大阪桐蔭vs金足農業

決勝進出おめでとうございます。


いよいよ!頂上決戦です。

両校に栄光あれ!


さて、今日の日にこの話をあえていたします。


それは、


第100回 全国高校野球選手権大会の車椅子席は早朝から並ぶのが条件だった。


以前にも書きましたが、 

理不尽とは思われませんか?

 

「前売り単日券は7月18日(水)の午前10時から発売します」と朝日新聞社

一般当日券は一人で5枚購入できます。(朝日新聞社HP)

今回は、忘れられた合理的配慮という点です。

 さて、甲子園球場は 全部で47,541席ありますが、

 

車椅子席はと言えば

グリーンシートに4席

3塁内野に4席

1塁内野に4席

1塁・3塁アルプス席に各2席

ライト外野に10席・レフトに5席

合計31席あります。

 

この31席を購入するには、(朝日新聞社のHP)試合開始1時間前には大会本部前に並び購入することになります。

 

  但し、障害手帳を交付された障害者と介助者(2名可能 )は発売時間に大会本部前に集合しなくては販売してもらえません。

前売り券が無いために、31席の当日券の争奪戦となります。

 

   ただでも少ない席の取り合いですから、早朝に並んだ者勝ちです。私は地元ですから、並ぶのも可能ですが・・・遠方からの方は前泊するか、手に入るかどうか解らないのに出来るだけ早く並ぶことになります。

「 ゲットできればラッキー!!」

 

  障害者手帳を提示して購入するのですから、介助者か車椅子本人のどちらかが並べば購入できるようにすればいいことです。入場の時に再度、障害者手帳の提示で確認できるので全く問題がないと考えます。

 

  現実は一般席なら一人で5枚購入できるのに、車椅子利用者本人は勿論、介助者も全員が並ばなければ販売してもらえません。

 

 

  朝日新聞社へ問い合わせたら、甲子園準備室の電話番号を教えてくれました。(0570-055-890 但し、会話は20秒⒑円が必要です)真の理由が知りたい!と問い合わせの電話をしました。

 

「この制度は理不尽ではないか?」私の問いに答えは、あれやこれや訳の分からない言い訳をした後に、

「ルールがこうなっているので並んでもらう」としか言わない。

「人権問題に熱心な朝日新聞社主催なのに、こんな差別的な扱いはおかしいと思わないのですか?」の問いに

「それはそちらの判断ですから・・・」と非難をするなら勝手にどうぞ!という意味らしい。

これが新聞社の実態だろうか?

 

「何故、ハンデがある人間を早朝から並ばせるのか?プロ野球は電話予約で、並ぶことはないけどね」と阪神タイガースの予約方法を説明した。

「プロはプロで制度が違って当たり前」と担当者はいうが、アマチュア野球しかも高校生の教育の一環であるとされる「高校野球」だ。この担当者にはインクルーシブ教育なんていう話をしても理解できないだろうと判断して説明はしなかった。

「障害者差別解消法をご存知か?」の私の問いに返答はしなかったので、おそらくご存知でないのだろうと残念でならなかった。

 

内閣府のホームページに「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が制定され、平成28年4月1日から施行されました」

 

  直ぐにやれることは、車椅子席の当日券は誰が並んでも障害者手帳などで確認して必要分を販売し、更に入場時に障害者手帳で確認して入場して貰う。一般の方と同じように入場者が並ばなくていいように早急に変更して欲しい。


今回、アルプス席1.3塁にある2席分は代表校チケットで学校側の申し出がある場合は、

代表校の試合のみのチケットで車椅子席チケットと交換するというシステムに変更になりました。

この方法ですと、車椅子席は代表校の応援限定で1日4試合を交代制で応援できます。

本当に小さな一歩ですが、少しだけ前進しました。


しかし、大きく何らかのアクションを起こさない限り、華やかな甲子園大会の中に埋もれてしまうような31席の悲劇の繰り返し!


この事を多くの方々に知っていただきたいのです。