入の条件としいるかのような誤った説明があったとすれば申し訳なく存じます。

 

   前途のとおり、障害者手帳の提示は求めておりませんし、付き添いの方の同伴も必要でありません。販売時間につきましても、随時ご来場いただいた順番に販売しておりました。

 

   しかしながら、車いす利用のお客様方が開門前の早朝から並んでいる点につきましては様々なご意見やご要望をいただいております。


   次回大会に向けて、前売り方式を導入する、あるいは、障害者手帳の提示があれば付き添いの方に当日入場券を販売する、などの改善策を検討して参ります。

 

回答は以上です。

 

 

草々

朝日新聞大阪本社代表室広報担当



原文を写真で念のため添付しておきます。