これを入院前、最後の仕事にしました。

昨日、配達証明郵便で投函したものです。

返事がない場合もその事は公開します。

 

朝日新聞社代表取締役 渡辺雅隆様


【公開質問状】

 

  朝日新聞社は「声なき声に耳を傾け、健全に、公正に、そして謙虚に、私たちの原点であるジャーナリズムをしっかりと守りながら、人々の興味や関心への感度を高め、暮らしを豊かにするサービスも充実させる。既成概念にとらわれない「総合メディア企業」を目指しています。」と企業理念を宣言されていますが、果たしてそうでしょうか?


  御社が声なき声に耳を傾け、健全に公正に・・と声高に言われるなら今回のような問題は発生しないのではないでしょうか?

 

  第100回全国高等学校野球選手権記念大会では

高校野球の車椅子席チケット販売方法について大きな疑問がありますので主催者として改善を求めたいと思います。

 

甲子園球場には車椅子席が

グリーンシートに4席

3塁内野に4席

1塁内野に4

1塁・3塁アルプス席に各2

外野席に⒖席の

合計31席があります。

 

  主催者である朝日新聞社では、この31席を購入するには、開門時、大会本部前で並び購入することになります。御社のホームページには記載されていませんが、公益財団法人日本高等学校野球連盟のホームページには

・車椅子席は予約できません。必ず当日に、車椅子利用のご本人が窓口へお越しください。代理は受け付けません。一度お求めになった入場券は、第1試合が成立しなかった場合を除き、払い戻しは行いません。

・付添者は2名まで一緒にご観戦いただけます(別途チケット購入が必要)。

・付添者席の入場料金は車いす席の料金と同額です。

と書かれており、朝日新聞大阪本社高校野球大会準備室(0662014238)と大会本部(0798403800)へ電話で問い合わせしたところ、

障害手帳を交付された障害者と介助者は発売時間に大会本部前に集合しなくては販売出来ないと言われました、

センバツ高校野球と変わらないやり方でしたのでがっかりしました。

甲子園で大会本部に早朝から並んで車椅子席を確保することの難しさ。代理人は認めず、介助者も同席することの困難さが理解できないのかと呆れてしまいます。

 

さて、これが当初のやり取りでしたが、820日に大会本部に最後の確認のお電話をするとこう変わっていました。

      車椅子席は介助者がいなくても本人さえその場所にいれば販売する

      介助者が購入することは可能だが、係員が探すので少し離れた所だったら発売する。

      車椅子席は障害者手帳の確認の必要がなく、車椅子に乗っていれば本人と見なして発売する。

と変わっていた。

 

【私の意見】

1、一般席なら1人で5枚買えるのですが、車椅子席は早朝から障害者本人が並ぶことを義務付けているのです。

2、新たなルールである障害者手帳の提示は義務づけないのもいかがでしょう? 私たち車椅子利用者はこの少し広い空間の車椅子席でないと見ることはできません。車椅子に乗っていれば利用者になれるなら、極端な例としては障害者の駐車禁止除外指定車標章と同じことで不正の温床になるのは確実です。本来必要としている者を更に入場しにくい状況を作ることは新たな問題になります。

 

 私は「自分で出来る事は自分でやろう!助けが必要な時は助けを求めよう」と考え、障害者に特別扱いを求めることはしませんが、今回のことは、一般人以上の条件を求められているし、車椅子席利用者に一方的な不利益があることを知ってもらいたいのです。

 

車椅子席は代理人が並んでの購入も認め、入場の際には本人確認として障害者手帳の提示を求めれば問題は直ぐに解決します。

 

障害者だけに厳しい条件を付けて障害者差別解消法の立法趣旨からも逸脱しているこのやり方を主催者として改善されるように求めるものです。

回答を求めます。(平成30915期日でお願いします)

 

尚、本件については法務局人権擁護局へ人権侵犯事件調査を依頼する予定です。

 

平成
30828

 

芦屋市議会議員 

芦屋市身体障害者福祉協会 事務局長

公益財団法人兵庫県身体障害者福祉協会 評議員


        長谷基弘